僕を埋め尽くす秘密
バイでリバの♂が恋愛仕事人生等に悩みながらも真面目に生きてるよ

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昔話
昔話。


小学校の頃だ、多分6年生の時。
僕とタクとサトルは同じクラスだったけど
僕はタクにベッタリで
サトルとは殆ど会話もしなかった。

ある日、クラスメイトの男子が
サトルの机の中を勝手に漁って
ノートやテスト等を覗いていた。
本人がいない間に、他クラスメイトの前で。
最早覗きというより殆ど晒しだった。

この男子はいつもこういう悪戯や
嫌がらせをするような、いわゆる悪ガキだった。
でもリーダーではない、リーダーはタクだったから。
男子とは仲良くしてたけど
女子にはすこぶる嫌われていた奴だった。

この時点で一部始終を見ていた女子たちは
「そういうことやめなよ」と
至って常識的な意見を述べていた。
一方男子は「うるせぇブス」の一言。
僕はその光景をただ眺めるだけ。

そこにサトルが戻ってきて
当たり前だが激怒していた。
サトルは日頃からテストやノートが
人に見られるのを極度に嫌がっていたから。

激怒したサトルと晒した男子の
掴み合い殴り合いの喧嘩が始まった。
席が近かった僕も足を踏まれる等、
少々巻き込まれた。

ひとしきり暴れたサトルは自分の席に座り
机に突っ伏して寝てるのか泣いてるのか
顔が見えないような姿勢で動かなくなった。
僕は彼なりの怒りのポーズなのだろうと解釈したが
女子たちの解釈は違っていた。

「泣かした!」
「最っ低、死ねば?」
「プライバシーって言葉知らないの?」
「猿かよテメェ」

小学6年生の女子とは思えない汚い言葉で
罵られた覗き男子は後日卒業まで
「猿」という不名誉なあだ名で呼ばれ続けた。
呼んでいたのは主に女子たち。

確かにどう考えても猿が悪いと思うが
ほぼ無関係な女子たちが
ここまで牙を剥くこともないだろう、と
当時の僕は思っていた。
因みに今でもほぼ同じ見解。

今度は猿VS女子連合軍という
一方にとって非常に分が悪い戦が勃発。
相変わらず席が近い僕はいい迷惑だったが
僕は「触らぬ神に祟り無し」という諺を知っていた。

あまりに猿が気の毒だと思ったのか
リーダー格だったタクが猿を庇った。

「確かに猿が悪かったけど、
 もうやらないって言ってるし
 出来心てことで許してあげなよ。」

これに対し女子連合軍の回答は

「もうやらないで済むなら刑務所いらないんだよ。」

御尤もですね。
これにはタクも全く反論出来ず、
期待の援護射撃はあっさり終了。

その後もワーワーギャーギャー話は続いていたが
僕の興味はとっくに削がれて違う所にあった。
奮闘する女子たちのほぼ真後ろで
ひたすら突っ伏して殆ど動かないサトル。

なんで顔を隠しているんだろう、
泣き顔を見られるのが嫌だから?
その気持ちはわかるが何か腑に落ちない。
泣いてる時特有の、嗚咽による肩の動きが
弱すぎたというか、少ないというか。

泣いてるフリか?女子たちに守ってもらう為に?
いやいや泣いてるフリまでするか?普通。
でもさっき殴り合いしてた時は
ちょっと目が潤んでた気がする。
半ベソ顔も見られたくないのかな。

人が見せたくないものって、人の興味を惹くよね。
だからって僕はプライベートな空間を漁るなんて真似
絶対にやらないけど、学校屈指の美少年である
サトルの泣き顔ってどんなかなー?と
観察するくらいはいいよね?下衆じゃないよね?

と思ってじっと観察してたんだ。
そして一瞬だけチラッとサトルの目が見えた。
全く泣いていなかった。
それどころかちょっとニヤッとしてた。
こいつは悪魔だ、と僕は確信した。

それから月日は流れ、僕らの成人式の日。
数年ぶりに猿と地元で再会した。
聞けばこいつは弱冠二十歳にして
結婚離婚再婚を経験したという猛者だった。
生き急いでるな。

当時のクラスメイト達が成人式会場の
あちこちから集まってきて
ほぼ全員揃ったんじゃないか?って時に
誰かが「あれ、サトルは?」と言い出し
猿の顔がわかりやすく歪んだ。

「アイツも来てるの?うっわ最悪。」
「いや、来てないと思うけど。」

「良かった~俺アイツ超嫌いだから!
 俺の人生アイツに狂わされたから!」

2人の間に一体何があったんだと
僕の知る由もないしタクも知らないっぽいが
とにかく嫌いだということはよくわかった。
そんなにアピールしなくても、もうわかったから。

