僕を埋め尽くす秘密
バイでリバの♂が恋愛仕事人生等に悩みながらも真面目に生きてるよ

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入院3
前記事の続き。 


病室のベッドを無事確保出来たので
早速入院手続きを済ませ、一度僕だけ帰宅して
彼の着替えや日用品を纏めてもう一度病院に。
雨は朝と変わらない勢いだった。

用意された部屋は4人部屋で、他にも患者はいたけど
全員カーテンを閉め切って各々で過ごしてる感じだった。
僕も周りに気を遣って小声でサトルに話し掛けた。

「まさか入院するとはなぁ。」
「着替えとかありがとね。」

「お前の家行けなかったから全部俺の服ですけどね。」

今日のドタバタから解放されて初の2人きりの会話。
話したいことも聞きたいことも沢山あったけど
彼はまだ療養中の身、しかも死線を彷徨った。
激しい咳と呼吸困難に陥った時に消耗した体力は
まだ戻ってないから程々にしておかないとダメだよね。

とりあえず今日と明日の予定の話をした。
彼は今日1日絶対安静との指示でベッドから動けない為
まず彼の職場に僕が代わりに連絡をした。
勿論「救急車に乗せた友達」ということで。

次に彼から実家の連絡先を聞き出し
彼の親にも連絡した。この時サトルが
母子家庭で育ったということを初めて知った。
初めて話すなぁ、緊張する~どんな人なんだろう。

「今家に電話しても誰もいないと思うから
 こことここに電話してみて。」
「これ何の番号?」

「母ちゃんの店と姉ちゃんの携帯。そんで
 2人共忙しいからさ、見舞は気にしなくていいって
 後でこっちからちゃんと連絡するって言っといて。」
「了解。」

ほほぉ~お姉さんいるのか。歳いくつくらいかな?
美人かな?やっぱ美人だろうなぁ~
そもそも親が美形だろうしさ、羨ましいなぁ。
どうしよ何て言えばいいかな、不審者と思われなきゃいいけど。

早速病院の携帯使用可能エリアからかけてみたけど
どっちも出ませんでした。残念。折角緊張したのにぃ~
と思ってたらその日の僕の仕事中、つまり真夜中に
僕の携帯に電話もらっちゃって物凄く緊張してしまった。
病院の時なら近くにサトルもいたのに、ソロじゃ心細過ぎた。

救急で運ばれた時に処置してくれた女医さんが
そのままサトルの担当医になった。
友達なのに「よろしくお願いします」なんて挨拶するの
変に思われなかったかなぁ、思わずしちゃったけど。

サトルが「一緒に住んでる」なんて大嘘ぶっこいたせいで
彼の生活環境を僕が詳しく訊かれることになった。
まぁいいんですけどね、僕は元気ですから。
しかし彼の生活100%知ってるわけじゃないんだけど
いいのかなぁ?本当のこと言った方がいいんじゃないか?

とりあえず真実を説明するのも
彼が吐いてもしょうがない嘘を吐いた理由を
説明するのも面倒だったのでそのまま
嘘を受け入れた状態で先生の話を聞くことにした。

まず喘息はアレルギーが原因てことが多いから
入院中にアレルギー検査をすると聞いた。
それで事前にある程度の生活環境を
知っておきたいからっていくつか質問され、
その流れで今後の話もされた。

多分全部で1時間半くらいは話してたと思う。
とても真面目で治療や患者のことに熱心で
医者という仕事が好きそうな先生、そんな印象を受けた。
いい先生に診てもらえて良かったね、
僕も具合悪くなったらここで診てもらいたいなぁ。

まず煙草が一番良くないんだって、そりゃそうだろな。
彼も吸うし僕も吸う、本数は大体同じくらいかな?
本人が吸っても隣で吸われても
喘息の発作を誘発するのに一番効果的だって。

そもそも彼の仕事とは切っても切れないよね、煙草は。
彼の仕事を先生に伝えたら
「本人が吸わなくなるだけでも随分違う」って。
ん~僕はいいとしてもあいつに禁煙させられるかな?

