僕を埋め尽くす秘密
バイでリバの♂が恋愛仕事人生等に悩みながらも真面目に生きてるよ

07 │2017/08│ 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -

新記事

全記事

全タイトルを表示

月別記事

秋葉原4
冒険の締め括りを飾るラスボス、最後のシ者。


わざわざアキバくんだりまで遠征してきて目的地に辿り着けず
放浪の末安居酒屋で腹を満たし面白パンツを大量に買い込み
これ後で穿かされるのは僕なのね、とプチ鬱になれる夏の夜。
いよいよ決戦、最後のシ者との戦いが始まった。

オタクの聖地で有名だけど意外にも周囲にオフォスも多い。
故に夜でも人はめちゃめちゃ多く駅近のパチ屋も
客に満たされ繁盛してる雰囲気が漂ってる。
流石、世界に名立たる大都会って感じ。

並んで空いてる席がなかったから仕方なく
2人離れて打つしかなかったけど、
そこはやっぱりカップルパチンコですよ。

右手はパチ台の丸いハンドルを握り締め
左手は携帯を握り締め常に彼とメール交換。
パチ中って地味に暇だからね~でも右手は使えないから
左手でメール打つ癖ついちゃったね、
今じゃ右手と変わらない速度で親指動くもんね。

メールの内容は「今こんなリーチで外した!」とか
「隣の人がこんな当たり方してた~」とか
「この演出で外すとかありえねぇ!」とかとか。
そんなちょーどーでもいいことばかりだけど
めちゃめちゃ楽しいんだな~これが。
水玉ボタンのリラックス4のロンギヌスでレリエルで外すとかアホか!

この日は何とか2人共当たりは引けたものの
僕は出玉全て呑まれてしまい1万5千円負け。
彼は呑まれつつも最初の投資額が少なく済んだので2万勝ち。
2人合わせて5千円勝ち!てことでまぁ上等なんじゃないでしょうか。

しかし僕ら先月から凄まじい勢いで勝ち続けてるから
最近ちょっと怖いくらいだよ、事故とか無いよね?
2ヶ月で2人合わせて50万以上勝っちゃってるんだもん、
彼は元の収入がデカイからそんなに気にならないだろうけど
僕の安月給だとさ、真面目に仕事するのバカらしくなれるレベル。

そして最大の事件は起きた。

ほくほく笑顔で気持ち良く勝利の歓談に酔い痴れながら
とりあえず駅に向かって最終電車の時刻を確認してみた。

「ん~このままこの辺で遊ぶ?呑み直す?」
「でも朝帰るの面倒臭い距離じゃね?ラッシュとかさ~」

「ですよね、どうする?」
「そもそもこの辺、夜中まで遊べる場所あんの?」

「全く知らない街だからなぁ、渋谷とか新宿まで
 行ってもいいかもね。それか家の近くで呑むか。」
「だなー、そうすっか。」

と、ポケットから金を出そうとした彼の表情が凍りついた。

「無い。」
「どした?」

「金が無い。」
「えっ?!」

「やべぇ!さっきの2万も無い!どっかに落とした!」

休日にはラフな服装を好む彼は
パンツのポケットが重たくなるからという理由で
特に夏は財布の所持を嫌がる。
僕も似たような服装だからその気持ちよくわかる。

だからいつも札をマネークリップで纏め
小さなコインケースを愛用しているのだが、
どうやらマネークリップに纏めた札が丸ごと消えたらしい。

「全部で幾ら失くした?」
「2万3千円、かな。お前金ある?貸してくれる?」

「俺、さっきのパチで、全額スッちゃった。」
「マジで?」

僕は一応、財布こそ残ってはいるが
「ドラクエのすれ違い通信で金は遣わんだろう」という
安易な考えから最初からそんなに金を持って来ていなかった。
確か2万弱くらいで飲食と移動で約5千円、
パチで1万5千円を綺麗に消費したわけだ。うん、計算ピッタリ!

