僕を埋め尽くす秘密
バイでリバの♂が恋愛仕事人生等に悩みながらも真面目に生きてるよ

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激怒
とある夏の夜の話。

僕とサトルの2人で電車に乗っていた。
ルートは昼間買い物デートで訪れた街から
僕らの職場がある街へ。
電車1本でおよそ1時間、といったところ。

その日の2人はたまたま仕事開始の時刻が遅く
深夜の手前に出勤予定。
時間がたっぷりあったからこそのデートで
まさかあんなトラブルに見舞われるとは。

繁華街からの乗車で車内は深夜手前と言えども
人の出入りも忙しく、ガラガラとは言えない乗客数。
座席は全て埋まり立ち客が少々程度。
僕とサトルは運良く並んで座席をゲット。

僕の前に大柄な中年男性客が立っていた。
吊革に掴まってはいるものの、泥酔状態で半分居眠り。
先に述べておくと、諸悪の根源はこのオッサン。

立ったまま寝るってすげぇな、と最初は特に気にもせず。
頭上から注がれる強烈な酒臭さと加齢臭も
仕事である程度免疫あるし、寝てるだけなら無害だろうと。

ところがこのオッサン、こくりこくりと居眠りしながら
電車の揺れに乗じて大きな身体をこれでもかと揺らし
でも絶対に吊革は離さないので吊革を中心に
振り子のようにぐるんぐるんと回って
周囲の客の迷惑と不快感を買いに買いまくっていた。

最も近い位置にいた僕も、この頃には
うわうぜぇ、てか大丈夫かよこのオヤジ。
いつかこっちに倒れてきたりすんじゃねぇの?
勘弁してくれよもう、ぐらいは考えていた。
一方隣のサトルは笑いを堪えるのに必死だった。

そのぐるんぐるんオヤジから強烈な体当たりを食らった
不運な女性が現れ、更に足まで踏まれた
お気の毒なリーマンも現れ、ついに乗客数人がキレて
ぐるんぐるんオヤジを叩き起こした。

「オイ!アンタさっきから迷惑なんだよ!」
「自分で立っていられない程酔っているなら
 電車を降りろ!」

他乗客の怒りも主張も正論のように思えた。
何気に僕も何度となく足を踏まれ突き出たメタボ腹を
顔面に押し付けられそうになっていたから。
いくら男好きの僕でもコレはいらない。

そしてぐるんぐるんオヤジ起床。勿論立ったまま。
しかし酩酊中の居眠り中のことなので
記憶は全く無いらしく、自分が一方的に因縁を
吹っかけられていると思い込んでの強気な態度。
因みにオヤジの第一声が「ナンダコノヤロゥ」

オヤジの反抗的な態度に体当たりや足踏みを食らった
他乗客も「なんだとあぁん?」な感じで両者睨み合い。
しかしオヤジの目の焦点は合わず、
パワーバランス的にはオヤジ圧倒的不利。

に思えたのだがしかし。
このオヤジ、急に酔いがぶり返したのか
電車の揺れとぐるんぐるんが蓄積していたのか
何だか知らんがマジでいきなり、本当にいきなり。

嘔吐した。

目の前にいた僕の膝の上と靴の上に。
周囲の客は蜘蛛の子を散らしたように逃げ
隣のサトルでさえ「うわっ汚ぇ!」と後退り。
僕だけがどこにも逃げられず全被害を被った。

この時穿いてた僕のGパンは一番のお気に入りで、
ずっと何年も穿き続けてるヴィンテージジーンズで、
高校の頃に買った古い物だけど当時8万ぐらいで、
靴だって一番お気に入りのヤツで!
自分の中で何かが切れる音がした。

「てめぇ何しやがんだよぉおおお!」

僕にしてはとても珍しいことだけど、本気で他人に激怒した。
そして脊椎反射的に、本気で赤の他人を殴った。
まずオヤジの顔面、僕から見て右頬に1発。
その後すかさずオヤジの胸倉を掴み更に顔面に数発入れて
Gパンの汚れた部分にオヤジの顔を擦りつけ一喝。

「てめぇコレどうしてくれんだよ!ブチ殺すぞゴルァア!」
「待てトヨ、落ち着け!落ち着け!」

ここでサトルに後ろから押さえられた。
サトルの声が聞こえて一瞬頭が冷やされたが
すぐまた怒りの炎が再燃。

サトルの腕を振り払ってオヤジのマウントを取りにいく。
普段怒らない人が怒るとヤバイが正にコレですねー
いつもの慎重で気弱な僕からは考えられない激昂、
電車の中で何回オヤジに「殺すぞ」言ったことか。

