僕を埋め尽くす秘密
バイでリバの♂が恋愛仕事人生等に悩みながらも真面目に生きてるよ

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没記1
久し振りに生まれた没になった記事、通称「没記」
没理由は記事内容と更新のタイミングが
あまりにズレまくってしまったから。
時系列は更新日から数ヶ月前と思って下さい。

心騒

帰って来ると聞いて。

来月って話だったけどさ、それっていつだよ。
来月のいつなんだよ。
ていうか最初に聞いた来月から
既に1ヶ月経ってますけど?
あれから具体的な日時の話は一切ない。

メイサちゃんはきっと、
僕から聞くのを待ってるんだろうな。
何となくそんな気がする。
サトルの代わりに駆け引きしてるみたいだ。

あぁそうかいそうかい、そういうことかい。
メイサちゃんは普段一緒にいる僕よりも
サトルの味方ってことなのかい。
ちっ、女って奴はどいつもこいつも
イケメンに甘いんだぜ。

それなら僕も聞かないもんね、
絶対聞かないもんね。
てことは空港に迎えに行くって約束も、
行ってやらないもんね。
1人で帰って来いや。

えーと何ヶ月経ったんだ?
見た目とか変わってるかな、見分けつくかな?
そこまで変わるほどの時間経過でもないか。
あっという間?いや、長かったな。

あぁもうだから嫌だったんだよ、
存在を感じるとソワソワしちゃうからさ。
そこにいないのにさ、なんかいるような
残像?幻影?生霊?何かがあるような気がして
落ち着かないったら無いね。

無駄にソワソワするのが嫌だったから
存在を忘れようとして仕事に打ち込んでたのに
それがメイサちゃんの一言で
一瞬でガラガラッと音を立てて崩れた。
どうしてくれるんだ。

そんなこんなで僕は寝不足になり
寝坊をし、最終的には遅刻した。
僕が仕事で遅刻なんて珍しいよ?
年に1度もあるかないかですよ。
これはもう2人のせいだ、そういうことにしよう。

メイサちゃんが携帯を眺めていると
つい気になって視界の隅に置いてしまう。
今までは全く気にならなかったのに
あの一言から急に気になるようになってしまった。

でもそれは絶対に悟られたくない。
僕も何なんだろうね、この無駄な意地は。
軽くメイサちゃんの掌で
転がされてる気がしない、でもない。

気にしてないよ?全然気にしてないんだからね!
ツイートしてんのかな?とか
そんな風には全然思ってないですよー
ところでメイサちゃん、どうしてそんなに
僕の前で頻繁に携帯を見るのかな?

「ねぇトヨ君。」

びくっ!としちゃったよ恥ずかしい。
急に呼ばないでよ、びっくりするじゃないか。
そもそもなんでびくっとしたんだろうね、
別に何も悪いことしてないのに。

「何?」
「トヨ君はさ、サトルのことどう思ってるの?」

「今?」
「うん、今。」

どう思ってるって、この場合はやっぱり
好きかどうかってことを聞いてるんだよね。
恋愛感情があるかどうか。
そんな、蓋してるとこを敢えて聞きますか。

「うーん、よくわかんない。
 あまり考えないようにしてる。」

と僕が答えたらメイサちゃん、
「ふーん」ニヤリ
だって。ちょっと、何だよそれ。
感じ悪ぅ~

考えないようにしてるってことは
考えると色々と、主に精神的に
都合が悪いからであってー
ということはつまり?
あーはいはい、そう思ってればいいじゃん。

いつまで経っても暖簾に腕押しな僕に
メイサちゃんが急にマジモードの話を始めた。
色々と急過ぎるよ最近のメイサちゃんは。

「私はトヨ君にもサトルにも
 幸せになって欲しいなと思うんだけど、
 どっちかしか幸せになれないっていうなら
 私はトヨ君に幸せになって欲しいなと思うのね。」

僕はこの時掃除機をかけようとしてたんだけど
何故か幸せの話が始まってしまった。 
一体何が言いたいのやら。

「2人が別れたのは勿体無いって思ったの。」

うん、でもしょうがないよねー
とは言わずに、一旦掃除機は置いて
黙って皿を洗うことにした。

「サトルが帰って来たら、覚悟しといた方がいいよ。」
「は?」

えっ、ちょ、それどういう意味?
ていうか別れるの勿体無いから覚悟しとけ?
どういう展開なのそれ。
ていうか会話の運びが思わせぶり過ぎない?

「何だよそれ、思わせぶりな感じ。」
「だってトヨ君がずっと
 煮え切らない感じだからさー」

そりゃそうだろ、煮えないように
火を止めたんだから。煮え切るわけがない。
それどころか冷めつつあるよね、正直に言うと。
勿論僕は、それでいいと思って
全てをちゃんと理解してやってるわけだから。

「無理して遠ざけることないのに。」

この一言でメイサちゃんの話は終わってた。
これメイサちゃんの台詞だけ抜き出すと
何を言いたいのか殆どわからないな。
歯切れが悪い、奥歯に何か挟まったような物の言い方。

メイサちゃんは僕たちにヨリを戻せと
そう言いたいのだろうか。
多分そうだろうと雰囲気で感じてたけど、
それは気付かなかったことにしよう。

アイツ、どんなこと喋ってんだろう。
メイサちゃんと2人でコソコソと。
想像がつくような、つかないような。

ツイッターでやりとりしてるって言ってたから
見ようと思えば僕も見られるのかな、
でもあれダイレクトメッセージ機能ついてるよね、
そっちで喋ってたならお手上げだな。

いや、見ないよ?絶対見ないよ。
知らぬが仏ですよ、世の中知らなくていいことも
沢山あるって僕は大人だから知ってますよ。
好奇心より防衛本能。

ヨリ戻すと言ってもなぁ、
本当にピンと来ないんだよな、その光景が。
僕の中ではそれは無いことになってるから。

無理矢理想像しても僕が苦しむ姿しか浮かばないや。
そりゃ一緒にいた頃は楽しかったけども。
幸せだって思ってたし喧嘩もしたけど
毎日満たされてたんじゃないかな。
不安も不満もゼロではなかったけど。

ただもう、あの頃には戻れない気がするんだよ。
状況もあの頃とは全然違うしさ、
気持ちも切り替えつつあるし。
僕は決して器用な方ではないから
あっちこっちハンドル切るのは出来ないから。

でもメイサちゃんの言いたいことも
何となくわかるような気はするよ。
要するにお似合いだったんでしょ、俺達。
いかにも破れ鍋に綴じ蓋って感じでさ。
それは以前からよく言ってたもんね。

それでも上手くいかないってことあるんだな、
気持ちや性格の相性がバッチリでも
環境が合わないとダメとかね。

もしかしてそんなこと思ってるの
僕だけなのかな、僕だけが無理なのか。
僕が無理じゃなくなれば
アイツは大丈夫だったりするんだろうか。

数か月前に交わした約束が、重く圧し掛かる。
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