僕を埋め尽くす秘密
バイでリバの♂が恋愛仕事人生等に悩みながらも真面目に生きてるよ

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再再会4
冷静じゃないって怖い。

前記事から無性に腹が立ってしまった僕は
それまでのテンパリ具合から急激に冷め、
ふーん、そー、へー、としか思わなくなった。
もうどうでもいいや。

その変化が恐らく顔にも出ていたのだろう、
彼が不思議そうな顔をして質問を投げかけた。

「なんで怒ってるの?」
「いや別に。」

別に、と言った僕は某女優の映画試写会を
想像していただければ話は早い。
そして対する彼の次の言葉は堪えきれない半笑い。

「なんか、誤解してない?」

なんだよもう、なんなんだよさっきから。
もう不貞腐れてるから返事なんかしないよ。
もう知らん、どうでもいいや。
絶対こっちからは聞いてあげないんだからねっ!

僕がシカトしているのをいいことに
彼は更に勝手に話を進めた。
この時のニヤニヤ顔が今思い出してもイラッとする。

「あと2~3年もしたらさ、
 俺もずっとこっちにいられると思うからさ。」
「ふーん。」

って、えっ、それだけ?
その続きは無いの?!
こっちにいられると思うから?だからなんだよ。

こんな感じで常時お互いが
ハッキリと物を言わなさ過ぎて
話が完全に迷走中。

あぁそっか、照れ臭いのか。
てことは俺か、俺なのか。
俺ってことでいいんですよね?
頼むからそこだけはハッキリ言ってくれよ。

そこそこ長い沈黙の末、
仕方なく僕から要点を切り出した。
ていうかなんでそっちから言わないんだよ!
ここまで言っておいてさ!

「その話ってさ、俺関係あるの?」
「うん、ある。」

まだハッキリ言わないよコイツ。
もう~なんなんだよもぉおおお~
僕の聞き方も悪かったかな、
もっと単刀直入に言えば良かったのか。

ということはですね、
これはもう、プロポーズということで
よろしいんでしょうか?
僕がプロポーズされたということで
よろしいんでしょうかね?

未だかつて、こんなまどろっこしい
カッコ悪いプロポーズ、聞いたことないね。
もうちょっとビシッと言うもんじゃないのか。
自分も言えないと思いますけどね。
それはこの際置いといて。

とりあえず彼の気持ちや考えはよくわかった。
これを知った直後の僕の率直な感想はどうか?
一瞬嬉しい気持ちが芽生えたのは事実、
だがそれだけじゃ済まなかったのも事実。

ツッコミ所は幾つもあるが、1つ1つ解いていく。

まず、わざわざ海外に行ってまですることか?
いくら形だけ模しても中身は結局ゴッコの域を抜けない、
それって無駄じゃないか、と考えているからだ。
無駄だと思うことに労力はかけたくない。
いくら相手がそれを望んでいても、乗り気にはなれない。

なら海外は省いて国内限定で考えてみよう、
国内で形だけでも作る、ますます気乗りしないな。
養子縁組?歳の差もないのに養子はないだろ、
ならどちらかの親に頼むのか?冗談じゃない。
僕は自分の親に話す気は毛頭ない。

今まで夢に見たことが無いと言えば嘘になるが
あくまで夢で楽しんでいたに過ぎず、
本心から望んだことは一度も無かった。
諦めていたわけじゃない、形に拘ることが
無駄だと考えていただけだ。

そんな僕の思考回路を説明した上で、
僕にその気は全く無いことを語った。
この時少し、悲しい顔をされるんじゃないか
不機嫌になるんじゃないかと不安が過ったが
そんなこともなかった。

「そう言うと思った。」

返事はあっさりしたものだった。
彼は僕の思考回路を見越した上で
現実になるとは思っていなくて、
それでも自分の気持ちが伝わればそれでいい、
とのことだった。

こっちはそれくらいの気持ちなんだよ、てことを
僕に知って欲しかったってわけですか。
それだけを考えれば純粋に喜べるはずなんだけど、
まだ僕の中で何かが引っ掛かってる。

まぁいいや、この件は後で1人になった時考えよう。
今は水面下で続く夜の攻防戦の続きに集中しよう、
頭の中を切り替えて、今日はその気になれないと
きっぱり丁寧にお断りするとしよう。

ここから、本当の衝撃が僕を襲った。
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