この時実は、僕だけでなくサトルにも
嘔吐物が引っ掛かっていたんだけども
僕が烈火の如く怒り出してまさか殴りかかるなんてと
ビックリし過ぎて逆に冷静になったんだと。
いつもと立場が真逆だね。

良かったよ、さとぴが傍にいてくれて。
僕1人だったらこのオヤジ殴り殺してたかもしんないよ。
相手泥酔で殆どまともに抵抗出来てなかったんだもん、
僕の圧勝で調子付いちゃって止まらなくなってたかも。
自分でも驚く程のブチギレ具合。

その後のことは怒りであまり細かくは覚えておらず
他の乗客にも暴行を制止されたり
「まぁまぁ落ち着いて」と宥められたりされた気がするが
とりあえず、ハッキリ覚えてるのはどこぞの駅のホームから。
冷静さを取り戻してから急に頭痛もあったっけ。

電車の中でゲロ塗れの殴り合いを続けても
不毛過ぎるので一旦降りて、駅員に話して
このクソゲロ野郎の身元引受人的な人を呼んでもらい
全額弁償してもらおう、という話になっていた。

因みにこの時オヤジはまだベロベロで
事態を把握しきれてない様子。
怒りが頂点に達した僕と、僕を抑えることで手一杯なサトルと
一部始終を目撃していたリーマンさんも付き合ってくれることに。
オヤジの引率役と一応証人になれるかも、ということで。

しかし臭い、臭過ぎる。
ここじゃ洗えないし、一刻も早く脱ぎ捨てたい。
僕のイライラがまた沸々と煮え滾る。

何事かと駅員さんがどこからか登場。
まずリーマンさんが冷静に丁寧に確実に説明。
サトルはもらいゲロ寸前で必死に耐えてる。
僕はオヤジの「あ?ここどこ?〇〇駅?」という
呑気な台詞に怒りが再燃、蹴り飛ばそうとして止められた。

駅の待合室なのか事務室なのか、
よくわからん部屋に案内され
「とりあえずズボン脱いでいいですよ。」
と大きなゴミ袋とバスタオルを渡された。

ちょっと待て、脱ぐのはわかるが
このタオル巻いて電車乗って帰れっての?
世間は許してくれてるの?

今から酔っ払いの関係者と連絡取って
ここまで来てもらうから、弁償なり何なりの話は
それからやってくれと言われた。

関係者って、来なかったらどーすんだよ。
そもそも誰とも連絡つかなかったら俺達どーなるの?
俺もサトルもこれから仕事だってのに!

僕らの心配を他所に、連絡も取れてこれから来るとか。
とりあえず冷静なサトルの提案で待ち時間の間
それぞれの職場に携帯で連絡。

僕の方は「今日は休みでいいよ」と許可をもらえた。
突発事故なので給料から皆勤も引かないでいてくれると。
わーいやったぁ、マリさんありがとー♪
全然嬉しくねぇけど。

一方サトルは僕の何倍も大変そうだった。
まず店に連絡をして事情説明。
店からは何と「何時になってもいいから来い」と
休みはもらえなかったらしい。カワイソウに。

その後、その日来てくれるはずだった贔屓客達
1人1人に個別連絡で事情説明。
僕なら全部メールで済ましちゃうだろうに
サトルはまず全員にメールで電話OKかどうか確認してから
個別に電話で事情説明。やっぱり出来る子は違うのねぇ。

その途中でサトルのお客さんから折り返し電話があった。
どうやら一番付き合いの長い特上客の人らしいけど
話の内容を要約すると

「アタシが今すぐ新しいスーツ買ってあげるし
 店まで車で送ってあげるから今どこにいるの?」

て感じ。すげぇ、そんな簡単に買ってくれんのかよ!
そしてこの直後、ゲロ野郎の関係者である妻登場。
パッと見、あのデカいクソオヤジとは対照的な
小柄で気が弱そうなオバサンだった。

謝罪と賠償の話し合いをするということで
開始と同時にオバサン全力で平謝り。
まぁ、まぁ、普通そういう対応になるよねー
この頃には僕の怒りも少し冷めていたので
オバサンにキレることはなかったが不機嫌はMAX。

とりあえず、こんな腰巻タオル姿じゃどこにも行けないので
オバサンは適当なユニクロでスエットを購入、僕らに配布。
まずはこれを穿いてくれってことで
それから別途、それぞれ弁償致しますってことらしい。

でもこのオバサンの身形を見るに、一抹の不安が過ぎった。
言っちゃ悪いがとても裕福そうには見えなかったから。
弁償なんだからそんな情かけてる場合じゃないけども
勿論全額キッチリ出してもらうけども、本当に大丈夫か?

