僕を埋め尽くす秘密
バイでリバの♂が恋愛仕事人生等に悩みながらも真面目に生きてるよ

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彼姉2
彼氏のお姉さんの息子チビくん、3歳か4歳。

朝飯に霜降和牛ステーキを所望しておきながら
一切れしか食わなかった少食王子。
顔立ちは言わずもがな、中身までしっかりと
サトルの血筋を受け継いだ末恐ろしい子。
ということはお姉さんと弟もソックリなんだろう。

チビくんは相変わらずお気に入りのぬいぐるみを
強く抱き締めて片時も手放さない。
見知らぬ場所で唯一の味方、と言った感じだ。

他人の僕はたった1度、今年の正月に面識あっただけ。
その時のことを忘れられてても仕方が無いだろう。
叔父に当たるサトルですら年に1度会ったかどうかで
一応親族ではあるけれど面識は殆ど無い状態。

このぐらいの歳の子にとって、女ならまだしも
見知らぬ大人の男ってかなり怖いんじゃないだろうか?
父親はいないそうだから尚更そう思ってもおかしくない。
そして2人揃って子供の扱いに慣れてないなんて
チビくんが気の毒だ。

どうしてこんな頼りない僕らに預けちゃったんですかお姉さん。
いや、人任せに安請け合いしたサトルも悪いか。
それにしても明らかに経験の無い僕らに頼むなんて、
よっぽど他に当てが無かったか。

「で、どうすんの?」

どうすんのってお前、俺に聞くの?
そんなの考えるの、安請け合いしたお前の仕事だろ。
とか反論したって無駄なんだろうな、黙っていよう。

「俺子守なんかしたこと無いよ、出来ないよ。」

それはさっきも聞いたし前から知ってるし
何なら聞かなくてもわかるから。
念押さなくていいから。1人でやりたくないんだろ。
そうやって不安を煽って僕を巻き込む魂胆なんだろ。

「わかったよ、マスタに話して休みにしてもらうよ。」
「良かったじゃん、トヨ。子供好きだし今日1日
 一緒にいられんじゃん。」

お前、ちょ、お前、あのなぁ、
駄目だ上手く言葉に出来ない。
頭が頭痛が痛くなるような発言しやがって。

モヤモヤする気持ちを抱えてとりあえず店に電話。
マスタが出ると思ったらマスタの奥さんであり
当店の実質最高権力者、マリさんだった。
やべぇすっげぇ怒られるかもしんない。

事情を聞いたマリさん、すんなりOK。
実はマリさんもかなりの子供好きで
自分も早く子供を産みたいと思っている程。
マスタ、頑張ってあげてください。

「ウチが飲み屋じゃなかったらこっちに連れて来て
 私が面倒見てもいいんだけどね。」
「じゃあ俺が店出るんで、それお願い出来ませんか?」

「今日マスタいないし、マスタの古いお客さんも来るの。
 だから私1人で店やるのが一番良いんじゃないかな。」
 
ぎゃふん、最善策見つけた!と思ったのに~
でもマリさんと休みを1日交換するという条件で
1日分の日給と皆勤は引かないでおいてくれるとのこと。
うち、有給とか無いんですね、ですよね。

これでもう仕事の心配はしなくていいわけか。
後は子守スキルの問題だよな、まず何したらいいの?
腹減ってないって言うし喉も渇いてないって言うし
とりあえず遊ぶ?今時のちびっこは何して遊ぶの?

「チビくん、お兄さん達と何かして遊ぼうか!」
「なにもしない。」

こ、これくらいじゃ挫けないもんね!
気を取り直してテンション上げてリベンジだ。
イメージ的にNH〇の歌のお兄さんのテンションで。

「じゃあどっか行こうか!どこ行きたい?」
チビくん無言。

「東京色々あるよ~お出掛けやったねっ!
 楽しいよぉ~♪」
「おうちがいい。」

正直僕自身も何がやったね!なのかさっぱりだが。
もうイヤ、あんまりこう、釣れない態度が続くと
いくら子供好きでも心が折れるんですけど。

あまりに素直じゃない甥っ子を見てついに
叔父が本気になった。

「おいチビいい加減にしろ。言うこと聞かねぇなら
 誰もいない家に送り返してそのまま置いてくぞ。」
チビくんびっくり。

「サトル~それはちょっといくら何でも可哀想だろ、
 この子は何も悪くないし、子供なんてこんなもんだろ?」
「いや、コイツさぁ、ミツコ(サトル母)とサオリ(サトル姉)が
 相当甘やかしてっから。いつもすげぇ生意気なんだよ。」

生意気ったって、子供なんてみんなそんなもんだろ。
そこを大人の包容力ってやつで受け入れてだな~
ってオイ!ちょっとは俺の話も聞けよ!

僕がどう説得しようか言葉を選んでいた隙に
サトルは甥っ子を強引に抱っこして玄関に。
「やぁあだ!やぁあだっ!うわぁ~ん!」と
チビくんの泣き叫ぶ声が家中に響き渡る。

これを機にチビくん、従順で素直な子に早変わり。
ちょっと可哀想だけどもきっとこれが
サトル家のルールなんだろう、僕が否定しちゃいかん。
しかしスパルタですなぁ叔父さん。

チビくんはパパがいないから男の人に慣れてなくて
余計怖いと思っちゃうんだろうね。
従順になった代わりにずっとサトルを避けていたから。

でもそのお陰で僕の言うことは聞いてくれるようになった。
てかもう「味方になってくれそうなのはこの人しかいない」
的な子供特有のセンサーが働いたんだろうな。
それで「とりあえずこいつにくっついとけばいい」みたいな。

僕が好かれたわけじゃないんだよね。

テーマ:わぁ~んヽ(;´Д`)ノ - ジャンル:恋愛

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