僕を埋め尽くす秘密
バイでリバの♂が恋愛仕事人生等に悩みながらも真面目に生きてるよ

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台風1
ドデカイ台風直撃の日に。


そろそろ仕事に行かなきゃなぁ~と起きて
着信を知らせる携帯の光を見つけた夕刻。
中身を確認したら珍しいことに
着信10件&メール5件、全部タクからだった。

何事かと思いきや、用件はメールで把握した。
要約すればどうやら同棲中の彼女と大喧嘩をして
家を閉め出されたらしい。チェーン掛けられたって、うわぁ。

で、今日は休みだったけど明日仕事あるし
台風来るから野宿も厳しい、仕事の人には知られたくない、
というわけで今晩だけでも家に泊めて欲しい、だって。
僕はすぐ電話を掛け直して即答でOKした。

電話で話してから10分も待たずしてタクはtoyo家に到着。
この後僕は仕事に行くから留守番よろしく、と
タクに自分の鍵を預けて家を出た。
合鍵渡そうと思ったらサトルに渡してたんだよね、
自分の鍵持たずに家出るってちょっと不安。

最近サトルの仕事忙しいって言うからさぁ、
この日もtoyo家に来ないで真っ直ぐサトル家に
帰るだろうと思ってたんだよ。
だから事前に何も言わなかったんだよ、敢えて。

そしたらこの日に限って
「今日はtoyo家泊まれるよ♪」とか言うの。
台風来ちゃうと客商売はどうしようもないからね、
僕が迂闊でした。

「あー、ごめん、今日無理かも。」
「なんで?」

「タクが泊めてくれって、今うちで留守番してるから。」
「はぁあああ?!」

あぁ、怒ってる!怒ってるよ!うわぁどうしよ頭痛くなってきた。
とりあえず事情を説明しよう、わかってくれるかもしれない。

「彼女と喧嘩したんだって、それで家追い出されてー
 チェーン掛けられてー明日仕事だし台風来るしーって。」
「知らねぇよ!野宿して死ねよ!」

うわぁ全然怒ってる~あぁ胃が痛くなってきた。
死ねよってお前、洒落にならんからマジで。
結局こんなテンションのままサトルも一緒にtoyo家に。
僕の家だけ家の中まで台風直撃ですね、わかります。

早朝、家に着くなりサトルは大激怒。
ベッドで寝ていたタクにまっしぐらで一心不乱に殴りかかるわ
有無を言わさず力ずくで追い出そうとするわで
外の風音に負けじとドタバタ音を轟かせる。
逸る気持ちはわかるがせめて靴ぐらいは脱げよ。

一方完全に油断しきっていたであろうタクは
ほぼされるがままに殴られるわ引き摺られるわで
やっと玄関手前で思考が蘇ったのか
必死にしがみ付いて食い下がる。
あぁ、ドアの取手が壊れそうだ。

ん~とりあえず仲裁?家壊されちゃたまらんし。
あぁ、でも入る隙が無いなぁ~ま、いっか。

こうなることはある程度予想していたので
若干冷静な僕はまず傍観者として成り行きを見守った。
当事者同士で拳で語り合うのが一番かもしれないし。
何か壊れたら2人に弁償してもらおう、割り勘で。

眠りから完全に覚醒したタクは大声でサトルに謝罪の嵐。
とにかく謝罪、ひたすら謝罪。それで水に流して
今だけは大目に見てくれ!と懇願中。
ん~毎度思うけど、タクは何も悪くないよなぁ。

一方サトルは全く聞いちゃいないで
お前が俺に何をしたか忘れたとは言わせねぇ!
とばかりに全力で追い出そうとする。
でもやっぱり腕力の差で覚醒したタクには敵わず。

よし、2人の動きが止まった今がチャンス!
すかさず僕が間に滑り込み、まぁまぁ落ち着け2人共。
僕も学習してるんですよ、今日はなんとか無傷で済みそう。
この2匹の獣達と同居した経験は伊達じゃない。

で、間に入ったけど、この次はどうする?