だって僕のGパンと靴だけで合計10万いってんのよ。
そりゃこの日はデートだったんだもん、
行き先はお洒落な若者うじゃうじゃの繁華街でさ、
当然それなりにお洒落もするもんでしょ。

僕はまだいいとしてサトルなんてもっと大変だよ。
家帰って着替えるの面倒臭いからって
デート中に新しいスーツ買って
それ着てそのまま仕事行くって言ってたんだもん。
それまで着てた服は宅急便で家に送ってさ。

スーツって上下で揃えるもんだしさ、
ちょっといいの買ったって言ってたから
靴も合わせたら僕の合計金額より
もう若干お高くなってるんですよ。

オバサン、本当に大丈夫なの?

自分の旦那の粗相のお値段にオバサン絶句。
「でも絶対に払います!」とか言ってる。
見兼ねたサトルが思わず「俺のはいいです」とか
言おうとしたのを察知、僕は全力で阻止。

このオバサンに罪は無いがあのオヤジだけは許せねぇ。
サトルがお客さんにスーツ買ってもらえるのと
この弁償は全くの別件なんだからな?混同させるなよ?

てかさ、このオバサンも可哀想じゃね?
こんないい歳こいて他人に迷惑かけまくって
女房に頭下げさせて金まで出させるクソ旦那。
これで本人未だに「自分は何も悪くない」とか
クダ巻いてんだぜ?全然謝らねぇし。う~ん、殺意が。

泥酔クソ野郎にはきっちり落とし前つけていただきます。

テーマ:わぁ~んヽ(;´Д`)ノ - ジャンル:恋愛

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コメント閲覧

お気の毒に…
未だかつてそこまで泥酔してる人って見たことないけど、やっぱりいるんですね。

しかし一番気の毒なのはその奥さんでしょうね(笑)
【2010/11/30 12:31】 URL | 輝 #- [ 編集]


こんにちは。

大変な一夜でしたね;
お疲れさまでしたm(_ _)m
toyoさんがそこまで怒るのも当然ですし、
サトルさんが高額なスーツ代に「イイです」と言おうとした所に、
改めて、サトルさんの人間性を感じました。

そして、奥さんが本当にお気の毒ですし、
何と言うか…奥さんとオジサンの関係性がパズルのようにハマっている典型だなと思いました。
ピースの大きさは全然違う、かなり偏った
パズルになると思いますけど。。。

奥さんのためにも、toyoさんのような被害者を出さないためにも、
今後、オジサンが同じことを繰り返さないで
くれることを心から願うばかりです。
【2010/11/30 14:08】 URL | ハリ #- [ 編集]

お酒は怖い
友達が以前、やはり電車で酔っ払いのゲロ噴水を浴びた話をしてくれました。
「ホントに垂直にブワーっといった」と言ってました。
でも女性だったから、強気に出られず、賠償なんて話にはならずに泣き寝入り。
巷では海老蔵氏の事件も取りざたされてますが、お酒は怖いです。

謝る奥様が私の母と重なって、不憫でした。
うちの父も酷かったので。(公共交通機関が使えない人だったので、電車で迷惑はかけてませんが)

サトル君がいてくれて良かったですね。
いくらゲロかけられても相手が大怪我したら、傷害罪になっちゃいますものね。
なんか、いつもと反対の展開で驚きです。
自分が被害に遭いつつもtoyoくんのフォローをし、なお且つ、すぐに顧客にも謝罪の対応をしたサトル君、大人だ~。

ジーンズ、とても残念でしたね。
愛着も思い出もあるものは、いくら弁償されても帰ってこないから。
納得できるものが見つかればいいのですが。
【2010/11/30 14:13】 URL | R #- [ 編集]

悲惨・・・・
ゲロなんて最悪ですよね~考えただけで貰いゲロしそう。
自分も同じような目に遭った事があります。
座ってる目の前で立ったまま大船漕いでる酔っ払いが臭くて、何度も押し返してたらいきなり殴られました。
そこで大喧嘩になりそうなのを、周りに止められて、途中下車。
駅員に突き出そうとした途端、その酔っ払いのおじさん、態度をコロッと変えて謝ったので、こっちも忙しかったからそれで納得しました。
ところが、同じ日の終電、向こうの方でまた別の酔っ払いが大船漕いでたんですよ。
そしたら目の前に座っていた女性は、なんと、席を譲ってあげたんです!
酔っ払いに席を譲るなんて選択肢の無かった自分は、これは神の教えか!?これが正解と言いたいのかと唖然としてしまいました。
その後、友人が隣で立ったまま吐いたときは、棚にあった新聞紙で拭き取りましたよ(泣)

話は前に戻りますが、ペナルティーのヒデ、自分もありです。と言うことは、タクさんもカッコいいのかもしれない!
【2010/11/30 15:48】 URL | ジウ #SnfVQjoE [ 編集]

