僕を埋め尽くす秘密
バイでリバの♂が恋愛仕事人生等に悩みながらも真面目に生きてるよ

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家族
僕の家族の記憶。

母は自分の父母が大嫌いだった。
顔を合わせれば毎度、怒鳴り合いに罵り合い。
怒っているのは殆ど母だったので
僕は母を怒りの権化のように見ていた。
相対的に、祖母を可哀想だと思っていた。

大人になってから母に聞かされた。
「それがあの女の手口だ」と。
あの女とは祖母のこと。
実の母をこんな呼び方するなんて、と生々しさに
驚いたが、自分も大差なかったな。

母曰く、祖母は自分を悲劇のヒロインと思い込み
生きてきたような人だったと。
自分を可哀想に見せることで自分は何もせずに
周りにしてもらいながら、自分は正義の顔をする。
要するに被害者面、ということか。

そんな祖母を母は心底軽蔑していた。
子供の頃の記憶の中で
「気持ち悪い」「死ね」「殺してやる」と
罵る母の声が、今でも鮮明に聞こえる。

祖父はもう母には近付かなかった。
あまりよく覚えていないが
僕と祖母が母に会い、祖父だけ車の中で
留守番してる、という状況が何度もあった。
いや、常にそうだったかな?そうかも。

祖父の額からこめかみにかけてと
鼻の中心あたりの2箇所にうっすらと傷があった。
僕は好奇心から祖父にこの傷は何?と尋ねたが
毎回お茶を濁されていた、のは子供心に察してた。

大人になって母から聞かされた。
あの傷は昔母がまだ10代の頃に喧嘩して
祖父をガラスの灰皿で殴ってつけた傷だと。
この時母は本気で祖父を殴り殺すつもりだったと。
この件以来、母と祖父は顔を合わせなくなった。

祖父母を間近で見ていて、母を憎むような素振りは
一切感じられなかった。
僕に見えないようにしていただけかもしれないけど。

いや、祖父母は母を娘として扱っていたな。
憎んではいなかった、そんな気がする。
でも母の憎しみの力を軽くみていた。
長い反抗期、くらいに考えてたんじゃないか?
母の本質を理解しようとはしてなかったかも。

祖父が亡くなり祖母が僕の面倒をみるようになり
母の憎しみの力はますます大きくなった。
祖母を殴りながら僕を蹴飛ばし、
祖母が「ごめんなさい」「やめて」と泣き叫ぶ、
という場面を覚えている。

僕が母より祖母に懐いてしまい、確か僕が、
祖母に駆け寄ったか祖母の味方をしたか
そんなことが原因だったはず。
恐らく母のプライドをズタズタにしたのだろう、
祖母と一緒に僕も「僕が悪い」と泣き叫んでいた。

当時は何もわからなかったけど、
今は色々とわかってしまった。
あれは祖母も悪かった。
母を差し置いて出しゃばりすぎたんだ。
今なら母の気持ちも共感はしないが理解は出来る。

今の僕がタクやメイサちゃんの立場も考えずに
サリちゃんを独占するようなことを
祖母はずっと僕にしてきたんだ。
祖母が母を差し置いて僕の前にいたのは確かだ。

まるで自分が育ての母だと言わんばかりの主張、
仕事ばかりの母より自分の方がこの子のことを
理解している、とか大体そんな感じ。
それは駄目だよ、僕なら絶対に言わない。
その結果がどうなるかわかっているから。

僕が今最も気を付けている部分だから
しっかり反面教師になったんだろうね、
やっちゃいけないことはよくわかっている。
どんなに頼りなくても実親は立てるに限る。
親以外は1ミリでも出しゃばってはいけない。

子供の頃の僕が祖母を選んでしまったことで
母はプライドを傷つけられて、
それで僕のことが嫌いになったんじゃないか?
昔はそう考えていた、恐らく間違ってない。
出来が悪いのもあると思うけど。

祖母は確かに母の代わりに僕を育ててくれたが
同時に僕と母の溝も修復不可能なまでに
掘り下げてしまった。
僕が大人になるまで面倒みてくれるなら
それでも良かったんだろうけどさ。

途中で自分が死ぬとは誰も思わないよな、
いや、僕なら思うか。今ですら万が一を考えてる。
祖母はきっと、そこまで考えが及ばなかったんだ。
母はいつも祖母を「愚か」だと蔑んでいた。
確かに思慮深い人ではなかった気がする。

思い返せば僕の家族は全員身勝手だ。
全員見事に自分の願望だけで生きてる。
祖母も愛情はかけてくれたが、少し歪んでいた。
自分の為に子育てのやり直しをしたかったのかな、
100%僕の為を思って、ではなかった。

僕の為を思ってだったらこんな
滅茶苦茶な状態で引き継ぎなんてしない。
そもそもここまで溝を掘り下げることもしない。
と、タクメイサ夫婦やサリちゃんと関わって
自分の親達がいかに歪だったかを思い知った。

祖母は母から僕を取り上げて
自分の子にしようとしていたね。
子育ての主役は母ではなく
自分であるかのように振る舞っていた。
母はそれに腹を立てたが、敵わなかったのか。

僕も好きなように生きようかな、家族なんて全て忘れて。
あんな母を作った人達だ、まともなわけがない。
母は祖父が死んでも祖母が死んでも泣かなかった。

祖母に至っては葬儀を執り行ったかどうかも怪しい。
なんか、イスラム式は知らんとか面倒臭いとかで。
祖父の時はあまり覚えてないけど、母が誰かと
激しく言い争って修羅場になったのは覚えてる。

父側の家族は全く知らない、誰一人。
だが父を見ればこちらもまともでないのはお察し。
父は何て言うんだろう、異常さが目立たないが
多分家族の中で最も異常な人は父だ。

母や僕や母方の祖父母やその他ありとあらゆる
他者に対して全く関心がない。
感情にプラスもマイナスもない、ひたすら無。
父にあるのは自分だけ。自分の願望だけ。

父の願望、父の生き甲斐は恐らく仕事。
社会で認められる自分が好きなのか?
邪魔なものに対しては、母のように
攻撃したり実力行使で排除したりはしないが
とにかく無視をする。徹底して我関せずを貫く。

僕が母にどれだけ殴られても
その傍らで飯を食い本を読みテレビで笑う、
そして何事もなかったように
「いってきます」や「おやすみ」を言える人。
子供心にコイツに人の心はあるのか?と疑いもした。

父の異常さは僕に対してだけでなく
母に対してもほぼ同じだった。
母の仕事が上手くいっていなくて
荒れに荒れていた時も、母を気遣うこともなく
心配することもなかった。究極の無神経。

あぁそれで八つ当たりされたこともあったな、
父に比べれば母は気性は荒いがまだ人間らしい。
母は父がいないと寂しいとか構って欲しいとか
そんな感情を持ち合わせていたが
父は見向きもしなかったな。

父はいつも心の篭っていない相槌を打つだけの人、
ずっとそんな印象がある。
そう言えば僕の年齢も生年月日を忘れていたし
僕が通う学校の名前も知らなかった。
とことん興味が無いんだろうね。

葬式で泣かずに済んでラッキーと考えようか。





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