僕を埋め尽くす秘密
バイでリバの♂が恋愛仕事人生等に悩みながらも真面目に生きてるよ

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WD2
前記事の続き、居酒屋トイレにて。

この日、僕はずっとイライラしていた。
決して表には出さなかったし
誰にもわからないようにしていたけど
腹の中で静かに積み上げていた。

まずこのホランがうぜぇんだ。
元の性格が悪そうなナナオよりマシとは言え
彼氏と付き合ってますアピールが
過剰でこっちはお腹いっぱい胸焼け全開。

サトルの方はあっさりしてんのにね。
仕方なくホランに合わせてあげてる感が
作り笑顔からも滲み出ている。
なんか弱味でも握られてんのか?

ずっとそんな光景ばかり見せつけられて
楽しいはずがないのに
肝心の音楽もバンドもライブも
不本意にペアを組まされた相方にも興味が無い。
1つも楽しいことがない。

これでは日頃クールで温厚と定評のある
僕でもイライラは募るよ。
更に酒も少し入って助長されてしまった。
そんな僕が一体何を言ったのか。

「ねぇちゅーしていい?」
「はぁ?」

サトル素の顔で固まってたから
相当びっくりしたんだろうな。
予想では冗談言うなって笑うと思ってたから
こっちも予想外でアレ?て感じ。

でも折角生まれた勢いだから
このまま使っとけ!と考えたんだ。
両手で頭がっしりホールドして
思いっきりやってしまった。

頭ホールドじゃ済まなかったね、
本当はちょっと髪まで掴んじゃってたね。
痛かったかもしれないそこはごめんなさい。
自分でも何故こんな行動に至ったのか
よくわかりませんが後悔はしていない。

唇を離してちょっとだけ気が済んだ僕が
さっさとトイレを後にして、席に戻った。
サトルもすぐ戻ってくると思ってたのに
なかなか来なくて内心焦ってた。

結局僕より10分後くらいに戻ってきたけど
戻ってからのサトルがちょっと変になってた。
機嫌は普通に見えるし
僕の話にもちゃんと答えてくれるんだけど
視線だけが全く合わなくなった。

怒ってるのかな?でも怒ってたら
もっとわかりやすく態度に出すと思うし、
僕だけ外に連れ出してぶん殴るとかね。

会話はしてくれてるから
無視はされてないんだよな。
たった4人でも気に入らなきゃ
容赦無くシカトする奴だしね。

怒っていないとすれば
困っているのか戸惑っているのか?
それとも実は怒ってて、
精神的に大人になったのか?

まさか照れは無いよね、無いでしょ。
一応元彼なんですけどね。
ドキドキとかそんなん無いでしょ今更。
冷たくされないけど目が合わない。
この距離感、どう判断すればいいの?

ただ僕としては凄く良かったんだよ。
ちゅーしたお陰で溜まってたイライラは
かなり解消された。
一方サトルは若干口数も減ってた気がするけど
この際どうでもいい。

それから適当に飲んで適当に食べて
喋ることも尽きて現地解散。
サトルはホランを家まで送るとほざき
僕とギャルさんは2人きりになった。
因みにサトルの自宅の場所は知らない。

あまり知らない街だったので
帰宅ルートをスマホで検索したら
バスに乗ってから電車に乗れとのこと。
確かにすぐ近くにバス停は見えるけど。

しかし時刻はまだ午後10時過ぎ。
僕らにとってはこれからな時間で
当然眠くもなければ疲れてもいない。
でも電車があるうちに家に近付いた方が
賢明ですよね。

帰る気満々でバス停に佇む僕に
「どこか行きません?」とギャルさんは言う。
んー、どうしようかな。

確かに体力的にも時間的にも余裕がある。
近くにいい店があると知っていれば
迷わず向かっていただろう。
ギャルさんと2人で飲むのも嫌ではない。

そんな話をしながらバスを待っている間
ギャルさんはスマホを駆使して
近場の飲み屋を片っ端から
ピックアップ&プレゼンテーション。

なんでそんな必死なの?と聞いたら
折角のデートですから!とか
まだ帰りたくないです!とか
案外ハッキリ言う人なんですね、ギャルさん。

僕の希望が特に無いので
ギャルさんにお任せしますと言ったら
ギャルさんもどこでもいいだって。
だから本当冗談でね、超軽い気持ちで言ったんです。

「そんなこと言って、ホテルって言ったら
 どうするんですか?」
「行きましょう。」

えええええええ!
いや、それ、冗談だし、本気にしないで。
バス乗って電車乗って帰りますよ?

「この近くに3軒ですね、あっ!
 1軒これめちゃめちゃ近いですよ。」

目の前の横断歩道渡ってすぐじゃん!
バス停から直線距離にして100mも無い。
いやいやいやいや冗談ですからー
つまんないけど言いたくなるでしょ?
オヤジギャグとかってさー

ああああもうホテルの前来ちゃったどうしよ!
外観完全にラブホじゃねーかこれ。
一泊税込8千円!?安過ぎじゃね?
どんだけボロいんだよ。お化け出るの?

