僕を埋め尽くす秘密
バイでリバの♂が恋愛仕事人生等に悩みながらも真面目に生きてるよ

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サヤカ
ある日の朝に。


確か朝の8時頃だったね、TVで小倉さんが映ってた。
絶対郵便系じゃないとわかるインターホンの連打が
部屋中にけたたましく鳴り響いた。

ピンポンピンポンピ(略)

この時間は夜型の僕らにとっては一般人の
いわゆるゴールデンタイム?に相当するわけで
つまり何をしていたかというと、がっつりHの真っ最中。
僕なんか完全に挿れてたからね、さぁこれからめくるめく
ぬるぬるヘヴンにまっしぐら!ていうタイミング。

ピンポンピンポ(略)

うるせぇなぁ、誰だよこんな朝に用事とかバカジャネーノ?
シカトしちゃおうかな、宅急便の予定も無いはずだしなぁ、
どーせしょーもない勧誘とかセールスとか
そんなもんだろ、きっとそうに決まってる。

「誰?」
「知らね。」

シカト決め込んでちゅっちゅしながらちょっと
腰を浮かしただけでもイヤン気持ちいい~♪
最近サトルが元気無い日多かったからさ、
あんまりHしてなくてこの日は結構久し振りで。
H自体も久々だけど生の感覚がやっぱ凄い!

ピポンピポンピポピポピポ(略)

連打じゃなくて連射かよ!
やめて、インターホンが壊れそう。
誰だ?タクか?まさかなぁ、何か違う気がする。
でもこんなことすんのは友達しかいないよなぁ、
見ず知らずの他人だったら逆に恐ろしいな。

「うるさくね?出たら?」
「やっぱ出なきゃダメ?あーもうめんどくせぇな!」

舌打ちしながらも素早くTシャツとパンツだけ装備して
股間のぬるぬるはもう放置でいいや、どうせすぐやるもん。
くそぅ、誰だか知らんがよっぽどの相手じゃなかったら
軽く怒鳴りつけて追い返してやる!邪魔しやがって!

ピポピポピンポンピポピポ(略)

いつの間にかリズミカルに鳴らされつつあるチャイムに
僕にしては珍しい半ギレ声で「ハイ!」と返事して
玄関の扉を開けたらびっくりな相手が1人で立っていた。
あまりに想定外だったので我が目を疑った。

えーと、僕の高校時代の元彼女的な女の子で
とっくの昔に関係は終わってるけど未だに地味な
付き合いだけはあるが女友達と呼ぶには
若干微妙な距離の相手。一応仮名のサヤカちゃん。

こんな朝早くに何の用?てか何してんの?
どうやって来たの?
日頃からちょくちょく来るような習慣も無いから
寧ろよく来れたなって感じ。

サヤカ嬢、表情と顔色と漂う香でハッキリわかるぐらい
完全に酔っていた。まさか酔っ払って家間違えたか?
いや、そんな近所でもねーし。んなアホな。んなまさか。

「オハヨウ!」
「おはようじゃねーようるせぇよ!で、何?」

「ロンドンブーツだぁっ!」
「はぁ?!」

これは多分、彼女なりのモノマネだったんだろう。
あのひと昔前の人気企画「ガサ入れ」で
ターゲットの家に乗り込む時のアレのつもりなんだろう。
つまり僕は不意を衝かれこの酔っ払い女の侵入を
容易く許してしまったわけだ。

いや、この時は本当にビックリした。
だっていくら知り合いだからってドア押えてる腕のさぁ、
腋の下から潜るように勝手に押し入るなんて状況
想像出来るか?この朝っぱらに。血液型占いの時間に。

最初は「えー何事?」と一瞬呆気に取られただけだったが
次の瞬間、家の奥から響く音声の一部始終により
全身の血の気がサーッと引いていった。

ドカドカドカドカ ←廊下を小走りに走る酔っ払いの足音

バタン ←多分半開きだったドアを全開にした音

「うわぁうわぁ、えぇっ?!」 ←彼氏の怯えた声

やべぇ、俺寝室のドア開けっ放しで来ちゃったよ。
とりあえず僕も狭い家なのに全力疾走してみたら
サヤカ嬢、寝室のドアを全開に押えた状態で
サトルに向かって

「キャハハハ☆オッハヨウ~♪あれ、アンタ誰だっけぇ?
 まいいや!オハヨウ!オハヨウ!」

と元気に挨拶してから台所方面に微妙なスキップ。
あいつスキップ異様に下手だった。
とりあえず酔っ払いのことは後回しにして
まずは彼氏と判断して駆け寄った。

僕もサトルも相当動揺していた。
でもお互いの顔を見れた時に
少し安心、少し冷静になれた。

「焦った!何?何なの?どしたの?」
「わかんね、ドア開けたらいきなり入ってきた。
 ていうか、見られた?」

彼の話ではドアを開けられた瞬間に反射的に
全身に布団を被ったので裸を見られた可能性は低いが
ベッド周辺のアイテムや脱ぎ散らかした衣服等には
一切手が出せなかったので見られたかも、とのこと。

