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僕を埋め尽くす秘密
バイでリバの♂が恋愛仕事人生等に悩みながらも真面目に生きてるよ

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酔友
早朝の来訪者。

扉を開ければ泥酔した友人のサトル。
扉の横でぐにゃりとうなだれていた。

彼発信の発言は支離滅裂。
しかし僕の問いにどうにか答えられた
ものもいくつかあった。

「どれくらい呑んだ?」
「シャンパンと~ワインと~ブランデーと~
 テキーラと~焼酎と~ビールもちょっと?」

「仕事で?」
「いや、仕事の後にも呑んでた。」

「誰と?」
「客とか、仕事仲間とか、先輩とか、色々。」

酒には強いと自他共に認める奴でも
こういうことはたまにあるらしい。
尋常でない内臓酷使がまかり通っている世界。
ザルでも潰れる、それが彼の住む酒の世界。

僕の家について早々、彼はベッドを占領。
そして部屋中に酒臭さを振り撒きながらのストリップ。
酒で身体が火照っているのか、下着1枚を残すのみ。
もう真昼以外は肌寒い時期なのに。

とりあえず布団を掛けてやった。
彼は包まりながら間もなく熟睡。
僕は寝床を失い、パソコンに興じる。
元々眠気が浅かったせいか、目も頭も冴えていた。

サトルが起きたのは夕刻過ぎ。
日も沈みそうな、こんばんはの時間。

起きて早速僕に飯を作らせ、シャワーを借り、
着てきた衣服を洗濯機に放り込み、
挙句の果てには下着まで貸せとおねだり。

それから数時間はベッドの上で三国志を読んで
時間を潰してくれたけど、漫画にも飽きて
「構ってくれ」を連発。
僕はネットがしたかったのに。我侭な奴。

とりあえず無駄な金は無いので2人で
鍋にしようかと、スーパーに買い物。
数ヶ月前の生活を思い出す光景。

どうやら明日まで我が家に泊まるらしい。
それは構わないんだけど、彼の小さな我侭に
少しずつ振り回される度、
彼が異性にモテる理由がわかった気がした。

深夜まで、ずっと彼の愚痴を聞いていた。

「仕事が辛い。」

唐突に吐露された、サトルの愚痴。
こんなの初めて聞いたかもしれない。
他人や周囲の欠点や悪口、批判は
よく言う奴だけど、こんなに真剣で重い愚痴は初。

「確かに辛いな、酒いっぱい呑まされるし。」
「酒もキツイけど、まだいい。」

「何かあった?」
「特に何もないけど。」

「仕事そのものが嫌になった?」
「仕事は嫌いじゃない、楽しい時もあるし。」

「じゃあ、どうした?」
「今の店が嫌だ。正直、辞めたい。」

「辞められないのか?」
「辞めても、他所でもきっと同じだから。」

「今の店の何が嫌?」
「今の店っつーか、人間関係が一番辛い。
 仕事は嫌いじゃない。でも、上手くいく奴がいない。」

そこから更に、サトルを対話で掘り下げた。
最近、サトルの働く店では
従業員の入れ替わりが激しいらしい。

一身上の都合で辞める人、他所の店に移る人、
店から辞めさせられる人、自然消滅していく人。

その中に、以前一緒に海に行った仲間もいたらしい。
あと僕と君が以前バイトを手伝った時に
仕事仲間として紹介された人も。

そして今、サトルは店で孤立しているのか、
周囲は気にしていないかもしれないが、
サトル個人は孤独を感じているということ。

打ち解ける人が全員いなくなり、
人間関係が振り出しに戻った。
中にはどうしても気が合わない人もいて、
そんな人の存在ばかり目に付いてしまう。

仕事と割り切って付き合うのにも限界がある。
それならと、サトル自身も店を移ることを考えたが
結局人間関係が振り出しに戻るのは同じこと。

そして店を移るということは、水商売では
多少のリスクもあるものらしい。
今まで掴んでいた客を、他所の店まで引っ張れるか。
他所の店で顧客の指名が被ってないか。
辞める店からの妨害は無いか。

水商売の世界は意外と狭く、
遊び方を心得た客は大概別の店でも呑んでたり。
そこで違うホストを指名してることも考えられる。

だから普通、店を移る際に顧客の100%を
維持することは無理らしい。
ホストを指名するけど店の客って人もいて
そういう人は切れてしまうし、
結果収入が激減する可能性もある。

新しい店でまた一からやり直し。
人間関係も、指名獲得も。
今の自分では、新天地でも期待が持てない。
それがサトルの悩み。

サトルの気持ちがよくわかった。
僕も気の合う人はあまり見つからないから。
だから僕を何度も仕事に誘ったんだろう。

僕は仕事仲間にはなれないけど、
こういう話なら聞いてもいいよ。
僕はサトルにはまだ言えないけど。

当たり前だけど、イケメンだって悩みはあるんだよね。

テーマ:同性愛・両性愛 - ジャンル:恋愛

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コメント閲覧

すごくそのサトルさんの気持ち、
わかります。

俺のバイトもせっかく仲良くなった人も
どんどんやめていちゃうし。
なんかはぁって感じです。

同じ悩みの人がいてよかったです◎
まぁ俺はイケメンじゃないですけど。
【2006/09/24 10:50】 URL | makopin #- [ 編集]

>makopinさん
makopinさん初めましてこんばんは。
同じ悩みですか…
僕はまだこういう経験が無くて
正直彼の愚痴を聴いていても
その孤独感が想像の域を超えませんでした。
「はぁ」って溜息、彼もよく吐いてました。
愚痴りながら、肩を落とす感じ。

同じ悩みの人を見つけると、不謹慎ながらも
ちょっと安心してしまう気持ちはわかります。
【2006/09/24 20:22】 URL | toyo #- [ 編集]

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