僕を埋め尽くす秘密
バイでリバの♂が恋愛仕事人生等に悩みながらも真面目に生きてるよ

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屋上
近所に見つけた絶好の夜景スポット。

新しく建設されたマンションの屋上。
まだ入居者も埋まってなくて建物内はとても静か。
バイト帰りの夜、気まぐれで立ち寄ってみて
駄目元で屋上を目指して辿り着いた場所。

屋上に通ずる道は金属の格子扉で塞がれていたけど
僕でもよじ登って乗り越えられる高さだった。
百万ドルの夜景には程遠く、星も少ない夜景だった。
かなり遠くの方に都内の繁華街が煌々と輝いていた。

地元でもよくこうして夜景を見ながらぼーっとしていた。
自宅マンションの屋上だったり、学校に忍び込んで
屋上まで登ったり、勿論無許可で不法侵入。
大人しい夜景の方が、僕の好みなのかも。

都会の夜はどこか明るい、近くに明かりがなくても
漆黒の闇とは言えない薄闇の夜。
田舎で見たような突き抜けた黒さが空に無い、
地上の光を吸い込んでしまった淡い色の黒い空。

最近見つけたこの場所に、君を連れてきた。
バイト帰りに夜景スポットを見つけたと誘って。

「地元でよく見た夜景に似てない?」
「似てるね、殺風景な所が。」

「地元の方が静かだったね。」
「こっちは川が真っ黒に見えるな。」

夜景を見ながら缶ビールと煙草で乾杯。
ちゃっかり晩飯も一緒にコンビニで買い込んでいた。
ここで食べようとは思っていなかったけど、
腹が減っても大丈夫という安心感があった。

2人で最近の話をしていた。
僕がバイトで怒られた時のことや、
君が来年昼のバイト先に就職を決めたことや、
夏休みに予定している免許合宿の貯金の話も。

網の塀越しに見る夜景に物足りなさを感じて
塀を乗り越えようと僕が動き出した。
ジャンプして網目に指をかけ爪先をかけよじ登り、
腕の力で体を引っ張り上げようとした時。

「お前何やってんだ!危ねぇ!」
「大丈夫だろ、塀の向こうにも足の踏み場が、」

「やめろって!」
「うわあああ!」

ガシャーン
ドスン

網にしがみ付いた状態から、まさか君から
投げっぱなしジャーマンを食らう羽目に。
塀から引き剥がされ勢い余って、僕は肩と背中を強打。
肩を抑えながら息詰まる苦しさで呼吸を整えるのに必死。

「ごめん、大丈夫?」
「痛ぇなぁ~、もう!」

「俺高所恐怖症だから。」
「じゃあお前だけ近付かなきゃいいだろ。」

「いや、お前もそういう危険なとこには
 行かないで。見てるだけで怖い。」
「知るか!あぁ~痛ぇ。」

晴れてるのに星の見えない空は、どこか不気味。
咳き込む僕の横で、君はコンビニ弁当の蓋を開ける。
温めてもらったお陰で弁当のソースの匂いが夜風に漂う。
僕はまだ痛みが残って飲み物で誤魔化す。

君が最近の僕を、少し心配だったと言った。
君に対しても無口になってきて、バイト中でも
ピリピリしていていつも怒ってばかりだったから
何かストレスでもあるのかと思ったと。

僕にも当然心当たりはあった。
自傷癖がついた友人のことが気になって、
もしもが怖くて怯えてる。
気にならない日なんかない、今も毎日安否確認は欠かせない。

だけど君にはこの話、言えなかったから黙ってた。
ただ「心当たりはあるよ」とだけ教えて、
それ以上は聞かないでくれとオーラで伝えた。
君は僕のオーラを感じる天才だから、心地良い。

まさか、それで高い所に近付いて欲しくないとか
思ったんじゃないよな?
僕がそこから飛び降りるとでも思ったのか?
そんな心配いらないよ~全然そんな気無いっつの。

もしそうだったら心配しすぎだよ。
僕が信用されてない、とも言えるけど
君を心配性にさせてしまったのも僕だから、
信用されないのも仕方ない。今なら気持ちもわかる。
でももうちょっと優しく止めてくれ、痛い。

十年後もこうだったらいいね。

テーマ:日記 - ジャンル:恋愛

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コメント閲覧

彼も突然上り始めたから焦ったんやろうね。

どっちにしても危ないから金網乗り越えるなんて止めやぁ(>_<)

【2007/06/11 11:33】 URL | 輝 #- [ 編集]

>輝さん
輝さんこんばんは。
実は“柵は乗り越えてはいけないもの”だと
思っていませんでした。知りませんでした。
ちょっと考えりゃ当たり前なんですけどね、
自分の非常識を1つ知りました。
金網って登っちゃいけないんですね…
【2007/06/12 02:10】 URL | toyo #- [ 編集]

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