僕を埋め尽くす秘密
バイでリバの♂が恋愛仕事人生等に悩みながらも真面目に生きてるよ

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秋葉原5
僕の中ではもう、あの男しか考えられなかった。


そろそろ終電だと言う時間に電話で連絡が取れて
タクシー料金立て替えてくれそうな
秋葉原までどうにか迎えに来てくれそうな人。
それは彼と犬猿の仲に近い僕の親友。
自慢じゃないが僕の友達は極端な少数精鋭なんです。

サトルにいちいち相談してたら話が長くなりそうだから
何も言わずに電話した。出てくれ~とにかく出てくれ!
よし!出た!

「あぁ~良かった助かった!電話出てくれた!」
「何?どしたの?」

実は電話で話すの久し振りだったんだよね、タクとは。
最近ずぅぅぅうっとサトルとぺったりな日々過ぎて
彼以外の人と電話する暇も隙も余裕も無くて。
電話どころかメールもネットも丸1週間はご無沙汰でしたね。

「急で申し訳無いが俺の携帯充電切れそうなんだわ、
 だから手短に話す。お前今、金ある?」
「何?何?何かヤバイ話?」

メールのやり取りは1週間ぶりくらいだけど
電話は恐らく3週間ぶりだろうに
それでいきなり「金ある?」なんて話、そりゃ怯えるわ。
どうやら僕は相当テンパってたらしい。

どうしよう、まずいきさつから話すべき?
かくかくしかじかでこうなりました、だからこうして助けてって。
う~ん、そんな時間あるか?先に携帯の充電が切れそうだ。
やっぱりいきなり本題がいいかな、説明は極力短縮で。
お願い、それでわかってくれ!

「全然ヤバくない、実は助けて欲しいんだけど。」
「どしたの?ヤバくなくて助けるの?」

「今秋葉原にいるんだけどさ、ほぼ一文無しになっちゃって
 家にも帰れないし道も知らないしで動けないんだ。」
「え、何でそんなことになったの?」

「その説明すると話長くなっちゃうから後でいいすか?」
「お、おう、充電ヤバイんだっけ。で?俺に何して欲しいの?」

きゃあああ流石タク!こんなわけのわからん説明で
助けてくれるなんてなんていい奴!天使だよ、天使がいるよ!

「ありがとう!ここからタクシーでお前の家行くからさ、
 料金立て替えといてくれると助かるんだけど、出来る?」
「秋葉原だっけ?うちまで幾らぐらいかかるんだろう?」

なるべく正確な金額を調べる為、電話を繋いだまま
近くに停まっていたタクシーの運転手に尋ねてみた。

「今運転手に聞いた、1万はいかないって。
 多分8千円くらいだろうって。」
「足りねぇ。今5千円くらいしか無い。」

ぐはぁ、もうダメじゃん、どうすりゃいいんだ。
でもさ、ありがたいよ。その気持ちだけでもさ、
充分僕は嬉しいですよ、家帰れないけどね!

「そっか、無理しなくていいから、ありがとう。」
「待て待て、帰れないんじゃ困るだろ。他に方法無いか?」

「朝になればATM使えるからさ、それで何とかするわ。
 それまで外でテキトーにしてるよ、ありがとう。」

さて、救援の望みは完璧に絶たれたわけですが
これからどうしたらいいんだろう?
朝までどこにいりゃいいんだ?
そもそも秋葉原の治安ってどうなの?
ハテナがいっぱい。

「さて、これからどうしようか?」
「今電話したのタクか。」

「何でわかった?」
「やっぱり~お前、俺にわかんないように
 わざと名前言わないように喋ってただろ~
 でも無駄、トヨの話し方でわかっちゃうし!」

そんなことで不貞腐れんなよこの非常事態に。
話し方そんな違うか?他の人と?
てかそこまで僕を観察してんのお前だけだろ。

駅周辺を歩いてなるべく人目につかなさそうな
小さくて綺麗な階段を探した。
とりあえず座りたい、そして出来れば横になりたい。
サトルはちゃんと布団と枕が無いと横になれないらしいが
僕は案外平気だったりして。

僕の理想に近い場所を見つけて一旦休憩、ていうか
寧ろ「ここをキャンプ地とする!」の勢いですよ僕的には。
水曜どう〇しょう知ってる人しかわかんないだろうけど。

「今日は~ここを~キャンプ地とする!」
「テントも無いのに何がキャンプだ。」

「北欧の道端よりマシだろ。」

早速僕は外階段だろうとテントが無かろうと
その場で横に寝そべり寛いでみた。
お?なかなかいい按排でねぇの?
東京の夜はどこもかしこも仄かに明るいからねぇ。

「よくそんなとこで横になれるなぁ。」
「だって座ってんのも立ってんのも疲れるじゃん、
 ちとお前の荷物よこせ、枕にするから。」

きっと近い将来、僕が穿くであろう下着の山を枕に
ますますいい按排に仕上がった僕のキャンプ地。
僕は独りだったらマジでこのまま眠れそうだけど
サトルはそうもいかないらしい。

僕より2段下に座り僕の足に頭を置いて
一応寄りかかってはいるが
僕ほど楽な姿勢とは思えない。
それで一晩は結構キツイんじゃないか?

「サトル、寝ないの?」
「こんなとこで眠れるか!」

じゃあ僕もずっと起きて一緒に喋ってくれってことなのかな?
それでも全然いいけど、凄く眠いわけじゃないし。
何を話すのかな?と思ったらまずは今日の話かららしい。
とりあえずエヴァのリーチ話で軽く盛り上がった後
金を失くしたことを思い出しサトルが凹んでイラつきだした。

今日の夜は長そうだなぁ。

テーマ:日記 - ジャンル:恋愛

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