あたふたしてたら無駄の無い動きで
腕を掴まれ引かれて入り口に吸い込まれた。
嘘でしょ?ちょっとちょっと!
立ち止まろうとした一瞬すら許されなかった。

「あの、ちょっと、」
「この部屋でいっか。」 ポチッ鍵ボトッ

なんだよこの自販機システム。
隣のフロントの人いらねぇじゃん。
ていうかギャルさん、俺に選択権は無いんですね。
現状拒否権も無いんですけどね。

「ギャルさん、やっぱり止めた方が、」
「えー!toyoさんが最初に言ったんですよ?」

「冗談だって言ったじゃないですか!」
「そうですか?よくわかんなかった。」

うわぁ、そういうシラの切り方しますか。
びっくりしすぎて言葉も出ませんよもう。
やだもう「よくわかんなかった」の顔で
本性見えた気がするもん、この人怖いよ。
目的の為なら手段選ばないタイプ怖いよ。

そんなこんなで部屋到着。
ラブホ独特の狭いエレベーターの扉が開いて
半歩で目の前に部屋の扉があるって
この建物の構造イカれてるな。

部屋の中は思ったよりも普通で
清掃は行き届いてはいるものの
絨毯と壁紙の模様と経年劣化が
完全に昭和だった。

ギャルさんが先にシャワー浴びたいと言うので
この隙に逃げられないかと必死に考えた。
今逃げたら明日の仕事俺1人かな、辛いなぁ、
マリさんに言ったら笑うかな、怒るかな。
新しいバイトなんて来ないんだろうな。

スマホを眺めながらその日の出来事が
走馬灯のように駆け巡る。
サトル怒ってるのかな、悪いことしたかな、
今電話かけてみようかな、話したいな、
ちゃんと出てくれるかな、助けてお願い。

「なに?」

よかったー!出たー!
てことはやっぱそんな怒ってないんじゃん、
少なくともまだ嫌われてはいないわけだ。
わっほぃ!

「今どこいるの?」
「○○駅で電車待ってる、そっちは?」

「何故かホテルに、」
「あはははははははは」

受話器の奥の方で豪快な笑い声が聞こえて
何故か猛烈な敗北感に襲われ
悔しくなり通話を切ってしまった。
あんなに笑うことないじゃないか!

どうしよう、もう泥酔するしか
逃げ道はないのかな。
そうだ!それがいい、そうしよう!
いっそ記憶も失くして意識も飛ばして
やったぁ俺あったまいいじゃーん♪

冷蔵庫ガラッ

なんで酒だけ補充されてねぇんだよ!
ありえねぇ瓶ビールも缶ビールも
ワンカップ酒も空のままかよポンコツ清掃員め。
炭酸水とさきいかとローションとバイブでどうやって酔えと。

あ、でもこれってちゃんとフロントに
言っておかないと俺らが請求されるかな。
うわぁやだな連絡すんのやだ会話したくない。
まいいやギャルさんに押し付けよう。

もういいや、とりあえずトイレ行こう。
酒飲むとトイレ近くて面倒臭いよね、
ってここ風呂とトイレ一緒じゃん。
ギャルさん入ってんじゃん、待てないよ漏れるよ。

風呂兼トイレのドアに鍵をかけられていたので
ギャルさんに頼んで開けてもらった。
その時割とハッキリギャルさんの裸を
見てしまったのだが、なんとも思わなかった。

あくまで他人の裸なんだから
せめて驚きくらいはあってもいいのに、
逆にびっくりだよ、なんの感情も無いことに。
ここまで興味が無いとは思わなかった。

「一緒に浴びます?」なんて言われたけど
勿論断った。それどころじゃない。
こんなに興味無いなんてどうするの?
いざその時になればなんとかなるだろう、
なんて軽く考えていたけど。

僕にとっては一大事なんだよ、
女相手での失敗は許されない。
1度でも出来ないなんてことがあったら
今後もずっとそのイメージを引き摺りそうで、
それはもう選択肢の消失を意味する。

開き直って男一本に絞って生きていけば?
そんな自分を受け入れる勇気がまだ無い。
ギリギリまで中途半端でいたい。
振り切るのはまだ怖い。

どうしよう、出来るのかな、わからない。
駄目だ焦ってる、緊張してきた、余計不味い。
なんとかして少しでも成功に近付こう、
不安材料を1つずつ取り除こう。

シャワールームから出てきたギャルさんに
真面目な顔で向き合った。
目線も正面から捉えて、誤魔化しや回避は
許されない空間を作る。
逃げ場を失ったのは僕も同じ。

「こんな所まで来て今更ですが、
 気まずくなるのは嫌なんです。」
「はい。」

「気まずいまま仕事するのは絶対に嫌ですし
 俺は今誰かと付き合うつもりもありません。」
「いいですよ、それで。」

えっ、まだ続きがあったのに結論出ちゃった。
付き合う気は無いよ、でいいですよ、だから
遊びでもいいってこと?それでもいいと。
更に仕事に支障が出ないように
配慮もしますよってことでいいんだよね?