で、更に時は進んで僕とサトルは晴れて恋人同士。
ある日ふとこの件を思い出したので
サトル本人に聞いてみたところ

「え、誰それ?あぁ、なんかそんな奴
 いたような気もするけど~
 顔も名前もよくわかんねぇな。」

流石だな。
美しくないものは記憶に残さない、
そういうことですね王子。
実にお前らしい、お前らしいよ実に。

ていう冗談はさておき。
え、嘘でしょ?
あれだけ派手に喧嘩した相手を忘れるってお前、
最早記憶障害ですよそれは。

え?
興味が無い、あぁそう。
取るに足らない相手、あぁそう。
雑魚、カス、クソ、あぁそう。

やっぱ俺達、同類だな。お似合いだったかもね。

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コメント閲覧
こういう人っている
自分の都合の悪い事とかイヤな事はホントに覚えてない人っていますよね〜(^^;;
でもなんかの本で読んだんですが、忘れるっていう機能は人間が幸せに過ごす為にはとっても重要な要素らしいです。そりゃそうですよね…
辛い事とかをいつまでも覚えてたら大変ですもんね。
サトルさんはその点うまい具合なんですかね笑
あと好きな人の小さいころを知っているトヨさんがちょっと羨ましいな、と思いました(^^)
【2013/05/29 22:56】 URL | ニキ #LiE/8XVQ [ 編集]

忘却
生粋のペシミストなのか、私は嫌だったことは良く覚えていて、特に喧嘩については忘れないです。
反対に楽しかったことは忘れがちで、他人から聞かされて、何でそんないいこと忘れちゃうんだろうと悔しかったりします。

王子の今までの生き様が、あまりにも山あり谷ありのドラマティックなものなので、いちいち覚えていないのか、毎日をスル~と流して過ごしてるから、記憶にないのか。

悪魔といえば....
私は最大の弱点が芸術関係で、小学校の頃、音楽だか図画工作だかの授業中に男子にボロクソにけなされて、机に突っ伏して泣きました(ちゃんと涙が出た)。
それを見た先生が、その男子をボコボコにしました。(40年前は体罰が普通にありましたから)
突っ伏しながら、「いい気味だ~♪」と笑みを浮かべていたのは言うまでもありません。

私の家族は慣れてるので、泣いても、振り向いてもくれませんが。(嘘泣きじゃないですよ。悔しくて涙が出てきちゃうんです)


【2013/06/04 22:36】 URL | R #- [ 編集]

>ニキさん
ニキさんこんにちは。
好きな人の小さな頃をを知っている、
ということはこちらも同様に幼き日々の
赤い恥や黒い歴史を散々知られているので
どうにもカッコつけられないのが嫌です。
羨ましいですかね?この状況…
しかも昔のイメージが
頑固な汚れみたいにこびりついてるみたいで
今更変わったとか言っても
なかなか信用されないんですよ。
本当はあまり変わってないのかもしれないけど。
【2013/06/10 07:13】 URL | toyo #- [ 編集]

>Rさん
Rさんこんにちは。
僕も覚えてる方ですよ。
意識的に思い出さないようにしてるというか。
きっと死ぬまで消えないんじゃないかなー
と思ってます、僕の嫌な記憶は。
楽しかったことはこちらもキレイサッパリです。
彼の生き様!生き様ってどんなんだっけ?と
ちょっと考えてしまいました。
結構普通だと思います、多分。
15歳からホストやってて彼氏が出来たとか
全然普通じゃねーよとか言っちゃダメです。
僕の見解では、自分にとって価値があるかどうかの
取捨選択が物凄くシビアな人なんじゃないかなー
と思っていました。
自分の気に入ったものやことには
過剰なまでに大切にするし
溢れんばかりに愛情も注ぐけど、
自分がそうではないと判断したものは
ゴミ同然と言いますか。
この幅が極端で中間が無いみたいな。
僕もそういう所があるので似てるなと思います。
自分が捨てたゴミのことを何年も
いちいち覚えてる人なんていないでしょ?
きっとそれくらいの感じなのかな、と。

当時の彼もまさに「いい気味だ」からの
微笑みだったんでしょうね。
わかります、わかりますともお気持ちは。
しかし彼はここまでの流れを
意図的に起こした疑惑があるので
より一層悪魔に近いです。
涙が出た、じゃないんでしょうね、
涙を出す、でしょうね彼の場合は。

こういう腹黒、僕は嫌いじゃないです。
【2013/06/10 07:14】 URL | toyo #- [ 編集]

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