僕を埋め尽くす秘密
バイでリバの♂が恋愛仕事人生等に悩みながらも真面目に生きてるよ

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朝靄2
前記事の続き。


彼はまるで重荷を下ろしたような清々しい顔で
じっとこちらを見つめて、僕と目が合うのを待っていた。
僕はわざと明後日の方を向きながら
気持ちが鎮まるのをひたすら待っていた。

動揺したまま向き合ったら絶対あっちのペースに
飲まれ続けて後で悔しい思いをする気がして、
こちらの表情を観察されるのも嫌で
横顔も見せないような角度を維持。
3人掛けのソファに2人で並んで座ってるのに。

身体の左半分にひしひしと伝わる彼のオーラ。
もう何も恐れていませんよ~みたいな
すっごい身軽なオーラ?開き直った人特有の
強さにも似たあの独特の雰囲気が漂っていた。

マズイなぁ、完全にあっちのペースに嵌ってる。
こっちも段々と冷静になれてきたけど
ずっと続いてしまった静寂のせいで空気が重くてしんどい。

最後に話を遮ったのは僕だったから
僕から話し始めなくちゃいけないんだよね、何話そう?
頭に何も台詞が浮かんで来ない。まだまだ真っ白。

「それギャグ?」
「はぁ?」

ぐはぁ「はぁ?」って怒られちゃいましたけど!
眉間に皺!すっげ睨んでるよこっち!え~ん気マズイYO!

「いきなりでわけわかんないから
 真面目に考える時間が欲しい。」
「どれくらい?」

「1週間くらい?」
「はぁ?長ぇよ。」

デスヨネーってどうすんだよ話終わっちゃったじゃん、
また気マズくなってんじゃん、
どうしたんだろう、サトルも急に苛々しだしてる。
あぁなんか今更だけど改めて思い出したことが。

サトルって相手に気を使って無い時の態度が
まさにこんな感じだったんだ、無駄に刺々しくて
威圧的っていうか威嚇してるっていうかさ、
最近やたら丸くなってて忘れてたけど。

で、僕はそれが昔苦手で、てゆかぶっちゃけ嫌いで
態度悪い&感じ悪いっていう理由で
彼を避けてたという過去を今思い出した。
当時の苦手意識も同時に滲んでくるようだ。

うへぇやっぱ無理かも~この空気。
ていうか何で機嫌悪くなってんのこいつ、
勝手に告って勝手に機嫌悪くなってんの?
おかしくね?なんて理不尽。

「何でいきなりキレてんだよ。」
「別にキレてませんけど。」

「じゃあその舌打ちやめろ。うるせぇ」
「ごめん。」

あれ、その舌打ちは無意識?
でもなんだろう、急にソワソワしだしてさ、
さっきまで余裕ぶっこいてた感じだったのに。

まだサトルの方を全く見られなかったから
身体の左半分だけで彼の気配を感じながらの会話。
姿は見られなくても気になることに変わりはなくて
全神経が身体の左半分に集まっていた。

見えない方向から布が擦れる音がした。
あ、動いた。それだけでびくついてしまう。
両肩を掴まれて、すぐにわかった。
こいつキスしようとしてるんだな、と。

彼の方向を向いたらキスされちゃうんだろうな、
なら向かなきゃいいや、このままそっぽ向いてれば。
僕なりのやんわり拒否姿勢もさらりと無視されて
無理矢理僕の顔を自分の方に向けさせようとする。

「やだ。」
「なんで、いいじゃん。」

わかるよ?そこで何の根拠も無く「いいじゃん」とか
こっちの都合もお構いなしに言っちゃう気持ちもさ、
てか僕も全く同じこと言った経験絶対あるけど。
でもこれ、自分がやられるとイラッとするものだね。

結局無理矢理ちゅってされちゃったけど
僕が完全に嫌々な態度でも良かったのか、
こういうのは相手が嫌々だとする意味なくない?
逆にやるだけ虚しくならない?気持ちはわかるけど。
温度差は低いもの程よくわかる。

眉間に皺を寄せて“嫌々です”態度全開で
不機嫌を隠す気も無い僕に、彼も不満を隠さない。
そして雰囲気はますます険悪な感じに。

そういう強引なとこがあんまり好きじゃないって
友達ならスルー出来るけど恋人になったら絶対疲れて
どんどん嫌になって結局嫌いになって別れそうだと
過去に想像したこともあったなぁ、懐かしい。

僕がそう考えてるってこと、彼に教えるべきなんだろうか。

テーマ:いろんなことがあるもんさ - ジャンル:恋愛

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