僕を埋め尽くす秘密
バイでリバの♂が恋愛仕事人生等に悩みながらも真面目に生きてるよ

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没記リサイクルキャンペーン。

「激闘!家庭内男祭り~冬の陣~」

説得しようにも埒が明かない居候を
力尽くで追い出すという実力行使決行の日。
実行部隊は僕と親友で切り込み隊長は親友。
非力な僕はあくまでサポートと事後のフォローに。

休日の午後1時、居候を1人家に残して
僕は親友の家に迎えに行った。
そして2人で僕の自宅へと舞い戻る。

「サトル今何してんの?」
「俺が家出る時はまだ寝てた。
 昨日はかなり飲んで帰ったから二日酔いかも。」

「最後に出て行けって話したのはいつ?」
「昨日。」

「よし、完璧。行くか。」
「ラジャ。」

鍵をカチャリと開けて玄関のドアを全開。
ドタドタと寝室に直行、そして寝室のドアも
勢い良くババーンと全開。
そして親友は何故かこう叫んだ。

「ロンドンブーツだ!」

そりゃ浮気調査のガサ入れだろ、
まぁね、そんな雰囲気になるのもわかるけどね。
居候は寝室のベッドで大の字になって寝ていた。
僕らが来たことにもまだ気付いていない。

親友は何の迷いも無く居候の肩を持ち上げ
僕に足を持てと顎でサイン。
僕もささっと足を持ち上げ「せーの!」で
居候は宙に浮いた。

「ん、んん?何、何これ?」

居候は持ち上がった瞬間に目を開けた。
僕も親友も居候の問いには答えず
完全シカトで玄関に直行。

予め全開にしてあったドアから居候を運び出し
寝巻きのままきょとんとしてる居候を置いて
2人は部屋の中へ。そしてガチャリと施錠。

居候の寝呆けた頭でも、これはおかしいと気付き
「おい!何だよ!」とお怒りモード。
そして近所迷惑も顧みず玄関のドアを強く猛打。

一方部屋の中では玄関の前に親友が陣取り
ドア1枚を挟んで居候に事情の説明。
その間に僕は居候の荷物を掻き集める。
もう洗濯物も綺麗な服も小物もごっちゃに
1つの袋に乱雑に押し込んで縛って完成。

僕から荷物を受け取った親友は
叩かれて震える扉を開け居候に袋を突き出した。

「はい、これ荷物。」
「はぁ?一体何なんだよ!つかてめぇ何なの?」

「お前甘え過ぎなんだよ、もう大人だろ?
 男ならてめぇのことぐらいてめぇで面倒見ろ!」

おぉ~タクちゃんかっこいい~♪
なんてハラハラしながらも後ろから呑気に
見物していた僕。心の中では拍手までしていた。
親友越しに外の居候と一瞬目があった。
僕も逸らさず強く真っ直ぐ眼差しを向けた。

「おい、トヨ、これどういうこと?」
「昨日も話しただろ、出て行ってくれないと困るって。
 あんまりグズグズしてると実力行使に出るって。」

「はぁ?聞いてねーよそんなの。」
「お前が酔ってて憶えてないだけ、知るかそんなもん。」

「でもこれは酷くない?」
「じゃあ働く働くって口ばっかりで
 友達にタカるのは酷くないのかよ!」

僕の怒鳴り声が近所中に響いた。
一瞬近隣がシーンと静まり返った気がした。
静寂が終了の合図と読んだ親友は
もう話は終わったなとばかりに扉を閉めようとした。

居候も、そこですんなり引き下がるような男じゃない。
閉まりそうなドアに裸足の足を挟み素早く肩を
隙間に滑り込ませドアが閉まるのを全力で阻止。

力勝負なら負けないとばかりに居候を押し返しながら
ドアを閉めようとする親友。しかしその時アクシデント発生。
玄関のドアのノブが綺麗にスポンと抜けてしまった。
カランと乾いた音を立てて床に落ちたドアノブ。

そう言えば親友が居候していた時から
ガタガタになってて外れそうだったんだよね、
あんな強い力で引っ張ったらそりゃ抜けるわ。

しかしここから一気に形勢が逆転する。
ドアが閉められなくなった僕らは盾を失い
それまで不利だった居候からの猛反撃が繰り出され
狭い玄関で殴り合い掴み合いの激闘が勃発。

不意をつかれマウントを取られた親友は
上方から居候の容赦無い拳を浴びまくり
僕はそれを阻止しようと居候の腕を掴み、
その隙に親友は下から突き上げるような頭突き。

何だかもうごちゃごちゃと3人の男が
絡まった状態のまま、戦場はついに
部屋の中にまで及んだ。

揉み合う2人の間に入って「お前らやめろ!」と
制止を試みるも、僕は2人のエルボーとパンチで
吹っ飛び洗濯物の中に頭から突っ込んだ。
その時、顔面を強打したのか鼻血がたらり。
しかし誰も僕の鼻血ごときに見向きもしない。

気がついたらもう午後3時を過ぎていた。
3人が激闘に疲れ果てて息を切らしながら
各々が楽な姿勢で休んでいる。
しかし眼差しはギラギラと、互いを睨み合っている。

この時点で負傷したのは僕だけじゃなかった。
3人共、どこかしらから血を流している。
髪も服もボロボロのズタズタ。破けた箇所もある。
部屋の中も大地震直後のようなカオス。
そして僕は確実に首がムチ打ちになっていた。

身も心も空間も、全てが殺伐としていた。

テーマ:ダメ男 - ジャンル:恋愛

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コメント閲覧

すっごい戦いでしたね・・・。タクさんが真剣になっているトコは私もかっこいいなぁなんて思ってました。鼻血、大丈夫でしたか??
とりあえず、トオルさんがこれ以上住まないってなってればいいんですが・・・。
【2008/03/17 10:51】 URL | 銀 #- [ 編集]


居候にもかかわらず、相手を殴れるサトルさんはある意味ステキな性格の持ち主ですね…

その後は恙無くご退去願えたのでしょうか?

その部屋引き払うときは確実に敷金戻ってこないでしょうね(笑)
【2008/03/17 14:22】 URL | 輝 #- [ 編集]

>銀さん
銀さんこんばんは。
鼻血くらい何ともないでしょう、すぐ治るし
怪我の内に入らないかな?みたいな。
僕なんか花粉症でこの時期しょっちゅう
鼻血垂れてますし。

現在はまったり独り暮らし満喫中ですよ。
でもトオルさんて…サトルですよね?
すみません、笑ってしまいました。
【2008/03/17 18:29】 URL | toyo #- [ 編集]

>輝さん
輝さんこんばんは。
はい、昔からステキな性格の持ち主でした。
現在は独り暮らしを満喫中ですが
彼の荷物はまだうちにあります。どうしたものかと。
とりあえずクローゼットに収納中です。

元々猫もいるから敷金返還はまずありえないと
覚悟はしてありました。てか人間よりも
よっぽど猫の方が家傷めてますよ。
寧ろ敷金返還ナシだけで済めば恩の字です。
【2008/03/17 18:30】 URL | toyo #- [ 編集]

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