僕を埋め尽くす秘密
バイでリバの♂が恋愛仕事人生等に悩みながらも真面目に生きてるよ

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修羅場4
前記事の続き。


以前「トヨから説得して」みたいなこと
頼まれたことあったっけ、彼女の口が強いから
どうしても自分じゃ負けてしまうから最終的に
全部彼女の思い通りになってしまうからって。

でもなぁ、そんな女選んだのもタクだし~
口で勝てないとかってもっと非情になりゃいい話だし~
そもそもカポーの痴話喧嘩に参入って
すっげぇ気が進まない。なので僕はずっと傍観。
サトルと2人でタクのベッドの上でゴロゴロ。

そしたらまさか!

それまでずっと隣で一緒に沈黙を守っていたサトルが
途中参戦したから驚き。
しかもタクの援護側についたからますます驚き。

「もううるせぇよテメェ早く出て行けよ、ここはもう
 お前の居場所じゃねーの!」

うわ、彼女さんにいきなり横槍でテメェ呼ばわり。
そこから更に一気に捲くし立てるサトル。
あぁ、別にタクを助けようって気持ちは無いんだね、
個人的に苛々したんだね、彼女に。

「生活舐めてんじゃねぇよ行く場所なけりゃ田舎帰れ。
 それが嫌なら荷物持って風俗行け。働くからアパート
 貸してくれとか言えよ。甘くねぇんだよ、うぜぇクソガキ。」

そう言うと思ってた。僕と考えてること大体同じだね。
でもお前が言うかソレをって僕とタクが同じ顔してた。
しかし彼女さんもなかなか肝が据わったクソガキっぷりで
サトルを一切見ることもなく完全シカトを決め込んだ。

それが気に食わないサトルは手近な物、
多分何かのリモコンだった。
それを彼女に思い切り投げつけ彼女に当たり
更に彼女がキレもっと大きな物を投げられ隣の僕に直撃。
肝心なサトルにはちょっと掠った程度。

しかし怒りの火に油を注がれたサトルは
この後彼女にまさかの本気ビンタをかました。
ちょ!バイオレンス!

いくら何でも人の彼女殴るって、えー?!嘘だろ?
これはヤバイと僕とタクが反射的に間に割り込んで
止めに入ったり取り押さえたりと大慌て。

彼女さん、痛いせいか驚いたせいか大号泣。
一応顔を確認したけど血は出てないね、良かったね。
でも顎から頬にかけて、うわぁ、こりゃ後から腫れそうだ。

とりあえずこれ以上のバイオレンスは御免なので
最も冷静な僕と今の一件で完全にクールダウンした
タクの2人だけで段取りを素早く相談。

「お前はサトルと一緒に片付けの続きやって、
 俺は彼女一旦外に連れて行く、終わったら電話。」
「OK。」

結局僕が一番の貧乏くじを引いてしまった。
ううう、やだよぉ、こんな厄介な子守。
サトルがイラッとしたのもわかるもん、
僕だってこの時そこそこイラついてたもん。
この後何十分か何時間2人きりとか萎える。

彼女も相当腹が立っていたんだろう、
家から連れ出す時泣きながらタク家のドアに
全力の蹴りを一発かまし、轟音を東京の夜に響かせた。
この子、物に当たる癖があるっぽい。

とりあえず2人で深夜営業の飲食店を目指した。
どーせ僕の奢りなんだろうし、だったら少しでも
安く済ませたいのが本音。
こんな下心も沸かないような相手に金出す程
セレブでも紳士でもありません。

「えっと、マックかファミレスでもいい?」
「あっちの居酒屋がいい。」

こ、このアマちょっとは遠慮しろよ!
酒なんか飲ませてやらんぞ絶対。
というわけで強引に最安値のマック様に連行。
タク家近くのマックは近くて24時間なのが素敵。

「え~マックぅ~」なんて不満そうに言ってたクセに
レジでちゃっかり「てりやきセットLで、あとナゲット」
とか言っちゃってー!俺より食うんかいこの子。
身体細いのになぁ、どこに入るんだろう。

で、席に座ってもほぼ初対面同然なんだから
会話が弾むワケもなく。
僕は最初から終始無言でも構わなかった。
嫌な奴と無理して会話するぐらいならぼーっとしていたい。
沈黙の重さなんてシカト出来る。

逆に彼女は沈黙の重さに耐えられないのか
落ち着かない様子。
それに、まだ痛みが残っているのか
ずっと頬を押さえてる。

「あの~今いきなり追い出されても私、困るんですけど。」
「いきなりじゃないよ、もっと前からそういう話になってたでしょ?」

「だからって今日いきなり、」
「今日まで何の準備もしてこなかった自分が悪い。」

「そんなにすぐ準備なんて出来るわけないし!」

少なくともせめて準備してるように見えていたなら
タクだってこんな強硬手段に出たりしないよ。
それすら見えなかったと彼が判断したからこそ
今日のこれなんだろ?ほぼ初見の僕でも同じ意見だ。

