僕を埋め尽くす秘密
バイでリバの♂が恋愛仕事人生等に悩みながらも真面目に生きてるよ

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君の部屋2
君が部屋に入ってきて、より一層スペースが狭くなった。

唯一の僅かな隙間に居座る僕に、君が覆い被さるように近づく。
突然の接近に、僕の意図に反して胸が高鳴り体が熱を帯びる。

「もうちょっとそっち詰めろって」
「いや、無理だって」

2人で笑いながらゴソゴソと動き回り、君は僕の後ろにまわり
僕を背中から抱き締めるような姿勢をとった。

これは近すぎる。ますます鼓動が頭に響く。
身体の触れ合う部分から、相手の体温まで感じ取れるし
触れ合ってなくても近すぎて何もかもわかってしまいそう。
相手の息遣いまで感じられる距離だ。
どうしよう、僕の鼓動が聞こえてたら、変に思われないだろうか
顔が赤くなってると知られないだろうか
変な汗でも出てやしないか、僕は今、平静を装っているか
身体が硬直して上手く指も動かせない、緊張が解れない。

「で、どうする?お前んちみたいに身動きとれないぞ」

部屋の散らかり具合のせいで動けないわけでもないけど
僕が硬直してるのは部屋の散らかり具合のせいでもあって、
もう心臓が言うことを利かない、君の声も遥か遠くの声のよう。

時間は相変わらずゆっくりと流れ、君の家を出て僕は家路を急いで
部屋の中で何を話したのかさえあまり憶えていなかったけど、
それでも幸せな気持ちが僕の中を満たしていた。

今でもあの時動揺を隠しきれていたかどうか、
少し不安に思う程、僕の心臓は高鳴りすぎていた。
思い出してもまた、あの時と同じように高鳴ってしまう。

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