僕を埋め尽くす秘密
バイでリバの♂が恋愛仕事人生等に悩みながらも真面目に生きてるよ

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同窓2
前記事の続き。


この国の未来に絶望を見出だしながら
トイレに行って、鏡の前で思わず溜息。
楽しいよ、ちゃんとこの空間を
楽しめてはいるよ。

でもちょっとね、疲れてる。
前日の仕事の疲れが残ってるわけじゃない。
昔の知り合いの前に出るとさ、
何かと気張ってた頃のことを思い出して
気持ちがついそっちに流れていくから。

タクが好きってことをバレるのが嫌で
嘘を吐いたり演じたり。
楽になった今、よくわかる。
あの頃の自分は相当な無理をしていた。
僕のありのままなんて微塵も無かった。

そんな僕しか知らない人達が
大勢集まった空間だから、
今更素の顔は見せられない。
どこかに昔の僕を残すような素振りを、
昔の自分を思い出しながら。

楽しいし皆のことは嫌いじゃないけど
ちょっとしんどい。
会はまだ始まったばかりだ、
帰るには早すぎる。

気を引き締めて第2ラウンドに挑もうと
トイレから出ようとしたら
入れ違いにサトルが入ってきて声をかけられた。

「遅かったね、具合悪いの?」

具合は大丈夫なんだけどね、
精神的にはこれからリングの中央に向かう
ボクサーのような気分だ。
よし、いっちょ頑張ろう、みたいな。
絶好調とは言えないが大丈夫だと答えた。

「なんか無理してない?」

僕なりに楽しいと思ってるつもりなのに
サトルはやたらと心配をする。
違和感はあるけど昔ほどの無理はしてないし、
僕は態度や感情が見えにくいはずなのに
今に限って出まくりなの?そんなバカな。

それでも声をかけてもらえたのが嬉しくて
こんな近くで顔を見てるのも楽しくて
なるべく愛想良くしようと心掛けていた。
露骨は駄目だ、でも素っ気ないとは思われたくない。

「2人で抜けてどっか行かない?」

えっ、今すぐ?まだ会費も払ってないし
集まった場所は有名な歓楽街の1つだけど
あまり知らない街だから、どこにお店あるか
よくわかんないし。

まごまごしていたら手際よく連れ去られた。
流石王子様、姫の連れ出しはお手の物ですか。
すると俺が姫なのか。

あっさり2人きりになっちゃった。
久し振りなはずなのに不思議と気まずさも
緊張も感じていない。

有名な歓楽街とはいえ2人揃って
この街の地理には明るくない。
スマホで飲食店の口コミサイトや地図を
検索しながらも、結局目についた看板で
入る店を決めてしまう。

1軒目は失敗したな、黒人男性と日本人女性が
カウンターに立つバー。きっと夫婦だろう。
店内の照明も内装も雰囲気も悪くなかったのに
BGMの音がデカ過ぎて会話が一切聞こえない。
5分で退場。バカじゃねぇのかこの店。

2軒目は高層ビルの最上階のバー。
都心の夜景を一望出来るカウンターとか
ロマンチック過ぎて鼻水出そうだ。
男2人で来る所じゃないだろ、と思ったら
店内滅茶苦茶広くて色んな客がいた。

この誘い出しは正直有り難かった。
僕は酒に関わる仕事をしているくせに
相変わらず酒に弱いし好きでもない。
居酒屋で出されるような酒はほぼ苦手。
同窓会ではずっと烏龍茶だった。

彼が「やっと飲めるじゃん」と言ったので
僕の体質と嗜好を頭に置いといてくれてたのが
またちょっと嬉しくて、実は舞い上がってた。
わかりにくかっただろうけど。

わざわざこんなロマンチック全開な場所で
2人きりになってどんなムーディー展開が!?
と期待したのに蓋を開けてみれば
ただの世間話と近況報告のみ。

でもすごーく楽しかったんだ。
タノシイよりもラクが大きかったかな、
自分に纏わり付くものは何もなかった。

それと今まであまり気にしてなかったけど
コイツただ話してるだけでも楽しい奴なんだね。
話術が巧みというか話の運び方が面白いというか。
芸人みたいな大袈裟なもんじゃないけどさ。

経歴考えたら当たり前なんだけどね、
寧ろ僕にもこの要素はあって然るべきですよね、
いやいや、とてもじゃないが真似出来ない、
敵わないな。

仕事順調なんだって、良かったね。
でもみんなちゃんとやってるはずなのに
どうして予定通りにいかないんだろうね、
仕事って不思議だよね。

うちも順調だけどさ、景気って
実は良くなってるのかな?
お客さんは来てくれるけど
原価値上がりばっかりで儲けはそんなに。

ふと夜景が目に入り、その中に微かに映る
自分達と他の客達。
比較してみたら自分達の話す距離が
異常に近いことに気が付いた。
肩くっつけて話してるの僕達だけじゃん。

