僕を埋め尽くす秘密
バイでリバの♂が恋愛仕事人生等に悩みながらも真面目に生きてるよ

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前記事の続き。


見た目には全く顕れていないが
実は熱血で実は頑張り屋なサトルと
ほぼ見た目通りであろうクールと見せかけて
ただの超面倒臭がり屋な僕の暑苦しい説教TONIGHT。

「自分に自信が無い時点で男としてはもうダメ、
 自分で勝手に限界決めちゃって何もしないでさ~
 どうせ出来ないって決め付けてさ~」
「そうだねぇ。」

「折角大学にも入れたのにさ~、トヨなら絶対
 もっと稼げるいい仕事就けたと思うよ?」
「ん~今の仕事好きだしぃ。」

もっと稼げる=もっと忙しい+もっと責任重い=もっと疲れる
になるじゃねぇか。そんな人生まっぴらだから
この仕事選んだんですよ?定年も無いしいいじゃん。
仕事の為に生きるなんて御免だね、生きる為に仕事するんだ。
プライベートの充実ありきです、僕の生き方は。

「今はその仕事好きかもしれないけど、
 お前の場合は自分から好きになっただろ。
 好きと言っておけば貧乏でも格好つくから。」

ぬぅ、言い訳だって言いたいのか。
しかし悔しいかな、これがすんなり言い返せなかった。
胸に少し棘が刺さったのを感じたから、ちょい図星っぽい。
図星を当てられたことも僕より先に見透かされたことも悔しい。

「トヨって実はすっっっげぇえええプライド高いの。
 でも自分で気付いてない、逆に低いと思ってる。
 だから素直じゃないんだよ。」
「へぇ」

自分のプライドの高さなんてこの時まで意識したことなかった。
彼の観察眼と洞察力は信用に値する才能だと思ってるけど
自分のこととなるとそう簡単には飲み込めなくなる。
これが素直じゃないってことなんだろうか。

しかし「素直じゃない」と「自分をよくわかってない」の
欠点2点が早くも一節に纏められるとは、
僕ってそんなに単純な人間なんだろうか。

「素直になった方が、もっと可愛がられるよ。」
「別に可愛がってもらいたいなんて願望無いし。」

「そうやってつまんない意地張って、損するよ。
 どんな商売もそうだけど、特に水商売は
 自分を可愛がってもらう仕事じゃん。」
「仕事とプライベートは別だろ。」

仕事ではスイッチ切り替えでキャラごと変えたつもりで
その辺もちゃんとやってるつもりだけど。
それとも、それを踏まえた上での
客として見た上でのダメ出しなんだろうか。

「プライベートで全く出来ないことが
 仕事だからっていきなり上手く出来ると思うか?」
「客もバカじゃないからそれくらい見抜くって?」

上手くはないかもしれないね、上っ面っぽいかも。
そう言われてみるとなぁ、少し思い当たることが。

僕とマスターの2人体制になってからの客層がね、
マスターは老若男女とバランス良く人気あるけど
僕は殆ど若い女性客に偏ってしまってる。

しかも僕を可愛がってくれる一部の男性客は
殆ど近所のゲイバー繋がりの人か
ニューハーフパブ繋がりの人だったりして。
要するに僕というより単に若い男を求められてる感じなんだ。

この辺りが何となく、心当たりとして引っ掛かった。
僕が可愛くない奴だと見透かされてるのかな、客にと。
それまでのキャリアの差もあると思うけど、
マスターは僕から見ても愛嬌たっぷりの人だもんね。
で、確かに客全員に可愛がられたり慕われたり。

奥さんは慕われ系だったかな、しっかりしてたから。
マスターと張り合ってもしょうがないけど
僕には愛嬌が足りないかもしれない。

「プライドなんか捨てて媚売れって言ってるの?」
「そう、プロなら時に媚売るのも仕事なんじゃないの?
 売るとバラ撒くは違う。それが上手く出来ない奴は
 この仕事向いてない、無難にリーマンでもやってた方がマシ。」

ここまで言い切られると、流石に自信失くす。
確かに媚を売るのも仕事だという話もわかる。
そうじゃない売り方もあるだろうけど、
人気商売の正攻法が言い換えれば媚売りなのは間違ってない。