見る人が冷静だったらベッド周辺のアイテムとか
どう見ても男物のパンツが枕元に置かれてたり
布団で全身を隠すような被り方見れば
あぁ裸なんだねと一発で気付かれそうなもんだけどね。

そしてベッドに裸でタオルとかローションとか
ティッシュ箱とくれば誰でもわかりそうなもんだけどね。
僕らTHE・ENDってことになるんですけれども。

しかしなぁ、あいつ相当酔ってるっぽいからなぁ、
さっきの反応からしてあんまり気付いてないかも?
と、僕は思うよ、うん。きっとそうだろう。
てかそうであって欲しいよね、2人でそう願おう。

サヤカとサトルは一応面識はあるがそれほど親しくはない。
僕よりもサトルの方が先にサヤカと知り合っていたが
お互い相手に全く興味が沸かなかったのか
基本的に同郷の知人の枠から抜け出すことはない程度。

サヤカは僕とサトルの関係を知らないはずだけど
サトルはサヤカが僕の元彼女だと知っていて、
今もたまに店に遊びに来ることや僕の持ち物のいくつかが
サヤカからの贈り物であることも情報として教えたことがある。

とりあえずサトルにも最低限の装備
Tシャツとパンツだけでも整えてもらった。
そして僕1人ではどうしていいのかわからないので
酔っ払いがやかましい台所まで2人で恐る恐る近付いた。

僕らの目に飛び込んできた台所のサヤカは
家の冷蔵庫から勝手に漁ったであろう牛乳パックに
直接口をつけての一気呑みをするという姿だった。
確かまだ半分くらい入っていたはずだけど、500ml一気?
うわぁ、口の端からちょっと零してるし、最悪。

「アハハハハ☆牛乳ちょーうんめぇ~♪牛乳とかマジウケる。」

僕とサトルは思わず顔を見合わせた。
表情でわかる、2人は同じことを思ったんだ。
なんなんだコイツは、と。
とりあえず僕が家主らしく声をかけてみた。

「お前勝手に牛乳飲むなよ。」

僕の声を完全シカトして更に冷蔵庫を漁り始めた。
あ、それ僕のチーズどら焼き、あぁそれはサトルのプリン、
あらゆる美味そうなものが片っ端から食われていった。

僕らだってただ黙って食わせてたわけじゃない。
「それは俺の!」とか「食うなよ!」とか止めようとしたけど
その度に「ちょわぁっ!じゃぁあ!しっ!」とか
本当に意味不明な罵声?威嚇?をされて
不気味で怖くてそれ以上手が出せなかったんだ。

「トヨ誕生日だよね?オメデトウ☆」

唐突に差し出されたプレゼントは我が家の冷蔵庫から
取り出されたばかりの冷えた缶ビール1本。
自分の家に元々あったものをプレゼントされても
全然嬉しくないしそもそもその日は誕生日じゃないし。

腹が満たされたサヤカは「顔洗わせて~」と言いながら
今度は洗面所に向かっていった。
あぁ顔を洗うんだろうな、と思っていたら
シャアアアアアという顔を洗うだけではしないはずの音。

様子を見に行ったらサヤカはがっつりシャワーを浴びていた。
え?顔洗うのに全身洗うの?ちょ、何服脱いでんの?
洗濯機の中にパンツとかブラジャーとか
脱いだもの全部入ってますけど!洗えってことか?