帰りのことはアレだ、少し箱を積んでるのが見えたから
完っっっ全にサトルをアテにしてましたからね!
全~部突っ込んじゃったもんね!いぇ~い♪
アスカの声で「あんたバカァ?」が完璧に脳内再生された今。

とりあえず、今歩いてきた道と立ち寄った場所を
急いで忠実に戻ってみたけど、全然見つからない。
そりゃそうだ、財布ならまだわかるけど金だけ
ポンと置いてあってもなぁ、名前書いてあるわけじゃないし。

サトルは財布を持たないからカード系も所持してない。
彼の全財産は500円にも満たない小銭と
買い込んだ下着だけとなってしまった。なんてシュールな。
一方僕の全財産はカード系を含む財布と
500円にも満たない小銭少々。

「金はもう諦めてコンビニかATM探そう。
 カードあるから、それで金引き出して帰ろう。」

探し物が札からATMに変わってこちらはすぐに見つかった。
安堵の中、嬉々としてATMの前に立ちカードを入れ
いつもの操作を試みるが、ATMがおかしなことを言う。

「ATMが取引不可能を提示してるんだが、何でだ?」
「カード入れる向きが逆とか?対応してないとか?金無いとか?」

「そんなまさか、全国で使える銀行、あぁああああっ!!」
「どうした!」

「ダメだ、この銀行メンテだ。朝までATM使えない的な。
 よし、じゃあこっちの!別の銀行のカードで!」

良かったぁ銀行のカード2枚持って来てて!
でもちょっと心配なのが、もう1つの銀行は引き落とし専用口座にしてて
毎月ギリギリだったりするんだよね、引き落とされるのに必要な分しか
入れてないの、毎月。もし引き落としされたばかりだったらヤバイ。

よし!2つ目の銀行は取引可能!よっしゃあ!!
もう残高照会なんて面倒くせぇし!いきなり引き出してやるぜ!
と思ったら残高足りなくて引き落とし不可?!
えぇえ~1万もねぇのかよ!!5千円なら?それもダメかよ!

恐る恐る残高照会してみると986円という素敵な数字。
あぁもうダメだ、もう完全にダメだ。
なんつーか、ここまで不幸が重なると笑っちゃうよね♪
笑いの暴走モード突入。

「あはははははサトルぅ~こっち986円しか無いとか
 言われちゃってんですけど~あははははは!」
「笑ってる場合じゃねぇよ!どうすんだよ!」

そうなんだよ、笑ってる場合じゃないんだよ全然。
秋葉原から僕らの家近辺までどうやって帰れと?
もう始発とか最終とか言う問題でも無くなってるし。
まさに八方塞がりですね。

「徒歩?しかない?」
「おい~マジかよすっげぇ距離あるぞ。」

そうなんだよね、歩くにはめちゃめちゃ遠いんだよね。
真っ直ぐ最短ルートを知ってて歩いたとしても
家に着く頃には絶対朝になってる距離、下手したら昼だよ。
更に最悪なことに僕らこの辺の道全然知らないしね、
右も左も東西南北もわからないというテイタラク。

「とりあえずどっかで休みたいのにその金も無いってか。」
「野宿か!俺達大都会東京のど真ん中で野宿か!」

「人はそれをホームレスと呼ぶ。」
「この歳でキツイよソレは。」

夏だから寒くないだけマシ、と思ってしまった僕は
ホームレス素質が高いのかもしれない。
完全に2人で呆然とパニックに陥ってしまって
肝心なことを忘れていた。

「そうだ、携帯あるじゃん!友達助けに呼ぼうぜ!」
「おおぉお~!ナイスアイディア!」

しかし喜んだのも束の間、僕ら2人は友達がいない。
いや、一応いるんだけどね、ほんのちょっぴりは。
でもこの時間に連絡して助けてくれる人ってなるとな~
数打ちゃ当たる作戦が使えないことから
可能性はぎゅっと絞られてしまう。ピンチってことですね。

「サトル、まずどこに掛ける?」
「一応まずは後輩に掛けてみようと思う、お前も知ってる奴。
 それでダメなら先輩、それでもダメなら客になっちゃうけどいい?」

「いい、いい、全然いいよ!とりあえずタクシーの金
 立て替えてくれそうな人かここまで迎えに来れる人か、」
「ちょっと待って、うわ~最悪!俺の携帯充電切れてる!」

「なにぃ!」
「さっきメールしまくってたから、パチで。」

オイこんなことまで躓くのかよ!もぉ~何なんだよ!!
僕の携帯はまだ電池1本で辛うじて生きてるけど、
携帯見れなかったら番号わかんないだろうしなぁ~

完全に僕の人脈頼りってか、これはヤバイぞぉ?

テーマ:日記 - ジャンル:恋愛

TOP

検索