僕を埋め尽くす秘密
バイでリバの♂が恋愛仕事人生等に悩みながらも真面目に生きてるよ

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同棲2
僕の両親とサトルが初対面の日。

サトルには予めこれらの情報を叩き込んでおいた。

・ここの家賃は父の銀行口座から毎月支払われている。
・父は基本、僕の意志は尊重してくれるし好意的に肯定的。
・しかし父は母の言う事には逆らえない。完全なかかあ天下。
・母は厳しい性格でエリート主義。
・母は水商売に否定的、寧ろ差別的。
・母はタクのことが嫌い。出来の悪い友人と思っている。
・僕は母に信用ゼロ、ダメ息子のバカ息子と思われている。

そして事前には綿密な作戦会議。

「仕事聞かれたらどうしよう?言わない方がいい?」
「下手に嘘吐いてバレてもマズイし、てかお前
 見るからにホストっぽいよ、多分バレるんじゃないかな。」

「嘘吐いてバレるか?」
「うちの母親侮るな、ガチで興信所とか使うタイプだぞ。」

「なにそれ、おっかねぇ。」

ようやくサトルにも母親の恐ろしさが伝わったらしい。
結婚相手じゃなくても、ただの友達でも
ルームシェアとなったらやり兼ねないよあの人は。

最初の話では「友達を連れて挨拶に来い」と言われたものの
やっぱり僕のことを信用出来なかったのだろう、
翌日には「やっぱり私達が行く」と言い出した。
正直僕はバックレる気満々だったから早速出鼻を挫かれた。
流石親だね、見抜かれてる。

しかも最初は「月末に行く」と言う話だったのに
中旬頃にいきなり「明日行くことにした」とか。
急に1週間以上も予定早めんじゃねぇよ!
しかも車の駐車場ねぇよって言ったのに
だから車で来るなって言ったのに、車で来てるし。近所迷惑!

そんなこんなでドタバタしながらの両親訪問スタート。

僕はほぼ諦めモードで半分くらい腹括ってた。
きっとダメって言われるだろうな、と。
一方サトルは少し緊張した面持ちながらも
笑顔と敬語が素敵な好青年を熱演。
こいつが器用な奴で本当に良かった。

両親とサトルの会話を一切聞かずに僕だけ
脳内シミュレーションという名の現実逃避。
久々に見たけどうちの母親、やっぱりケバいな。
そして老けたなぁ。

もし僕らの望まない展開になったらここを出て
2人で新しいとこ探して引っ越せばいいや、
その時はもう親の世話になんかならないで
最初から全部自分達でやって、
保証人だけ親父にこっそり頼もう、そうしよう。

突如、母の意外な台詞で現実の世界に引き戻された。

「コイツ(僕のこと)が友達っていうからさぁ、
 あの背のデカイの(タクのこと)かと思ったけどね。」
「はい、」

「なんだぁ~違う子だったのね。それにねぇ、なんかねぇ、
 コイツ(僕)の友達にしては随分カッコイイ子じゃない?」

え、サトルに興味持ち出した?!オバサンまさかのイケメン好き?
うわーキモッ!自分の歳考えろよ、息子の友達だろ?ありえねー
てか親父まで「男前だね」とか賛同しちゃってるし。
俺がブサいのは誰のせいだと思ってんの?

「学生?それとも何か仕事?」

うへ、ヤバイやっぱ聞かれたか。
どうしよう、と思ってても何もいい案が浮かばないので
僕はひたすら黙ってました。早い話がサトルに丸投げ状態。
本当にごめん、頼りなくてごめんね。

サトルも相当テンパって言葉に詰まってしまった。
そこに目を付けた母は「言えないような仕事なの?」と
すかさず痛恨の一撃を食らわせる。
あ、サトルが戦闘不能になっちゃった。
仕方なく僕が答えてみた。

「俺と同じ、バーテンダーやってる。」
「同じあの店で?」

「ううん、違う店だけど、近いとこで。」
「給料いくら貰ってんの?本当に2人で払っていけるの?」

よっっし!!思わず心の中でガッツポーズ。
咄嗟に吐いた起死回生の嘘炸裂。
しかも微妙に成功してるし、疑われてないし。
給料も僕と同じくらいってことでいいよね?
実際は桁1つ違いますけどね。

母親の様子を伺うに、やっぱり僕らが若い=ガキんちょ
ということと水商売ということが少し引っ掛かっているみたい。
それでも僕が予想してたよりずっといい反応だった。
何が良かったって、やっぱサトルの態度?ルックスも?

この時の僕は本当に情けなかったと思う、自覚してる。
苦手な母との会話は全てサトルに任せっぱなしで
職業の嘘だけだもん、僕が口を挟めたのは。

しかし母はサトルの何を気に入ったんだろう?
気に入ったって程でもないか、でも少なくとも
タクみたいに露骨に邪険な扱いはされてない。
それでもう充分凄いことだ、史上初だよ。
そもそも僕ですら気に入られてはいないんだから。

性格と人間性で言えば絶対サトルの方が悪いのに。

テーマ:日記 - ジャンル:恋愛

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