「これ洗っていいの?」
「あいつ着替え持ってきてんの?」

彼女の荷物にそんな気の利いたものは見当たらない。
とりあえず全部彼女に任せて僕らはただ成り行きを
温かく見守ろうと話し合っていたら風呂場のドアが開いた。

「ねぇ~ちょっとヒゲ剃り貸して~?」

こいつ女のクセにヒゲまで生えるんかい、と
特に何も考えず条件反射的に僕のヒゲ剃りを渡した。
そしたらそれで脛毛と腋毛を処理された。
なんだろう、この微妙な気持ち。

しかもヒゲ剃り貸す時思いっきり裸見ちゃったんですけど。
僕とサトルの2人で見ちゃったよ、正面からモロに全部。
こっちが若い男だってことを忘れてないか?
なんだろう、この複雑で微妙な気持ち。

えーと、僕らHの途中だったんだよね、そう言えば。
どうしようか、サヤカがシャワー浴びてる今が
僅かなチャンスかもしれないけど、時間足りないかな?
また途中でいきなり風呂から出てこられても困るしね。

と言うわけで仕方なく寝室の片付け開始。
サトルはそんなに気にしてなかったみたいだけど
僕はもう、そりゃ~テンションガタ落ちです。
だってすっげぇ楽しみにしてたんだもん。
怒りとか憎しみよりもただただ残念、そんな気持ち。

とりあえず僕らもシャワーを浴びたいよね、
パンツの中ベタベタだしさっぱりしてから寝たいよね。
ってサヤカのシャワー、随分遅くね?1時間経ってんじゃん!

またまた仕方なく2人で風呂場に様子見。
中からはシャワーの水飛沫の音しかしないが
肌色の人影がうっすらと見えているので
そこにいるのは間違いないだろう。

風呂場の薄っぺらい扉をコンコンとノック。反応ナシ。
次はもう少し強めにバンバン叩いて
サヤカーおーい!と呼びかけてみた。反応ナシ。
これはもう開けるしかないよね?少し嫌な予感がする。

ガチャ

あぁやっぱり。
サヤカは僕らの予想通り、シャワーに打たれながら
風呂に凭れ掛るようにして爆睡していた。
その手には僕のヒゲ剃りも握られていた。
起きろ!と強く揺さぶって叩いて無理矢理目を覚まさせた。

結局サヤカはシャワー後に僕のシャツとジャージと
何故かパンツまでも強引に拝借し
ベッドのど真ん中で占領就寝。
どうしよう、僕達寝床奪われちゃったね。

スペース的には3人寝れないこともないけどね、
しかしなぁ、うーん、それは流石にまずかろう!
あっちは酔ってて完全に忘れてるか意識してない
みたいだけど、一応異性ですからね。
サヤカも起きて素面に戻ったらキレそうだ。

でもなぁ、僕今日仕事あるんだよね。
サトルは寝る時間いっぱいあるからいいよなぁ~
サヤカはどうなんだろう、休みなんだろうか?
とりあえず僕は寝なきゃ、ということで
別室に簡易シングルベッドを設置。

ここに男2人は狭い!寝れない!でも僕は寝なきゃ。
あまりの狭さに僕は殆ど眠れず、ベッドの中で
ゲームしたりTVを見たりで時間だけが過ぎていった。
サトルもあんまり深くは眠れていない様子。

でもやっぱ可愛いなぁ~サトルの寝顔可愛いなぁ~
どうしてこんな綺麗な鼻の形になるんだろうか。
肌もすべすべで綺麗だしね、化粧してないのに。
ほっぺの触り心地ちょー気持ちいいんですけど。

夕方、日が沈んだ頃にもそもそとサヤカ起床。
どうやら素面に戻れたようなので今朝は何事かと尋ねた。
二日酔い気味で頭は痛いし気分も悪いが
サトルのこともちゃんと覚えていた。

「昨日仕事行く前に家にでっかいゴキ出たの~
 そんでぇ家帰るの怖くってぇ~
 1人で飲み歩いてたんだけどぉ~朝になってぇ~」

それでうちに来てこのザマってワケか、帰れ!!

テーマ:日記 - ジャンル:恋愛

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コメント閲覧

おぉ・・・なんか凄まじさが文章から伝わる;;
しかし、そんな真っ最中に割って入られて災難でしたねぇ
しかもそんなにお久wwだったとは
とりあえずこれは笑っていい・・・のかな?(笑)
【2010/03/25 02:05】 URL | マー坊 #R/T0D4oQ [ 編集]

>マー坊さん
マー坊さんこんにちは。
笑い話と思っていただければ幸いです。
実はこれ、書き忘れていましたが没候補記事でした。
それなりに前の話です、多分数ヶ月くらい前。
書いたはいいけど公開するの忘れちゃって知らない間に没の海に沈みそうになってました。

でも、今も頻度は全然変わってないです…
【2010/03/27 09:53】 URL | toyo #- [ 編集]

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