そう言えば思い出した。
コイツ気に入ってる人と話す時だけ
やたら距離が近くなるんだった。
昔はこの癖が少し苦手だったけど
今となっては愛おしいくらいだ。

僕のこと、嫌いではないんですね。
どちらかと言えば好き、ぐらいまでいってる?
恋愛までいかない、大好きまでいかない、
そんなんでも全然いいや。

僕のときめきは伝わっただろうか。
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コメント閲覧

やっぱり最高ですね、サトルさん。
toyoさんのこと、本当に理解してるんですね~。
初詣は、女子たちが大変そうでしたが、一対一だと王子力ハンパないですね。惚れ直し確実って感じでしょうか?
こんなに格好いいと、他に目移りはあり得ないですね。
暫くは片思いでも仕方ないような。しんどいでしょうけど。
こんなにわかってくれる人なら、私なら一生好きですよ。いいなぁ!
忘れるとか、他に当たるとか、絶対無いですね。
サトルさんもまだtoyoさんがお気に入りですね♪すっごいいい感じじゃないですか?好きじゃなければ、放置するだろうし。女の子に囲まれたのに、toyoさんと抜け出した辺り、toyoさんの優先順位がかなり高いし。
サトルさん、ナナオと早めに破局するといいなぁ!
【2015/01/15 20:01】 URL | まや #- [ 編集]


僕は、気張ってたという記憶はなかったんですが
このブログが始まった頃の記事を読むと
涙が出ます。

ということは、僕も無理してたところが
あったんだと思います。

昔付き合った人に、僕はこいつといる時が本当の自分で
いられる気がすると思う人がいました。
【2015/01/16 09:19】 URL | たける #- [ 編集]

再び
こんにちは。

また初心に戻って、ときめいてますね。
王子もそんな気持ちかも。

お付き合いを始めた時は、凄く盛り上がってましたよね。
自分の気持ちを分かってくれるのはコイツだけだ!っていう感じで。
でも長く一緒にいると、「もっともっと分かって欲しい」とか「もっと態度に出して欲しい」とか貪欲になっていくのではないでしょうか。
でも神様じゃないんですから、それは無理ですよね。
むしろ、相手が迎合して変わってくれたら、それはそれで嫌になってしまうでしょうし。

別れてみて、「やっぱりコイツしかいない。」って、お互いに思えたらいいですよね。

p.s.白牛蒡ビッチには笑いました\(^o^)/

【2015/01/20 09:14】 URL | R #- [ 編集]

>まやさん
まやさんこんにちは。
彼にとって異性に囲まれるって
特別すごいことでもないんだそうです。
「全員ブスじゃん」と言ってました。
否定はしません。
イケメンの人生って本当に楽しいでしょうね。

昔から知ってる相手だったのと
男同士であることが今のいい感じの
距離感を作っていると思いますね。
友達に戻りやすいというか。
こんなにわかってくれる人なのに
なんで僕の感情はわからなかったんですかね。
【2015/02/01 11:11】 URL | toyo #- [ 編集]

>たけるさん
たけるさんこんにちは。
人は1度贅沢な暮らしをしてしまうと
簡単には生活水準を落とせないと言いますよね。
これに近いのかもしれません。
今の僕は精神的な自由度が高くて
昔ほど悩むこともなくなりましたし、
快適な毎日です。
よくあんな窮屈な精神状態で毎日過ごせたなと思いました。
当時の悩みも苦労もとっくに忘れてましたが
同じ環境に入るだけであんなに鮮明に
思い出すとは思わなかったですね。

理解者若しくは同類が近くにいないと
なんでも苦しくなるんじゃないですかね、
集団の中の孤独感はしんどいですから。
そんなに珍しいことでもないかもしれないですね。
【2015/02/01 11:24】 URL | toyo #- [ 編集]

>Rさん
Rさんこんにちは。
盛り上がってたんですねぇ、
僕の人生の中で最もはしゃいでた時期でした。
自分こんな奴だったっけ?と疑問になるくらい
やたら浮かれてた気がしますね。
好みのタイプドンピシャではないけど
自分の知り合いイケメンナンバー1でしたし
今でもちょっと信じられないですよ。

喧嘩別れじゃなかったのも良かったですね。
ちゃんと話し合いがあったのも
形としては良かったのかな、
あの別れ話の儀式がなかったら
もっとモヤモヤしてそうだし。
【2015/02/01 11:35】 URL | toyo #- [ 編集]

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