>輝さん
輝さんこんばんは。
職場が飲み屋街の中心に近いので
街角の至る所でほぼ毎日見てるかも。
今更?と言われそうですが僕は何を隠そう
酔っ払いが大大大大大嫌いです。
【2010/12/03 04:59】 URL | toyo #- [ 編集]

>ハリさん
ハリさんこんばんは。
正直こっちもいくらか殴っちゃってるので
損害賠償請求されたらどうしよう、とか
ちょっと考えたんですけれどもね、
温厚そうな奥様が「元はと言えばうちの主人が」
と仰ってくださいまして。えぇ、本当にまともな人で。
奥様曰く、元々酒にだらしない旦那だったみたいです。
恐らくこれが初めてではないんだろうなと思いました。

この悪癖は直らないすよー実は僕酔っ払い嫌いですから。
うちの店の客にもよくいるんです、
自分の飲酒量をコントロール出来ない人と酒癖悪い人。
この2つは似てるようで微妙に違う、でもどちらも
酔って人に迷惑かけても悪いと思ってないんですよ。
罪悪感薄いんですよー皆さん。
酒で酔ってたから仕方ないよねーごめんねー程度。
だから周囲からは嫌われるんですけどー
僕も酒で失敗したことありますけどね!

さとぴはね、彼にとって10万ぐらいなんて
そんな大した金じゃないと思ってる所あるんですよ。
それぐらい1日で稼げるじゃん、みたいな。
勿論僕にとっては大金ですよ。
それプラス、奥様が気の毒に見えたのと
どうせ払えなくてバックレると思ったから、だって。
僕なら身元割り出してでも追い込みかけちゃうのに。

実際はちゃんと払ってもらいました。
奥様は本当にまともなしっかりした人でした。
どうしてこんな人があんなしょーもない男と?と
不思議なパズルですね。どこがいいの?と。

しかしお金貰っても僕の場合は同じものはもう
手に入らないし落ち着いちゃった今になって
ヴィンテージジーンズ探しに行くのもちょっと…
店遠過ぎ…そんな若さもう無い…
【2010/12/03 05:00】 URL | toyo #- [ 編集]

>Rさん
Rさんこんばんは。
電車の中って急に気分悪くなったり
お腹痛くなったりしたら相当ヤバイ場所ですよね。
だから尚更そういうことになりやすいんだって。

僕の時も垂直でしたね、滝のようでしたよ。
あぁ女の人だと難しいですねー
なんか微妙にズルい気もするけど。
とりあえず殴るは絶対出来なかったと思う。
でも悪びれる様子がゼロだったら
「ちょっとツラ貸せ、賠償請求すんぞこのアマ」
ぐらいは言えそう、でも謝られたらそれ以上は無理!

ちょっとタイムリーだなと思ってUPしました。
実は僕も殴ってるので出すのやめとこうかな…と
ほぼお蔵入りしかけておりました。
正義感モドキで叩かれてもウザいなぁ、みたいな。
お気に入りの一張羅にゲロ浴びせられて
謝りもせず悪びれもせずだったら
誰でもブチ切れると思いますけどね。

ですよねーほんと大怪我させなくて良かった!
カッとなってる時はそんな考え一瞬で蒸発しちゃうし。
幸い怪我は口の中ちょっと切ったくらいだったって。
俺弱ぇー!

ジーンズは愛着もそうなんですけどー
元々ヴィンテージだったものを僕が更に穿き倒して
大分自分好みに色落ちさせてたんですよ。
だからもう2度と同じ物には出会えない、と。
早く綺麗に色落ちさせる為に絨毯の上を
匍匐前進とかやってたんですよー
【2010/12/03 05:01】 URL | toyo #- [ 編集]

>ジウさん
ジウさんこんばんは。
全く知らない人の嘔吐物の気持ち悪さは異常です。
しかも酒飲んでる奴の嘔吐物は大概臭いもキツイ。
つまみで食ってるものが大体匂い強い食べ物とか
脂多めの物が多いから。
もう酔っ払いは電車乗っちゃダメって法律作ってー
改札でアルコール検知もやってさー
それか酔っ払い専用車両作ってー
これ必要だと思うんですけどねぇ
大麻や薬物を規制するならこれぐらいやれよと。

その状況でいきなり殴られたら、僕も恐らく
見て明らかにボクサーとか酔拳使いじゃなければ
この記事と同じようなことになってたと思います、
後先考えずに殴り返してしまいそう。
めちゃくちゃ腹立つじゃん!そういうの。
飲み屋で働いてるクセに実は酔っ払い大嫌いです。

席を譲る発想は無かった…目から鱗。
【2010/12/03 05:01】 URL | toyo #- [ 編集]

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