これで仕事と今後の心配はしなくて済みそうだ。
よし精神的負担が1つ軽くなった。
後はほぼこっちの問題か、それも今
軽くなった勢いで大丈夫そうかも。

でも、気は進まない。
この時「気は進まない」という言葉を
口にしそうになって咄嗟の判断で飲み込んだ。
女のプライドを傷付けるかもしれないと
思ったから。

1度言葉を飲んでしまったら
あらゆる言葉がタブーになる気がして、
言葉を発することが怖くなり
何も言えず黙ったままになってしまった。

女にとって、男から性的に求められるのは
生まれつきの当たり前なんだろう。
大抵の女はその事を疑わないし現実もほぼその通り。
誰も目の前の男が、女に興味が無いなんて思って生きてない。

そりゃあノンケだったらここまで
据え膳されたら9割はやるだろ。
残り1割は潔癖症か宗教上の理由か
ガチでインポくらいなもんだろ。

仕事に影響しない、この場限りで引き摺らない。
この条件なら僕もOK、寧ろ好都合。
でもいいのかな、そんな都合のいい女にしちゃって。
僕のなけなしの良心が疼く。

なんでそんな必死なの、わからなくもないけど。
こんなのチャンスじゃないよ、誰も得しない罠だ。
早く目を覚ませよ、捨て身で賭けるようなことじゃないだろ。

男の良心なんて雄の本性には勝てなかった。
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コメント閲覧

前半でサトルさんとの関係に変化??
と期待して読んでたら意外すぎて~

これから大丈夫なんでしょうか・・
ギャルさんと面倒な展開に
なーんて突入していくんでしょうか・・・
【2015/02/02 09:18】 URL | 杏 #- [ 編集]


僕にはサトルさんの気持ち手に取るように
わかる。笑
本命は、toyoさんです!
好きだからこそキスで動揺したんだよ。
僕もバイの人、何人かと関わったことがあって
彼らには、ゲイとは違った恋愛観があることを
知りました。
サトルさんは、女泣かすことはなんとも思ってなさそう。

ホテルへ行く流れで大笑いされるあたり
今のところサトルさんは一枚上手みたいだね。

でも、昭和の場末感漂うホテルに興味ない女と二人!
僕もクスってなった。
【2015/02/02 09:51】 URL | たける #- [ 編集]


きっとこの後も関係を望んで来るのではないでしょうか。相手は(気がついたら)何だか何時も一緒に居るね。的な、付き合う流れに持っていこうとしているのでは…。
【2015/02/02 23:03】 URL | 寅 #- [ 編集]


お久しぶりです。
寒い日々が続きますね。

30代女性の本気はえげつないですからね。そのまま、不本意な結果に流されて、妊娠という最強のカードを突き出されないよう用心してください。
そのカードを使われてやむを得なく結婚してしまった知人を何人か知っています。
【2015/02/05 16:02】 URL | つばめ #- [ 編集]

>杏さん
杏さんこんにちは。
期待に添えられず申し訳ありません。
僕もちょっと期待してました。
面倒展開は期待に添わないように頑張ります。
【2015/02/11 08:01】 URL | toyo #- [ 編集]

>たけるさん
たけるさんこんにちは。
えー本命ですかーやったー♪
でもすっごい見えない壁みたいなものを
感じるのですが気のせいかな…
なんつーか仲良くは出来るけど
簡単にヨリは戻させねーよ的な感じです。
動揺ってことは嬉しいとかじゃないんですね、
僕だったら浮かれて喜びそうなのに
彼はそうじゃないんだなーと思いました。
女どころか男泣かすことも
何とも思ってなさそうですよ。
【2015/02/11 08:12】 URL | toyo #- [ 編集]

>寅さん
寅さんこんにちは。
その既成事実を狙ってることは肌で感じています。
それはもうひしひしと…
やっぱり計算ゼロで玉砕覚悟の体当たりを
決めてくれる人の方が好きですね。
【2015/02/11 08:18】 URL | toyo #- [ 編集]

>つばめさん
つばめさんこんにちは。
そのカード使われたら腹括ります。
ていうか寧ろバッチコイと思ってます。
そういう人生もいいかな!みたいな。
今時こんなきっかけでもなければ
結婚する意味が見出だせないですよ、今の世の中ね。

【2015/02/11 08:25】 URL | toyo #- [ 編集]

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