僕を埋め尽くす秘密
バイでリバの♂が恋愛仕事人生等に悩みながらも真面目に生きてるよ

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悪戯
このブログを始める少し前の、ある日の帰りの電車の中。
少し肌寒い秋らしい日だった。


その日は普段より何倍も乗客が多かった。
僕らが帰る時間帯がいつもと少しずれていたのも
あったけど、どうやらこの近くで
誰かのライブイベントがあったらしい。
物凄い混雑。しかも乗客は殆ど女。
イベントの手荷物なのか、全員同じ柄の袋を持っていて
これがやたら荷物が多いのなんのって。
余計に車内の混雑を助長する。

この路線ではたまにある出来事だから、
僕も君も慣れてはいた。「あぁまたか」という感じ。
ところがその日は少し運が悪かった。
僕の前に立つ女の荷物から、ポスターらしき紙の束が
袋に収まりきらず先端が突き出していた。
このポスターの先端がちょうど僕の股間のあたりに
当たってて、電車の揺れに乗じていい感じに動いてしまう。

更に都合の悪いことに、その日は溜まってた。
確か体調があまり優れない日が続いていたはず。
抜いてなければ当然、かなり感度良好。
誤解されたくないし、こんな所で人に見られたくないし、
何とか体勢を変えようとしても混雑で身体は全く動かない。
逆に無理して動けば余計事態が悪化しそう。

本当にやばいと思った。痴漢冤罪だけは御免だ。
何とかしてどうでもいいことで頭を一杯にして
勃起を沈めようとしたけど駄目だった。
全く言うことを聞かない。反抗期かお前は。

天を仰いで目が泳ぐ僕を見て、君はすぐ僕の異常を
察してくれた。
「どうしたの?」と突然小声で耳打ちされて、
僕は身体がビクッとなって、思わず変な声まで出た。
非常に気まずい。顔が真っ赤になるのが自分でもわかった。
僕は耳とか首筋が弱くて、ていうか普通の人が
くすぐったい部分は殆ど全部感じてしまう。
こんなガン勃ちの状態で耳に息なんてもう駄目。

顔が赤くなってる僕を見て、君は次の駅で僕の腕を
強く引っ張り強引に降りた。
「大丈夫か?」とやたら心配そうな顔をする。
「危なかった、助かった有難う」とお礼を述べるも
君の怪訝な表情に違和感を覚えた。
一先ず落ち着ける場所を求めて
僕らは駅端にあるベンチへと向かった。

「で、誰かわかる?言う?言わない?」

ん?君の言葉の意味がわからない。
何でそんなに真剣な顔してるの。よくあることじゃないか?

「言うって何?てかラッシュだとたまにあるじゃん。
 相手の位置とかでさぁ、俺が背低いから余計かもしれないけど。
 あれだけ女が多いと勘違いされそうで怖いよね。」
「え?痴漢じゃないの?」
「違うよ、俺の前の女の荷物がたまたま当たってたんだよ。
 つかあの状況でそれを言うなら痴女だろ。」
「なーんだ、俺さ思いっきり俺の隣のリーマンかと思ってた。
 あぁ、あるね~電車混んでる時たまにね~なーんだ。」

君は安心したとばかりにベンチに一息ついた。
僕もその隣に並んで腰掛ける。
君はそこで「ちょっと待ってて」と言って
その場を離れ、気を利かせて僕の分まで飲み物を
調達してきてくれた。寒さの中缶の温かさが手に染みる。

外の寒さのお陰で大人しくなるかな、と思いきや
さっきの君の耳攻撃が未だに根強く印象に残ってしまい
なかなか治まらない。どうしよう。

「そう言えばさ、お前もしかして耳弱い?」

君はにやけながら僕に尋ねる。今の僕にとっては
これほど意地悪な質問は無い。

「そうですけど、それが何か?」

僕も開き直ってにやける君を睨みつけて応戦する。
君は高らかに笑いながら「やっぱそうなんだ」と更に笑う。
人が困ってるのがそんなにおかしいのかよ。失礼な奴だ。
ふてくされて「笑うな」と忠告する僕に、君は更に
失礼な発言をかます。

「だってさぁ、お前さっき『ふぁっ』とか言ってたよ。
 女みたいな声でさ、俺笑いそうになっちゃったよ。
 しかも周りの奴等みんなお前見てんの。ウケるよ。」

マジっすか、注目浴びてたんだ既に。もう最悪、恥ずかしい。
しかも何?「ふぁっ」って。気持ち悪いよ。恥ずかしい。
「お前のせいだろ」と君に八つ当たりしてみたけど
「俺知らなかったんだから無罪だろ」と平然と返された。
まぁ、確かにね。そうだね。無罪ですね。

そんな会話が過ぎても一向に治まる気配が無い。
あぁ、もうどうしちゃったんだよと困惑する僕を置いて
また君は売店へと向かった。

売店から戻った君の手にはスポーツ新聞が一束。
それで何をするのかと思えば、
「外人のTバックはいいよね~肉付きがやっぱ違うよね~♪」と
僕の横で暢気に観賞。そして嫌がらせ。もういい加減にして。
君がこんなに意地悪な奴だとは、いや、結構前から知ってたかも。

