僕を埋め尽くす秘密
バイでリバの♂が恋愛仕事人生等に悩みながらも真面目に生きてるよ

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酔女2
善良タクシーはtoyo宅最寄駅へ向かう。

車中の僕は不機嫌を露にしていた。
理由は勿論ギャルさんの暴挙だ。
いい加減にしろ!以外の気持ちは皆無。
もしかしてここまで全部計画通りか?

と疑いもしたがそうでもないみたいだ。
車内に充満する酒臭さに据わりきった目は
毎日仕事で見てきた本物のそれだ。
酔った勢いの悪ノリ、かな多分。

それでも僕を不機嫌にさせるには充分だ。
こっちはギャルさんの住所を知らないから
運転手さんに言える、地名がないんだ。
こんなのアンフェアじゃないか。

しかも招く気なんて更々無いのに勝手に、
強引過ぎるだろう、これ相当失礼じゃないの?
随分と舐められたもんだよなぁ、
なんで?年下だから?チビだから?
仕事は一応俺の方が先輩なんですけど!

「toyoさん、怒ってます?」
「うん。」

もうね、あんまりムカついてると
返事すんのも面倒臭いの。
いつもの敬語もどうでもいいの。
早くそっちでなんとかしてくれない?この状況。
俺は一切何もしないからな。

「だから私のこと避けてたの?」
「それは無きにしも非ず。」

サトルが教えてくれた癖の1つに
僕は会話が億劫になるとわざと
回りくどい表現をする、と指摘されたことを
記事を書いてる今思い出した。
ていうかあっちも敬語消えたっていう、ね。

「何がそんなに気に入らないの?」

は?え?何言ってんの?
この質問には凄く驚いた。
敬語が消えたのも意外だったけど
僕が想定した流れではそろそろスミマセンの
一言が出るだろうなんて考えてたから。

この期に及んで謝らない上にタメ口で逆ギレかよ。
ていうかなんでタクシーでこんな会話
しなくちゃなんないんだよ恥ずかしいな。
さっきから運転手さんとミラー越しに目が合う
この気まずさたるや地獄の如し。

この人もしかして、酒癖悪いの?
うわぁ最悪じゃん、絶対好きになれない。
そう言えば、今までギャルさんが
こんなに酔っ払った姿は見たことがない。

実は彼女、かなり酒に強い人らしい。
僕の前じゃそうでもないですよ~なんて
謙虚なこと言ってた気がするけど。
あれは一応ぶりっこだったのだろうか。

でも酒癖悪い人って基本、酒好きじゃん?
ギャルさんは強いから飲めるけど
特別好きなわけではないってさ。
日頃から積極的に飲む人でもないから
多分これは本当だろう。

もしかして、あれ、嫌な予感がする。
やめとけ、それ以上の推測はやめとけ。
あぁでも、もう気付いちゃった。
気付いたら一旦まとめないと気が済まない。

今日の反省会で、僕は全然見てなかったし
覚えてもいないけど、もしかしてギャルさん、
浴びるほど飲んでたのかな、自棄酒的な。
最近嫌なこととか悲しいことがあって、
それが多分、僕に関することだったりして?

いやいやいや、ないわーそれはないわー、
ないってことにしてお願い。
でも、もし、そうだったら?
うわぁ、なんだよこの罪悪感。
俺は何も悪くないはずだ!

確かに悪いことはしていないが
何もしていないわけじゃない。
その行動が悪いか悪くないかは関係無い。
その行動で傷付いた人がいる。
それだけで、謝罪の理由としては充分である。

僕が以前、メイサちゃんと喧嘩したタクに
偉そうに語った説教だ。
元は僕のばあちゃんが言ってたことだけどさ。
自分が悪いから謝るんじゃなくて
相手の気持ちにごめんなさいするんだよって。

余計なことを思い出すんじゃなかった。
俺が悪いみたいになっちゃうじゃん、
じゃあどうすれば良かったの?真実を話せと?
ふざけんなよなんで俺がそこまで
身を削らなきゃいけないんだ。

彼女の何が気に入らないのか?の問いに
僕が答えることはなかった。
無言のまま、僕の自宅の最寄駅に到着。
そこで2人で降りた。因みに支払いは僕。
もう知るか、勝手にしろ。

彼女が僕の名を呼んだ。
聞こえたけど聞こえないフリをした。
折角今日まで避けてきて、効果はあった。
今ここで台無しにするのは勿体無い。

また僕の名を呼んだ後、何かを言いかけ、
その先は本当に聞き取れなかった。
最後にハッキリと聞き取れた言葉が

「どうすれば気に入ってくれますか?」

一体どんな気持ちでこんな台詞を吐いてんだ。
嫌になるほど知ってるけど。
それからやっと「ごめんなさい」の言葉が聞けた。
ごめんなさいだけでよかったのに、
「嫌いにならないで下さい」までつけるのはズルい。

駄目だヤバイ、ヤバイぞ、落ち着け。
ここは絶対に笑ってはいけない場面だ。
しかし頭の中はもう、某48系アイドルの
あの総選挙の場面とかそのモノマネとか
どうでもいい情報が走馬灯のように駆け巡る。

頭の中がキンタロ○の顔でいっぱいになって、吹いた。
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