次は埃、主にハウスダスト的なものだって。
喘息持ちの人はこのアレルギーを持ってることが多いから
きっと彼のアレルギー検査でも陽性反応が出るだろうって。
要するに空気が汚い場所ってことだよね。

僕の家も彼の家も大きな道路の近くにあって
車の排気ガスだけでもそこそこヤバそうだ。
加えて僕の家なんて公園に隣接しちゃってるから
土埃もなかなかのもんだしなぁ、洗濯物も毎回部屋干しだよ。

家の中は一応、頼りになるかどうかよくわからない
空気清浄機が1台あって、加湿器もあって、
掃除も一応、毎日1回は欠かさず掃除機かけてて
埃が目に付いたら雑巾で拭いたりもする。

猫が2匹もいるとさ、たった半日で猫の毛の塊がそこら中に
落ちてるもんだから掃除機をかけるのは元々習慣になってる。
だから埃もそんなに溜まらないはずなんだけど。

僕は掃除、そんなに嫌いじゃないからいいんだけど
彼が自宅でどうしてるかまでは知らない。
本当にいいのかなぁ、こういう話もちゃんとしなくても。
とりあえず僕の自宅の話だけでも事細かに説明しておこう。

「猫がいる」という話をしたら先生の表情が変わった。
どうやら動物の毛アレルギーも喘息には多いらしい、
ベストの解決法は犬や猫に近付かないことだって。
一緒に住むなんて論外ですって。まぁ大変全否定。
後で彼を説得しなきゃなんないのか、色々と。

後は喘息で気を付けるものは天気だって。
気圧の変化や気温の変化で体調崩すって
たまにあるね、僕も頭痛があるからわかるし
古傷や手術痕が傷む、なんて話もよく聞きますね。

詳しいメカニズムはまだわかってないらしいけど
それと同じようなことで喘息の発作も出るらしい。
天気が崩れる頃に病院に来る人や
救急で担ぎ込まれる人が増えてるのも事実だって。

そんなもん、天気なんて気をつけようがないじゃないか。
なんだ、毎日逆さてるてる坊主でも作れってか?
その日の天候次第でサトルはまたあんな苦しくて
危ない目に遭わなきゃならんのか?
なんて理不尽な病気なんだ喘息ってやつは。

「喘息の発作には段階があって、早い段階で
 処置すれば病院に来なくても大丈夫なんですよ。」

得体の知れない何かにクレーム入れようとした僕に
先生は優しく諭しつつ、的確な対処法を教えてくれた。
やっぱこの先生いいわぁ~素敵です先生。
なんだろね、かなり年上だろうとは思うんだけどさ、
全然おばさんぽくない感じ。でも嫌味が無い感じ。

先生が直々に教えてくれた対処法を
全て頭にインプットしてそのまま仕事に行った。
そして僕の頭の中で着々と「翌日から取り掛かること」の
プランが出来上がっていた。

明日から忙しくなるなぁ、そう思いながら
仕事中もどこか気持ちがウキウキしてた。
恋人が入院したっていうのにウキウキなんて
彼が知ったら機嫌を損ねてしまうかも知れない。

その日入院が決まった時点で先生が言ったんだ。
「もう峠は越えました」ってさ、後は発作が再発しないかの
様子見ともっともっと安定させるための処置だけだからって。
だからもう、病気の心配はそんなにしてなかった。

それよりも先生が示してくれた
「翌日から僕が出来ること&やるべきこと」の方が
ずっと僕の頭の中を大きく占めていて
それを頑張ろうって気持ちが強くてウキウキしてた、
と説明すれば機嫌直してくれるかな。

一時はどうなるかと思ったけども
母親の時よりずっとマシだった。
今はあんな生きた心地がしないような気分じゃない。
それに1週間くらいなら毎日見舞も全然楽勝じゃん、
ちょっと変わった所でデートしてると思えば楽しい。

さて、見舞に持っていく土産を何にしよう?
どうせ暇で時間を持て余してるだろうから
娯楽的な物は基本かな、持っていったら喜んでくれるかな?
男の入院の基本と言えばやっぱアレですかね?

そして僕は嫌がらせのつもりで大量のエロDVDを荷物に詰めた。

テーマ:男同士の恋愛 - ジャンル:恋愛

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