「仕事でプライドなんて無いものだと思ってるけど。」
「どういう風に?」

「そりゃ、こっちが悪くなくても頭下げたりとかさ、」
「それはトヨの場合、それが出来た方が自分で
 カッコイイと思えるから出来るんだよ。」

これも言い返せなかった。今まで色々言われてきたけど
どれも微妙にしっくりきてなかったけど、これはきた。
的のど真ん中射抜かれた気分だった。

すると今までしっくりきてなかった部分まで
自然とすんなり信じてしまえたから不思議。

「トヨが甘えたり媚売ったり人を頼ったりすることが下手なのは
 全部プライドが高いせい。それでいつもかなり損してる。」

お前が俺のことよくわかってるのはよくわかったよ、
素直じゃないってのは何となくわかってたけどさ、
あぁ、でも本当にわかってたら「自分の欠点言ってみろ」で
最初に出てこないとダメだって言うんだろうな、ふぅ。
自問自答のセルフツッコミで解決しちゃった。

僕はプライドが高いのか、それも異常に。
これも僕が嫌いだと言ってきた人種なんだよなぁ、
身の丈に合わないプライドを抱えてるタイプ。
滑稽っていうかイタいっていうか、恥ずかしい奴等と思ってた。
見かければ嘲笑うくらいにはバカにしてた。

なんつーか、僕の欠点って見事に僕が嫌いなタイプなんだね。
同類嫌悪とは良く言ったもんだ、まんまと敷かれたレールに
乗せられてたような悔しさ、誰が敷いたレールか知らないけど。

嫌いな人を見て自分はそうはなるまいと
冷静に自分を修正していったつもりが
全然結果に結びついてなかったですね。
嫌いと思ったのも自分にその要素があったわけで。

「サトルも可愛くないって思う?」

真面目に「可愛げ」について質問したつもりだった。
しかし改めて見るとかなり変な聞き方してる、今ちょっと後悔。
そして返ってきた彼の答えが

「んなわけない。」

あれ、なんだろ、これ普通なら喜ぶとこだろうに
全然嬉しくない。てか寧ろムカつく感じ?一瞬ムッとなった。
自分で聞いておいて肯定もらってムカつくってどんだけ天邪鬼。
そして彼からの鋭いツッコミが

「今さ、ちょっとイラッとしたでしょ?」
「なんでわかった。」

「トヨ『可愛い』って言われるの嫌いじゃん、
 これもプライドが高いからでしょ~」
「なるほど。」

なんかもう、ここまで言い当てられるといっそ清々しい。
ここまで何でもバレバレだと恥ずかしい通り越して楽だわ。
こっちはな~んも言わなくていい気がしてきたよ。
で、これから僕はどうしたらいい?

「プライド高いことを悪いことだと思わないように
 したらいい、そしたら今よりは素直になれるよ。」

これ言われた時は意味がよくわかんなかったけど
改めて繰り返すと物凄い納得。捩れが解消されていきそうだ。
プライド高いって悪いことじゃないんですね先生。
じゃあ逆に何かいいことあるかな?

「プライド高くて良いことって何かある?」
「本当にプライドが高い人は何でも1番になる。
 でも逃げてばっかのインチキプライド高い奴は
 何やらせてもびっくりする程ダメだね、クズ人間。」

なんすか、僕クズ人間ですか、うん、まぁ、今更だよね。
クズ人間と評されすっかりテンションが下がってしまった
僕の頭を突然、彼の手がくしゃくしゃっと鷲掴み。

「だから、トヨは、もっと自信持っていいんだよ~」
「うーん」

「プライドが高くなって当然なんだよ、
 それだけいつも頑張ってきたんだから。」
「うーん」

「だから素直なれって!褒められたら素直に!」
「はい。」

そんないきなり言われても、よくわかんないよ、複雑。
そもそも何を頑張ってきたんだろう、僕って。
大体「プライドが高くて当然」なんて褒め方あるか?
あぁ、プライドが高いことは悪いことじゃないのか、
1番になる人を構成する必須要素らしいし。

ん~難しい。

「トヨはもっと自信持たなきゃダメなんだよ。」
「急にそんなこと言われてもね。」

物心ついた頃からコンプレックスの塊だったんですもの、
急には無理ですの、一朝一夕で何とかなる話じゃありませんわ。

「だからさぁ!そこで『急には無理』って
 思い込むのがダメだって言ってんの!
 身長伸ばせって言ってるんじゃねぇんだから。」

頭と踵にシリコン入れる方が出来そうな気がする、
なんて屁理屈こねたらまた怒られそうな気がしてやめた。
もどかしいなぁ、出来ない子から出来る子に話して
こちらが出来ないって仕組みを理解してもらえない感が。

約2時間にも及ぶ説教で僕の身長2ミリは縮んだはず。

テーマ:恋愛 - ジャンル:恋愛

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