タクは今から数時間後に仕事が始まるし
やっぱり困ってる友達は見過ごせない。
僕の予想ではきっと今夜も泊めてくれってなると思うし
それに謝ってるけど、タクは何も悪いことしてないよね。

でもここでタクを全面的に庇ってしまうと
サトルは絶対ヘソ曲げる。そうなったらもっと大変、
僕らの関係にまでヒビが入りそうだ。
それだけは何としても避けたいところ。

う~ん、ここは全面的にサトルを立てつつ
「俺に免じて彼を許してあ・げ・て♥」作戦でどうだろう?
台風の中、toyo家に策士現る。

「ちょっとサトルと2人で話するから、タクは先に
 シャワー浴びてきなよ、もうすぐ仕事始まるし。」

よし、これで作戦の舞台は整いましたよ。
ていうか家に着く前にやっとけって話だよなコレ。
あ、いや、ある程度発散させないと納得しないか。
てか多分タクもこの展開はある程度覚悟してたんじゃなかろうか。

タクがシャワーを浴びる音を確認してから
寝室でサトルと2人きりで話を始めてみた。

「あんだけ暴れれば気も済んだだろ~」
「全っ然!納得いかねぇ!」

口ではそう言うと思ったけどさ、
でも話し始めたと同時にぎゅっと抱き締めたら
トゲトゲオーラが一瞬、棘が引っ込んだような?
お?ちゃんと抱き返してくれてるじゃん♪
策士、ここまでは計算通りです。

「今日中にタクが家帰れたらいいけどさ、
 もしダメだったら今日も泊めてあげたいんだけど。」
「そんなん絶対許さねぇ。」

とりあえずちゅーの催促をしてみる。
もうめちゃくちゃバカっぽいけど、これでちゅーしてくれれば
きっと説得の余地があるはず。

「ほい、ちゅっちゅ♥」

ちゅー

よし!説得の余地アリと見た。
このままベタベタいちゃいちゃしながら
済し崩し的に了承を得てしまえ!
策士っていうより最早ジゴロ、孔明への道のりは遠い。

「許してくれたら何でも言うこと聞くから~♥」
「はぁ、そこまでアイツが大事?俺より?」

うへ、ヤバイ余計怒ってる?

「違う違う、サトルも一緒にいればいいじゃん。
 あくまでサトルが一番で最優先ですよ♥」

ちゅっちゅっちゅー♥ぎゅー♥ちゅっちゅー♥(繰り返し)

あー早く納得してくれー怒りを鎮めてくれー
こういうベタベタ甘々モード超苦手なんだけど。
もー何分抱き合いながらちゅーばっかしてんだよ、
タクのシャワー終わっちゃうよ!

「なんか、イチャイチャして機嫌取ろうとしてない?」

うん、バレてるけどキニシナイ!ここは強引にごり押しで。
だって明らかに怒りのテンション下がってるし。
効果は出てるはず!己を信じて突き進むんだ。
最早策でも何でもない、所詮こんなもんです。

「まぁまぁ、いいじゃないですかたまには♥」

ちゅっちゅー♥えーい舌も入れちゃえ!あふん♥

「わかった。何でもしてくれんのね?」

よし!落ちた!シャワーにも間に合った!
そこでトドメの一発も忘れずに投下。

「サトルありがとね♥大好き♥ちゅ♥」

もういっそここまでやりきると自分じゃないみたいだ、
この時間だけ得体の知れない何かが
僕に取り憑いたとしか思えませんね!

勢いとはいえ自分で言っちゃったからなぁ、「何でもする」って。
覚悟はある程度してましたよ、予想もある程度はついてるよ。

どうか斜め上にだけは行かないでくれ。

テーマ:男同士の恋愛 - ジャンル:恋愛

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