僕を埋め尽くす秘密
バイでリバの♂が恋愛仕事人生等に悩みながらも真面目に生きてるよ

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手術2
前記事の続き。

バーの常連客の外科医さんから
「これ早く病院行かないとヤバイよ」
なんて脅しのような忠告を受けて
その翌日の診察でまさかの緊急入院。

入院開始日の翌日にすぐ手術とかって
どんだけ急ピッチなんですか。
入院は初めてじゃないけど、生まれて初めての手術。
僕も少し焦りと不安を実感しつつあった。

親指にでっかい腫瘍、てことだから流石に
手術で命を落とすようなことは無いだろうと思ってた。
でも最悪の場合は親指が麻痺、なんてことになるのかな~
親指だけで済むならまぁ、何とか大丈夫かも?
全身麻酔で事故とか無いよね?みたいな。

そんな不安で胸中がわさわさしている僕に
手術当日、まさかの試練が待ち受けていた。

「toyoさん、今日○時から手術が始まりますので
 その準備を始めます~」
「は~い。」

「ではまず、浣腸しますので~」
「えっ?」

「下全部脱いでベッドで横向いて体育座りしてくださ~い。」
「えっ!」

ううう、何でよりによって若くて美人な看護師さんなんだ!
もうやだ、昔の泌尿器科より恥ずかしかった。
だから病院嫌いなんだよ、絶対嫌い。大嫌い。
どうして親指の手術で浣腸なんだよ納得いかねぇ~

それから手術室に運ばれTVで見るような風景に
緊張感が溢れ出す。お陰で屈辱は一瞬忘れられた。
点滴から順に投与される薬の効果を説明され、
麻酔が利き易くなる薬でかなりの痛みを覚え、
いざ麻酔ですよと言われた次にはもう意識は無くなってた。

気が付いた時、最初に目に飛び込んだ人の顔は親友だった。
どうやら心配で見舞いに来てくれたらしい。
しかし親友は案の定、前日の連絡から激しい誤解をしていた。

「はぁあああ!起きた~!生きてる!良かった~!」
「そりゃ起きるよ。うわ、まだぐわんぐわんしてる~」

「大丈夫?!」
「大丈夫だって、麻酔が残ってるだけ。」

「いや、これからとかさ、どうなの?」
「何が?」

親友はもごもごと口篭っていた。
どう言っていいのかわからないんだろうな、
てか長年の付き合いでどういう誤解をしてるのかも
僕には予想出来ていた。

「あのさ、昨日言ったじゃん、別にヤバイ病気じゃないよって。」
「腫瘍ってガンでしょ?ヤバイじゃん!」

「悪性だとガンになるけど、良性ならそんなにヤバくないだろ。」
「良性かどうかまだわかんないんだろ?」

「大体親指の出来物取っただけだから、命に関わらないっつの。
 そんなに心配することじゃないんだって。
 指は手術が難しい場所だから、大掛かりになっただけ。」
「お前は本っ当に心配する俺の気持ちとかわかんない奴だな!
 昨日電話あってから俺、ちょっと泣いたんだからな!」

だって本当にそんな大した病気じゃないんだもん、
お前が心配し過ぎなんだよバーカ。
と言おうとしたけど流石に止めた。
誤解でも大げさでも、やっぱりちょっと嬉しいから。
親友には申し訳無いけど。

僕が麻酔で眠っている間、親友はかなり落ち着かない様子で
見てるこっちが心配になった程だと看護師さんから聞かされた。
どんだけ心配性なんだ、ていうかどうして僕の説明を
ちゃんと聞かないで心配ばかり先走るんだか。

退院後、親友から僕が眠っている間に医者から
僕の親指の中にあった腫瘍を見せてもらったことを聞いた。

「お前の指の中にあったやつ見せてもらったよ。お医者さんに。」
「ほ~どうだった?」

「こんなにデカイのは珍しいって医者も言ってたんだけど、
 本当にでっかかった、こんぐらい。」
「へぇ~そこまで育ってたのか~確かに邪魔だったなぁ。」

「ホルモン漬けにして残すんだって、珍しいから。」
「それを言うならホルマリン漬けだろ。」

オマケの退院後の話で、親友は快気祝いとして
飯を奢ってくれると僕を駅に誘い出した。
本当はまだ検査通院も抜糸も済んで無いし
指の中には太い針金が刺さったままなんだけど。

「この辺の飯屋も居酒屋も、夜になったら混むよね絶対。
 この辺はオフィースラブだから。」
「それを言うならオフィス街じゃないのか。」

親友の愛すべきおバカさんっぷりは相変わらずだった。

テーマ:日記 - ジャンル:恋愛

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