僕を埋め尽くす秘密
バイでリバの♂が恋愛仕事人生等に悩みながらも真面目に生きてるよ

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華男
彼の行きつけの店でのこと。

何てことない普通のバーだった。
店員さんが知り合いだからと
連れてってくれたんだけど、イケメンだった。
カウンターの端に2人で並び、軽めの酒で乾杯。

店内に次々と現れる客達は皆、サトルを見て
「久し振り」と声を描けていく。
案の定と言うか、とりわけ女客は露骨に
テンション上げてくるのな、平常運転だね。

つまりほぼ全員サトルとは面識があると。
僕は初めて来た店だから完全アウェイです。
いいもん、彼氏いるから淋しくないもん。

僕らと同じ歳くらいの女性2人組客が
僕らの隣に並んで座った。
席の並びは端から僕、サトル、女A、女B。
この時ちょっぴり嫌な予感はしてた。

AもBも同じくらいのテンションで
かなり騒がしい。声も無駄に大きい。
そしてかなり馴れ馴れしい。
べ、別に嫉妬なんか、しないし。

サトルに久し振りと挨拶した後、僕の方は
全く見ずにサトルと数分は喋り倒したAとB。
無視かよ、どう見たってツレじゃん、
いくら眼中無いとはいえ一言挨拶あってもよくね?

サトルが僕を話題に出したことでやっと
存在を認識してくれましたね、ハイハイドーモ。
そして開口一番、マジで挨拶より先の言葉が

「えーなんかサトルのダチって感じしなくない?」
「タイプ違くない?ウケンダケドー」

何このクソ女。失礼過ぎない?
まぁね、うん、まぁね、確かにね!
俺とサトル見た目もキャラも全然タイプ違うけど!
ていうか俺イケメンじゃないしね、スミマセンネー
こんな華の無い地味フツメンが隣でゴメンネー

言い返せないけど初対面で言われる筋合い無いわ、
しかもこんな頭弱そうなクソビッチ2匹に。
でも僕はこんなことで臍を曲げたりなんてしない、
いつも通りの無表情無感情で無言の会釈だけ。

そんなこんなで暫くサトル取られちゃった。
僕いよいよアウェイでぼっち、別にいいけど。
ていうかさ、僕とサトルの邪魔になるとか
そういうこと考えないんだね、頭弱いからか。

サトルも受け答えがかなり雑じゃん、
早く会話終わらせたいみたいだよ?
ていうのも気付かないみたいだね、
頭だけじゃなくアンテナも弱いのね。
DV野郎と出来婚して生地獄を味わえばいいのに。

完全アウェイでぼっちの放置プレイ中、
指先からくゆる煙を見つめながら
詰まらないことを考えていた。

僕の店では、僕は一応主役でいられた。
しかしサトルがひと度店に入れば
それまで僕が作り上げた空気は一変し、
まるで主役2人の新しい台本が渡されたような
一瞬でそんな空気になったことを思い出した。

彼にはとにかく華があるんだ、顔の好みとか
好きなタイプとかそんな個人差を超越するような
絶対的な華があった。老若男女問わずの華だ。
だからいつでもどこでも主役になれた。
例え他人のホームステージでも。

僕には無理だ、自分のホームでならなんとか
主役の空気をキープ出来るものの
アウェイにはとことん弱かった。
アウェイで主役になれたことなんて多分無い。

彼の華はいつからだっけ、昔からかな、そうかも。
子供の頃から何となく、そんな感じになってた。
だから僕は彼のことを苦手だと思ったんだ、
眩しすぎて羨ましくて本能的に目を逸らした。
まともに見つめ続けたら腹の中が黒くなりそうで。

だから性格悪いと知って少しだけ安堵したんだ、
嫌いになれる正当な理由を見つけたと思って。
これで性格良かったら、嫌いになったら僕の
クズ度が増すみたいじゃん?無い?そういうの。

今はもうそんなこと考えないけど、
自分がバーテンダーだった頃はふと昔の気持ちを
思い出すこともあったりしてさ、
こんな風に思ってたなぁ、みたいな、懐かしみ?
好きだったから黒い感情は湧かなかったけど。

と言うバーテンダー時代の懐かしさを経由した
少年時代の懐かしさという、2段構えの
ノスタルジーに包まれながらグラスの中で
氷が溶ける音を聞いていた。

なんなんだろうね、人の華って。
芸能人全員が美形ではないのだから
顔の造形はあまり関係無いのかな、
あるに越したことはないだろうけど必須では無い。

自信かな、演出かな、まさか人柄?思考回路?
持って生まれた才能か、育った環境と教育か、
僕には一生手に入らない能力だろうな、
その代わり華そのものを僕のものにしてしまえば。

そうだよソイツは俺のだからな?
誰が何と言おうとその華は俺のもの。
いくら欲しがっても花粉1粒もくれてやらん、
全部俺だけのもんだから。おぉ優越感。

華は地味な根茎葉があっての華です。





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