僕を埋め尽くす秘密
バイでリバの♂が恋愛仕事人生等に悩みながらも真面目に生きてるよ

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相性
週に1度逢えるか逢えないかのデート。

翌日の予定を考え、泊まりはナシで早めに解散。
僕を自宅まで送ってくれた車を、
道の角を曲がるまで見送った。
深夜2時頃だった。

「おかえり」と幼馴染の居候の声が聞こえた。
そして僕の「ただいま」に被さるように
居候は「腹減った!」と不満を告げた。

何で僕に言いますかね、そういうこと。
僕は家政婦でもないしママでもないし、
そもそもお前自分で料理出来んじゃん。

「自分で作ればいいじゃん、何で俺に言うの。」
「自分で作ったよ。」

「食えばいいじゃん。」
「トヨが帰ってくるの待ってたんだけど。」

うわ、珍しい、そういうオチかよ。
だったら早く言っておいて欲しかった、
デート中にちょっと小腹満たしちゃったよ。
元から少食だしなぁ、残さず食えるかなぁ。

「もしかして、もう食い終わった?」
「いや、ちゃんとは食ってないよ。」

「こんな時間まで?どこ行ってたの?」
「ん~友達と飲みに。」

本当は飲みに行ったわけじゃなくて
ドライブ&漫喫デートしてたんだけど。
酒臭くないから匂いですぐバレるじゃん、と
嘘を吐いた後に気付いた。

「どうやって帰って来た?」
「うちまで送ってもらった。」

「車?」
「うん。」

「女?」

うっ、どうしよ。
この一瞬で間が空いてしまった、もう取り戻せない間。
そう考えたら、次の言葉が何も出てこなくなった。
ますます広がる僕の沈黙の間。

「何で黙ってんだよ。」
「いや、別に。」

「本当は女いるの?」
「いや、いないけど。」

「何でそんなに気まずそうにしてんだよ。」
「何でそんなに追及してくるんだよ。」

幼馴染に居候、サトルはごくたまにだけど
こういう突っ込んだことを僕に聞いてくる。
そりゃ友人だったらこういう会話も当たり前なんだけど、
一つ屋根の下で暮らしてるせいだろうか、
誤魔化しが利かない怖さがあって嘘が吐きにくい。

「もしかして、俺邪魔?」
「何ですか急に。」

「だってさぁ、女いるなら家に連れ込んだ方が楽じゃん。」
「だからいねぇっつの、変なこと気にすんな。」

邪魔?だって。よく言うよこいつ。
全然ここを出て行く気なんか無いクセに。
確かに不便な面もあるけどさ、
実際逢える時間も減って、距離も縮まらないけどさ。

「腹減ってんでしょ?早く食おうよ一緒に。」
「お前は減ってないんじゃないの?」

「だから、飯食ってないのは本当だって。」
「あっそ、ならいいけど。」

こんな我儘で自己中心的で油断ならない俺様な奴だけど
たまに気の利いたことをしてくれる。
普段が酷いせいか、稀に見られる気遣いや優しさが
とても特別なものに感じる。
やっぱホストやってただけあるなって思うよいつも。

食事中も何度も何度も、それこそ箸の動きに合わせたように
「本当は彼女いるんじゃないの?」なんて質問を繰り返された。
ただでさえ少食で、更に小腹も満たしてしまった僕の食欲は
削れる一方だった。飯が不味くなるからやめてくれ。

本当はわかってるつもりだけど。
「邪魔じゃないよ」って言って欲しいんだろ。
あわよくば「ずっとここにいていいんだよ」ぐらいの言葉を
求めてるかもしれないな、こいつならありえる。
誰がそこまで甘やかすかバーカ。

飯時にあるまじきしつこい追及だったけど
最後の言葉が印象的だった。

「お前ほんといい奴だよな、優しいよな。」

一体こいつは、僕の何を見てそう思ったんだろうか。
そもそも本音なのかも疑わしい。
隠し事ばかりでなかなか腹を割らないずるいヘタレ、
本当はそう思ってるクセに。

僕もサトルも大嘘吐き同士。案外相性いいかもね。

テーマ:日記 - ジャンル:恋愛

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