あれだけの騒ぎを経てもまだ、彼女は何もわかってないのか。
あぁどうしよう説教したくなってきた~
でも絶対無駄にしかならないね、僕の自己満足で終わる。

うわぁ、この期に及んでまだグチグチ言うことあんの?
うへぇ、さっきタクに言ってたことと全く同じじゃんそれ~
僕の態度が怒ってないからって同情してるように見えんの?
それとも優しい人だと思ってんの?

「あのね、その話さっき聞いたから。言っとくけど俺も
 あいつらと同じ意見だよ?君には全く同情してないよ。」
「だからってマジ困んの!死んじゃう!」

秋の東京で一晩野宿したくらいで死ぬかボケ。
ていうか死ねばいいじゃん、て超言いてぇー!
でもそれは大人気ないから我慢我慢、ふぅ。
マックのコーヒー苦いなぁ、今の僕には丁度いいけど。

「今バイトしてるキャバクラで寮とか借りられるはずだから
 まずお店の偉い人に聞いてみようよ。」
「そんなん聞いたことない。」

ふぅ、そんな常識から話を始めないとダメなのか。
水商売や風俗ってのは誰にでも出来て高収入だから
色んな事情の人が働きやすいんだよ。

その中には君のように家出同然で今すぐ仕事が欲しい!
という人も少なくない業界なんだよ。だからね、
大体どこの店でもそういう措置は出来るものなんだよ。

「ダメかどうかもとりあえず、まず聞いてみなよ。」

僕ね、結構優しく丁寧に説明したと思うんだ。
なのにこの子全く動かないよ?聞こうともしないし、
電話掛けようともしない、それどころか携帯出す気配も無い。
ずっと「え~」「でもぉ~」「う~ん」しか言わねぇ~
なんで?自分で何もしたくない?じゃあ死ねばいいんじゃん。

うぅ、苛々したら負けだ、我慢だ。
大人しくコーヒーもう1杯買ってこよう。

「じゃあ俺が聞いてみようか?お店に。」
「マジですかー」

こ、こいつ何なんだよマジで!
しかもじゃあ携帯貸してって言ったら嫌だって。
番号言うからそっちの携帯で掛けてって。
て、てめぇ自分のことなのに携帯代ケチってんのかよ!
今物凄くタクを殴りたい気分。

仕方なく電話したさ、僕の携帯で。
でも僕から事情細かく話してもきっと伝わりにくいから
彼女に携帯渡して話してもらったのさ。
そしたらこのアマ、がっつり45分も通話してんのね。
しかも半分くらい関係無い世間話してんのね。

いつ寮の話が出るのかと思ったらこの女、
その話途中で打ち切って勝手に電話切りやがった。
ちょ、お前、俺は黒服と世間話させる為に
携帯貸したんじゃねーぞ!肝心な話を何故しない!

「えーだってぇ、寮に住むなら週5で出勤しないと
 ダメだって言ってたからぁ~無理。」

ぬぉおおおこのアマあああ!もう無理、俺もキレちゃう。

「お前世の中舐め過ぎなんだよ!俺もタクもサトルも
 みんなそれくらいやってんだよ!田舎帰れよもう!」

苛立ちで頭を掻き毟りながらトイレに入りタクに電話。

「おい、お前の女は何様だ?」
「ごめん、何があった?」

ざっくりとした説明だったが要点は全て盛り込んだ。

「そっち片付け終わった?こっちはもう限界。
 俺も殴りたくなってくる流石にアレは。」
「本当にごめん。今度何か奢る。」

「タクがそこまでしなくていいよ。」
「いや、奢らせて。さっきサトルにもすっげー怒られた。」

怒られた?なんで?聞けばあの後2人きりになってすぐ
サトルがタクに大説教かましたらしい。内容は
「てめぇの女のことでトヨに迷惑かけるな」だそうで。
これにタクは反論出来ず、素直に謝ったみたいで。

あらら~そんなことサトルに言われてたんか、
さっき「お前の女何様?」て言わなきゃよかった。
彼女に悩まされサトルに責められ僕にも責められて
可哀想だ。ごめんね。

電話を終えてあと少しの辛抱だと己に言い聞かせ
再び彼女の前に出てみたが、
今度はサトルのビンタの話をされた。
えーと、早い話が暴行で訴えたいとか慰謝料とか。
この女、マジでバカじゃないの?

