僕を埋め尽くす秘密
バイでリバの♂が恋愛仕事人生等に悩みながらも真面目に生きてるよ

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花火1
「また今年もこいつと一緒か。」

お互い同じこと思っただろうね、何となくわかる。
別に嫌ってわけじゃないけどさ、
どうしてもお前と一緒がいいんだ!て程の
情熱があるわけでもなく。

きっと、お互いにそんなもんだろ。

これが本当の「腐れ縁」てやつなんだろね。
一緒にいるのが当たり前過ぎてさ、
いざ別行動の時間がやってきても
2度と会えないなんて想像も出来ないようなさ。
想像力を奪われる幸せってのもあるんだね。

何も心配いらない、いる時もいない時も。
一緒にいて、それを幸せだと感じることもない。
だって特別じゃないからね、当たり前で自然だからさ、
幸せ実感出来ちゃう間は、まだまだ腐ってないんだな。

とても大きな花火だったけど、僕達は人混みを避けて
かなり遠くから眺めていた。
誰も見向きもしないような地味な建物の屋上で
フェンスに身体を支えてもらって、
片手には缶ビール、片手にはつまみ的なもの。

僕は親知らずの痛みが酷くて酒もつまみも
舐める程度にしか口に出来なかったけど、
どーせ全部食ってくれるだろう、と100%の信頼を寄せて
処理を託した。2人共食べ物を残すの嫌いだもんね。

漆黒の色を変えてしまう程の眩い光、遅れてくる爆音、
この光と音の時差が実は一番好きだったりして。
夏だなぁって感じがする瞬間なんだよね、一番。

花火を見ながらすることは、やっぱり会話。
お互い顔は見ないまま、目は花火で
耳は花火と声の半々。舌は酒とつまみに塞がれながら
空いたスペースに言葉を挟む。

僕から唐突に、最近TVで聞いた話をしてみた。

「どっかの大企業の偉い人がさ、新入社員の面接で
 してた質問があってさ、
 『自分は運が良い方ですか?悪い方ですか?』ていうの。」
「えぇ~?何か難しいなぁ~」

「これで合否決めてたらしいぞ。お前どっちって答える?」
「ん~決して良くは無いな、ギャンブル弱いし。」

「じゃあ、悪い?」
「ん~かといって悪いって程でもねぇと思うんだよなぁ~
 お前何て答える?」

「俺は『運が良い』って答えると思った。」
「俺も多分、そう答える気がする。」

TVを見ていた時、自分で即座にそう思ったんだよね。
前から自分でも考えていたことだったけどさ、
今自分は生きてるし、身体も自由に動くし、飯も食える。
これだけで充分、運が良いんじゃないかと思ってて。

「で、どっちが合格なの?」
「良いって答えた方が合格。理由は、そう答える人間は
 自分のマイナスを人のせいにせず、逆にプラスを
 周囲に感謝出来る精神の持ち主だから、だって。」

「なるほどね~」
「間違ってなさそうだけどさ、ちょい極端だとは思うよね。
 そもそも俺ら日本に生まれられただけでも
 世界的には相当な強運だよな。」

相変わらず言うことがデカイと言われてしまった。

テーマ:日記 - ジャンル:恋愛

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