僕を埋め尽くす秘密
バイでリバの♂が恋愛仕事人生等に悩みながらも真面目に生きてるよ

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呼方
子供に何と呼ばせるか。
パパママ、お父さんお母さん、親父お袋?
極稀に個性を目指してダディマミィとか。
それより個性的だと思ったのは
サトルの名前呼びだった。
親なのに名前呼びって珍しいだろ。

「女の子ならずっとパパママでも変にはならないよね。」

メイサちゃんに訊かれたので個人的意見を述べてみる。
別にいいんじゃないかな、と。
成長した男でいつまでもパパママだと
ちょっと気持ち悪いかなと思ってしまうのは
男女差別になってしまうのかな。

メイサちゃん的にはお母さんと呼ばれると
一気に老けた気持ちになるのだそうだ。
ママの方がまだ少し若いイメージが残るのだと。

「それなら下の名前で呼ばせたら?サトルのとこなんか
 みっちゃんって渾名で呼んでるよ。」
「お母さんのことを?」

「サトルのお母さんの希望なんだって。
 メイサちゃんと同じ理由で。」

メイサちゃんも驚いてた。けど悪い顔はしていない。
それも悪くないなぁ、なんて思ったりしてんのかな。
僕にはサトルのお母さんの気持ちも
メイサちゃんの気持ちも、わかるようでわからないけど。

サトルはレアケースの名前呼び、タクちゃんは多分
「母ちゃん」だったと思ったな。親父さんのことは
呼んでいる場面自体、あまり見たことが無いかも。
第三者に話す時は「親父」だったと思ったな。
メイサちゃんは無難に「お父さんお母さん」か。

「トヨ君は?」

来ると思った質問だった。流れ的には当然だ。
質問が来るほんの少し前から、どう答えようか考えていた。
適当に無難な嘘で答えるか、ありのままを答えるか。

別にどっちを選んでもいいんだけどさ、
誰も損しないし僕が困ることも無い。
ただ少し、他人に自分の真実を語るのは
やっぱり照れ臭いというか不慣れというか
まだまだ躊躇がそこにある。

「うちは呼んだことないな、呼ぶと怒られたから。」

メイサちゃんは不思議そうな顔をしていた。
そして僕の言葉の続きを待っているのか、黙っている。
確かにこれじゃ中途半端過ぎて何だかわからない。
自分でもおかしいだろとわかっている。

父親を呼ぶ時はありきたりな「父さん」だった。
若しくは「お父さん」か。パパと呼んだ記憶は無い。
でも呼ぶこと自体、稀だった。
いつも家にいない人だったから呼ぶ機会が無かった。
第三者に話す時は「父親」で、恐らくこれが最も多い呼称。

母親のことはもう、呼んだ記憶が無い。
呼べなかったんだよ、声を掛けると怒られたから。
一つ屋根の下にいることがあっても
なるべく母親の視界に入らないようにしていたし。
案外呼称なんか無くてもどうにかなるものだ。

今もし呼ぶとしたら、無難に「母さん」か
若しくは「お母さん」じゃないのかなぁ、
呼ぶ場面すら想像出来ないけど。
死ぬまで言わないんじゃねぇかな、そんな気がする。
葬式で呼ぶかどうかも微妙な所だな。

第三者に母親の話をする時、やっと「母親」と呼ぶ。
これがtoyo家の精一杯の家族スタイル。
因みに母親も僕を「ねぇ」とか「アンタ」くらいしか呼ばない。
昔は「お前」とか言われたこともありましたね。
きっと母親は第三者に僕の話なんぞしないだろう。

「どうしてそんなことになっちゃったの。」

メイサちゃんがママの顔をして、僕に問い掛けた。
メイサちゃんの溢れる母性が、在りし日の幼い僕に
優しく降り注がれているようだった。
あれ?ちょっと胸が苦しい。

僕の母親の昔より、目の前にいる今の彼女の方が
よっぽど母親らしいんだな、ということを
とっくに知っていたけど、改めて強く感じた。
メイサちゃんが強く輝いてるように見えた。
「母は強し」と言うね、美しくすらある。

正確な理由は知らないけど、多分こんなことだろうと
母親が僕を嫌った理由を話した。
殆ど僕の主観と推測だから不正確な昔話だ。

メイサちゃんは真面目に聞いていた。
僕はへらへらと骨が抜けたような語り口だったのに。
そんなに心配しなくても、今の僕は気にしてないし
君が胸を痛めるような子供はもういないから。

やっぱり優しい子なんだ、すっごくいい子じゃん。
ぶっちゃけこれ同情されてんだよね、
同情なんて真っ平御免なはずなんだけど
不思議と悪い気はしない。だがしかし。

メイサちゃんの母性的な優しい温もりが
長年かけてすっかり冷め切った
僕の荒んだ心にとっては最早猛毒のような熱さでしかなく、
こちらの胸にざくざく突き刺さって痛くて痛くて。

幼い自分を客観的に見て、可哀想だと思いたくない。
これが痛みの因子だ。
僕は可哀想じゃない、可哀想じゃなかった。
そんな子供はもういない。
飯食えた成長出来た学校行けた家があった、充分だろ。

僕より先に大人へのステップを踏んだ女友達の
下卑た悪気は微塵も無い母性に
こちらは熱いし痛いしでまるで火傷を負わされるよう。
じりじりと、硬いものが融かされていく。

でも「やめてくれ」とは言わない。不思議と辛くないんだな、嫌な気にもならない。
分析し尽して理解処理も終わって納得の折合も済ませた。
これくらいなら耐えられる、
とっくに乗り越えたことだからだ。

僕がサリちゃんを気に掛けるのは、このせいだよ。
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コメント閲覧

「オトン」「オカン」なんてのもありますけど、関東じゃこんな呼び方は一般的ではないか(笑)

お母さん以上に老けた感出ちゃう呼ばれ方ですしね~
【2012/05/25 13:51】 URL | 輝 #- [ 編集]

>輝さん
輝さんこんばんは。
オトンオカンは関東在住で
聞いたことありませんでしたね。
その呼び方自体、僕が知ったのも
多分中学生くらいじゃないかな…
テレビで関西出身の芸人さんが言ってたとかで。
関東的には老けるというより
コミカルな印象が強くなるイメージです。
【2012/05/30 01:31】 URL | toyo #- [ 編集]

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