「好きにすれば?弁護士雇う金があるならね。」
「国が雇ってくれんのあるでしょ、これならタダやし。」

あぁ、この子本当にバカだ。
どうしよ、ここはマジレスしてやるべきなのか。

「あのね、国選弁護士ってのは刑事事件で自分が
 被告になった時だけ。民事じゃ無理なんです。」
「じゃあ刑事で訴えればいいんでしょ。」

流石に笑っちゃうんだけど、こんな無知でマジで
俺等と対等に渡り合おうとしてる感じがもうギャグ。
そもそも刑事と民事の区別もつかないとか
ちゃんと話すだけ無駄だよね。

「刑事で訴えって、あのね。そしたら慰謝料出ないよ。」
「じゃあどうすればいいの?」

俺が教えるわけねぇだろ、アホかバカか。
もー嫌だこいつと話してるだけでもイライライライラ~
改めてタクって凄いんだな、器の大きい男なんだな。
彼女に対し免疫の無い僕は若干苛立ちを隠し切れずムキに。

「万が一本気で訴える気ならこっちも全力でやるよ、
 言っとくけど俺達金持ってるからね?超優秀な弁護士雇って
 とことんやってやるからそのつもりでどうぞ。」

僕は貧乏ですけどね!完全にサトルの財布で
ハッタリかましてますけど。まぁいいさ、ハッタリだもん。
い、いざとなったら通帳パワーで!
しかしこんなこと言っちゃって自分が恥ずかしい。

「殴ったのそっちやん!」
「だから出るとこ出てやるっつってんだろ、自業自得で
 訴えるとかマジバカじゃねぇの?大人舐めんなよ。
 貧乏人の我儘がまかり通る程世の中甘くねぇんだよ。」

ハッタリで勢いついちゃったせいで僕に火が点いてしまった。
逆にこっちがタク側で訴訟起こしたっていいわけだ、
生きてるの嫌になるくらいの訴訟地獄を見せてやろうか。

そうだ、僕もさっき物投げつけられて直撃したから
傷害とか何とかテキトーに難癖つけて訴えてやろうか?
お前がどれだけタクに理不尽な迷惑と損害を与えたか
考えたことあんのか?徹底的にやって欲しいか?

何なら3人がかりで個別に訴訟起こしてあげてもいいんだよ?
水商売の人脈舐めんなフル活用してやるよ。
ついでに大学の人間関係も戦力に組み込んでやる。
俺達が勝つかアンタが勝つかとことんやってやろうじゃん。

etc

こんな感じで僕のネチネチネチネチ攻撃が延々と炸裂。
思い返すとちょっとイタくて恥ずかしい、
大人なのに子供相手にムキになっちゃってまぁ~
でもネチったお陰でちょっとすっきりしちゃったよ。

なんだよこいつ、全然口弱いじゃん。
殆ど反論なかった上に余程のアホなのか
こんなハッタリ真に受けちゃってびびってんの。

何でタクはこんなアホに勝てないんだよ、
女に甘いに程があるぞ。
大体訴訟なんて無理に決まってんじゃん、
絶対金と労力で損しかしないだろ常識で考えて。
やるわけねぇっつの。

片付けが終わったとの連絡が入って彼女を連れて
再びタク家の前で集合。
ドアの前には半透明なゴミ袋4つ分の彼女の荷物。

彼女は泣きながら「こんなのどうすりゃいいの!」と
怒鳴り散らした。僕達は「そんなん知るか」の顔のまま。

「とりあえずタクシー乗ってどっか行けば?」
「トランクと後部座席に詰めば前に座れるんだし。」

僕らのこのアドバイスも空しく

「行き先わかんないし、タクシー代も無いし。」

ほほう、そうきたか。言うと思ってたけど。

「なら勤めてるキャバ行って給料前借すれば?」
「そんなのしたことないし、出来るかわかんない。」

「だったら出来るかどうか自分で電話で確認しろよ!」

あぁ~またサトルがキレたー!もうしょうがないなぁ、
タクも今金持ってなさそうだからな、僕と割り勘で
タクシー代渡そうかな、と思って財布出そうとしたら
サトルに財布持った手ガシッと掴まれた。

「出すなよ、ここで世の中の厳しさを叩き込んでやるんだよ。」

え~でもなぁ、女が野宿って怖くない?
ヤバイ事件になっても僕達が後味悪いと思うけど。
あ、でも渋谷に浮浪者みたいな女の子いるか、普通に。
じゃあいいか、サトルの仰せのままに。

結局彼女は僕等から完全に見捨てられた形となり、
彼女の最後の言葉は「死ね!」だった。
どちらかと言えば死の危機に近いのは彼女なんだが。

本当にわかってんのかな?自分の置かれた状況を。

テーマ:恋愛 - ジャンル:恋愛

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