「わざわざここでエロ記事見なくても良くない?」
「見たい?」
「ちょっと見せろ。」

君の手から新聞を奪い取り、僕の目の前に広がったのは
今をときめく時代の人、琴欧州の記事だった。
ハメられた、と唖然とする僕を見て手を叩いて笑う君。
「騙しやがったなてめぇ」と新聞を君に投げつけた。
ていうかさ、確かに外人だしTバックだし肉付きもあれだけどさ。
「嘘は言ってねぇよ」とまで言われちゃ、しょうがない。
馬鹿馬鹿しくて僕までつられて笑ってしまう。

「どう?治まった?」

一頻り笑った後、気付けば股間はいい具合に大人しくなっていた。
まさかこれを目論んでいたのかな、それともただ単に悪戯心か。
落ち着いたので、また2人で揃って電車に乗り込んだ。
今度はさっきほど混雑はしていなかった。

僕の中でも割と爽やかな想い出かも。
意地悪なのか優しいのか、そんな君が大好きです。

テーマ:こんな男ってどうよ - ジャンル:恋愛

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コメント閲覧
ちょっと明るい話題w
今日は明るい話題で、なんだかホッとしますw
前の記事にコメント描くときは、思わず力んでしまいましたから(笑;
タクさんてスゴイですね。
本当に高校生ですか!?
私、今までこんなイイ人出会ったことないですょ。
さりげない優しさって、するのも難しいけど、されて気付くのも難しいと思うから、そーゆーのできちゃう二人の関係ってすっごく良いですねw
羨ましいですv
こーゆー人間になりたいものです。ふむ。


【2006/01/19 01:06】 URL | ゆーり #- [ 編集]

こんな男って・・・
ステキです! 2人とも!!・・・というか2人の関係がとってもステキだと思います。
まるで小説の中に出てくるエピソードのようで・・・あったかい気持ちになりますね~
「そんな君が大好きです」って!? もう、心臓ど真ん中にぐっさりささちゃいますよ~
は~toyoさんのその内に秘めてる真実っていうかホントの気持ちをはねつけられる人なんていないんじゃないかって思ってしまいますよ・・・
これって(このブログファンの)贔屓目だと思いますか?
あ、改めましてこんばんは。
今日もきてしまいました。
コメントに対する丁寧なお返事ありがとうございます。
勇気を出して書き込みして良かった・・・とほっとしました。
いくつになっても「勇気」の出番はあるものですね。
ところで、昨日のコメントに少し注釈をつけさせていただくと・・・その彼の中では友情vs.恋愛感情の境界線がどこにあるかはわかりませんけれど、toyoさんの心の中でその両方が同時に存在していても、またはそのどちらか一方が強く主張していても・・・・それは彼に対する裏切りではない!!と思うのです。
そして、人間のセクシュアリティというのは元来あいまいで、環境や経験に影響されやすいということがいえるでしょう・・・
一生自分のセクシュアリティに疑問をもたないまま生涯を終える人もいれば、20代も後半とかそれ以降になって違和感に気づく人もいますよね。
「異性でなければ・・・」とか「一夫一婦制」って、わりと近年に定着した外来の異文化ですよね?
・・・って長くなっちゃってスミマセン!
あ~とにかくお伝えしたいのは・・・その気持ちはとてもステキなもので大切にしてほしいです。
それがたとえ性欲を伴っていようとも!ですよ!!
彼に伝えるか、伝えないかを選ぶのはもちろんtoyoさん自身ですけれど、どちらを選んでも
彼にとってtoyoさんがとても大切な存在であることは変わらないでしょうし、そんな自分自身を誇りに思ってほしいのです~
Good Luck ♪
【2006/01/19 01:54】 URL | 紅実 #ZGPMptfU [ 編集]

to.ゆ~りさん
ゆ~りさんこんばんは。
明るい話題になった理由は、日常で書くことが
無かったからです。すみません、ヘタレです。
タクは凄いですね~親切がいつもさりげないです。
まごうことなき高校生ですけど、僕には真似出来ません。
でも何でそれほど女子にもてないんでしょうね。
何でだろう、おばかさんだと思われてるのかな?
【2006/01/19 18:08】 URL | toyo #- [ 編集]

to.紅実さん
紅実さんこんばんは。
申し訳ありませんが、僕は素敵じゃないですよ。
普通に暗い子ですよ。定食のパセリみたいな奴です。
パセリとヒレカツですね。
せめて食べてもらえるようにキャベツくらいには
進化したいと思います。これから。
裏切りじゃないと断言してもらっちゃって、
嬉しいのですが調子に乗ってしまいそうで怖いですね。
調子に乗って告ってどーん、みたいな。怖い怖い。
セクシャリティの話の部分はとても興味深く
読ませて戴きました。元来~って所とか特に。
それを免罪符にしちゃ駄目なんでしょうけど、
何か気が楽になりますね。
自分自身を誇りに、親友を親友として見ることが
出来る日が来たら、自然とそう思えるかもしれません。
そういう日が来ることを、勿論僕も望んでます。
【2006/01/19 18:09】 URL | toyo #- [ 編集]

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