僕を埋め尽くす秘密
バイでリバの♂が恋愛仕事人生等に悩みながらも真面目に生きてるよ

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元旦3
前記事の続き。


自宅に着いても僕はずっと浮かない顔で
ぼーっと考え事をしていた。
途中サトルと交わした会話も中身は何も憶えてない。

得体の知れない沼に沈む自分に嫌気が差していた。
どうしてこんなことでそんなに落ち込むのか?
そんなに苛立つのか?
頭で理不尽とわかってるだけに表に出せないストレス。
逆ギレはカッコ悪い、というプライドが僕を縛る。

いい人達だったじゃん、サトルの家族。
お母さんとお姉さんと甥っ子。甥っ子可愛かったな。
サトルは子供苦手だから遊び相手の役を
完全に僕に押し付けてた。

やっぱりいつかは僕も子供が欲しい、
めいっぱい愛情注いで全力で可愛がりたい。
これが愛されたいより愛したいって気持ちなんだろうな。
どっかにいないかね?二つ返事で僕の子供産んでくれて
即行で僕に子供押し付けて別れてくれる美人な女の人。

お母さんもお姉さんも優しい人だったじゃん。
凄く僕に気使ってくれてさ、驚いてたのも最初だけで
沢山僕に話しかけてくれてさ、ことある毎に
サトルのことで御礼の言葉の嵐でさ。

僕は何が不満で不安だったんだろう、贅沢じゃないか?
そんなに驚かれたことが嫌だったのか?
それくらい許してやれよ、驚くくらい全然いいじゃん!
普通は驚くよ、当たり前。寧ろそれで済んでラッキーだろ。
全否定する人だっているよ?僕の親がいい例だ。

相手のリアクションにケチつけるなんて器小さ過ぎ。
でもそれだけじゃない、他は何だ?
もう、何がそんなに嫌なんだよ!何でいつまでも
ウジウジテンション下げてんだよ、下向いてんだよ。

これくらいで動揺したり戸惑ったりする自分に腹が立つ。
何でこうなってのかも全然わかんないから苛々する。
段々何に苛立ってるのかわからなくなってきた。

どうして僕は自宅に着いても浮上出来ないでいるんだ。
疲れてるだけならいいんだけどさ、あんまり寝てないし。
それだけじゃないことくらいお見通しだけどさ、
今日は自分も上手く誤魔化せない。これは疲れてるせい。

僕がブルーなことにサトルもとっくに気付いてる。
いつもより物静かな態度で僕に遠慮してるあたり
自分に原因があるんだろうと察してのことだと
僕も察しがついてしまう。
こういうのが付き合ってるってことなんだろう。

確かに原因はサトルかもしれない、でも彼は何も悪くない。
僕は浮上出来ないことで彼をじわじわ責めてるのと同じ。
何も悪いことしてないのに責められるなんて
こんな理不尽、俺様な彼がよく我慢してたと思う。

「そんなに嫌だった?」

最初は怒りながら僕に聞いてるのかと思った。
回答を間違えたら喧嘩になるかもと考えて
慎重に答えを選ぼうと、少し黙って考え込んでいたら
僕の返事も待たずに「ごめんね」と続けられた。

「サトルは何も悪くないし、謝らなくていいよ。」
「でも何か嫌だったんでしょ?言ってよ、何?」

よくよく聞いてみれば声のトーンに怒りの気配は無かった。
珍しいなぁ、いつもなら「考え過ぎウゼェ」くらい言うだろうに、
そんで一方的に僕を否定して叱りつける感じ。
サトルの方が正論だから腹は立たないんだけどさ。

「お前の家族と今日初めて喋ったけど、いい人達だね。」
「そう?ありがとう。」

これは一応本心。想像してたよりもずっとずっと
本当いい人達だった。文句のつけようも無いくらい。
多少変わってるなとも思ったけど
いつかは挨拶すべきなんだろうとも思ってたけど。

「でも、俺のことは友達って紹介して欲しかった。」
「なんで?」

なんでだろう、僕もよくわからないんです。
凄く贅沢なこと言ってるって自分の家族にどう紹介しようが
サトルの自由じゃないかってケチつける僕の方がおかしいって
全部わかってるんだけど、でもこれが正直な気持ち。

「自分でもよくわかんないんだけど、」

この後の言葉がまた続かない。
だって本当にわかんない、何も無いんだもんなぁ。
何か、何かはあるんだけどそれが言葉にならない。
僕自身もずっとモヤモヤしたまま、
それがブルーに深みを与えてしまっている。

サトルは黙って僕の回答を待っている。
待たれても困る、寧ろ焦る。こっちは出せる手札が何も無い。
あぁもう考え過ぎる癖が悪いんだよ、全面的に。
自分でも出られないような複雑な迷路を
何故頭の中に作っちゃったんだかな、アホとしか思えない。

上手く説明出来ないことをわかっていながら
空白よりはマシと信じてひたすら言葉を発してみる。
下手な鉄砲も数撃ちゃ当たるの気持ちで。
ところがどう誤解されたのか彼の解釈があらぬ方向に。

「まぁね、俺達結婚するわけじゃないからね、
 相手の家族とかどうでもいいよね、関わりたくないか。」

違うって、そういうつもりじゃないんだけどさ。
寧ろどうでも良かったら気にすることもないだろ、
サトルの家族にはいつかちゃんと挨拶もしたかったし
話もしたかったし顔も見たいと思ってた。
決してどうでもいいなんて思ってないよ。

「うちの家族はみんないい加減でバカだけど
 陰で人のこと悪く言ったりはしないよ。」

違う、そんなこと疑ってねぇよ。考えもしなかったよ。
いい加減かどうかなんか知らねぇよ、
バカとは一瞬たりとも思わなかったよ。
何かと変わった人達の集まりだなとは思ったけど
それだけだよ。そんな腹黒い人達だなんて思ってない。

「ミツコに色々聞かれたのが嫌だった?」

ううん、それは別に。色々と言っても大したことない、
今一緒に住んでるの?とか何の仕事してるの?とか
いつから付き合ってるの?とかそれくらいだったじゃん。
親なら子の恋人に普通に聞く範囲の話だろ。

「じゃあサオリの方か。」

いや、お姉さんも別に、てかぶっちゃけ小中高と
ある意味憧れの存在みたいになってた人だったからさ、
逆にリアルに喋れて嬉しかったんだけど。
サトルがお姉さんに「将来結婚とかすんの?どーすんの?」と
聞かれてた時にちょっとドキッとしたくらいだ。

「じゃあなんでずっと凹んでるの?」

それがわからないんです、僕にも。
でもサトルの家族が嫌だったとかは思ってないよ、
そんなの1つも無かったよ。
あぁそうなのってあっさり認められて嬉しくないわけがない。
器の大きな家族なんだなって感謝したくらいだ。

でも、どうしても友達って紹介して欲しかった。

テーマ:男同士の恋愛 - ジャンル:恋愛

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